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人が辞めない求心力づくりの具体的な手法とは [経営者や企業のレベルの問題]

人手不足に困っていないところの共通点は、
すべからく言えることがあります。

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人が辞めない!ビームス、離職率3%の衝撃——「一緒に働きたい」を重視する採用
BUSINESS INCIDER Jul. 26, 2018, 05:00 AM
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00010003-binsider-bus_all


記事をご覧いただいて、いかが思われましたでしょうか。

人手不足の受入企業、監理団体、送り出し機関、他、
全ての人を雇用している会社に同じことが言えます。

独断と偏見で言います。

トップが自社にかける想い、信念、方針、方向性、
会社がどうあるべきか、そのためにも組織はどうあるべきか、
会社にとって、労働者はどうあるべきなのか。
また、労働者にとって、会社はどうあるべきなのか。

そして、そこに信用並びに信頼がなくてはなりません。

色んな疑問に真摯に向き合い、言語化して、
実践実行できていて、幹部とも想いを共有できているかどうか。



この辺りが、求心力であり、魅力となり、
スタッフが集まり、付いてきてくれる原動力であろうかと。

実現できていれば、当然ですが、離職率3%は達成できそうです。
できていなければ、いつまでもいつまでも人手不足に頭を悩ませ続けます。


そして、
それが実現できるのは、情報発信力そのものです。


みんな自社の姿勢や取り組みなど、発信すればいいのに...
と常に思います。
発信そのものには、コストはロクにかかりません。

ある意味、名刺代わりに、私はこういう考え方で生きている、
事業に取り組んでいると、ひたすら訴え続けるだけです。
社内の日本人スタッフに対しては、とても良いことだと思います。

みんな、何のためにこの会社で働いているのかの
共通した共有できる確固たる意味が答えが無いから、
自分勝手にそれぞれが、それぞれの理由で会社に所属していて、
ちぐはぐな人間関係になっているのです。

コレっていうディシプリン、いわゆる企業文化が
一スタッフまで、根付いていないから、
求心力が無いのです。


そして、無いなら作れば良い。
いくら前出のビームスさんの結果を見ても、
貴社での求心力は出来上がりません。

コツコツ、悩み考え築き育て上げて初めて、
出来上がってくるものです。

自身と向き合うことにもなり、
本当にとても有意義な鍛錬ともなります。


基本、トップがすべきことですが、
幹部を巻き込んで築ければ、
それだけでも求心力は広がります。


そういうところから降りてきて、
ビームスさんで言う、


最初から『ビームスを辞めにくい人』
『今のビームスの中で長く仕事を続けてくれそうな人』

『自分の部下として一緒に働きたいか』
『自分で育てられるか?修正できるか?』

の採用となり、

『努力は夢中に勝てない』という、
会社で夢中になれる人財を絞れるようにしているということでしょう。

その結果が、たまたま自然と離職率3%になっていると。


ビームスさんは、ビームスというブランドあってのお話かもしれません。

でも、ビームスさんだって、最初からブランドはなかったし、
そのブランド自体も自ら育ててきたことです。


そこまでやって、そもそも田舎に若年労働者そのものがいないから、
外国人労働者でも、来てくれるならば喜んで...となります。

外国人だからと言って、
誰でもいいワケないですよね。


自社の様々な考えから降りてきて、
今、自社で外国人労働者を受け入れる確固たる理由があるはずです。


それが、コストが安いからとか、こいつら簡単には辞められないからとか、
身勝手な招聘理由であるさきほど、うまくいかず、
手痛い失敗を自ら引き入れることになります。


実習生に対してだって、そういう視点から募集並びに面接採用されたほうが
よっぽど想いをもって働ける分、誤解もなく嬉しいですよね。


そういう目に見えないことに付加価値をおけていないとすれば、
時代の変化にまったくアンテナが立っていない、
昔の価値観を引きずり続けていて進化が無い、
ダメダメな経営者として、結果は推して知るべし事態へと進んでいくばかり。


やる気がないのか。
ヒトや周りのせいにばかりして、何ら具体的な解決策を見いだせない、
ひたすらにインスタントな有り得ない幻の解決策を求め続けているから、
悪質ブローカーに見事にハマりこむことになります。



そんな面倒なこと、ウチみたいなちっさい会社じゃ
やってるヒマなんかないよ!

そうですか、でも実習生や労働者にとっては、
そんな言い訳を加味してあげる義理も筋合いもどこにもないですよね。


賃金だけじゃないと思います。

そこに共感、共鳴できる理念があれば、
それが人に良い影響を及ぼすものであれば、
建設会社であろうが、農業であろうが、
人は集まることでしょう。

集まらないのは、
内容が十分でない、
そもそも伝わっていない、
伝わる対象に届いていない、
などでしょう。


あくまで相手が決めることです。

でもその意思決定を促せる努力は、自分がすべきことです。


アイデアや手法や視点などは、ビームスさんなどからも、
たくさん盗めると思います。


イイカゲンに仕事している経営者じゃなければ、
強い想いは必ず相手に伝わります。

偉そうにふんぞり返っている経営者に、人は集まりません。

これからは、外国人労働者さえも。。。




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本当の人手不足ではないのではないか?! [大前提]

ある方からご相談いただきましたので、
改めて考えてみました。

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ちょうど、FBでも同様のやり取りがあって、
色々考えさせられましたので、今更ながら頭の整理に良い機会かなと。


今の時代、はたして本当に人手不足なのかどうか。
外国人を受け入れるかどうか以前に、現状で対応できないのかどうか。



まずは、現実を直視してみます。


労働人口は目減りし続けているのは明らかです。

同時に、これからの技術進歩が市民権を得て行けば行くほど、
AIやICTなどの技術のほうが、人件費よりも安くなれば、
人は要らない業界が増えていきます。


そして、職を追われた人にとっては、
職の選択の自由、向き不向き、四十の手習い、などなど、
誰もが何の仕事でもできる、こなせる、やりきれる、
というワケではありません。


人は資本主義の経済社会に生きている以上、
働いて自身と家族の生活費を稼がねばならず、
働かざるもの食うべからずとして、勤労の義務が憲法でもうたわれているほどです。


でも、現実は、やるべきこと、やらねばならないことと同時に、
やれることやれないこと、があります。

働きたくても、その人の能力を発揮できる仕事にはつけないのかもしれません。
今まで運送会社のトラック乗り30年選手のオヤジが、
サービス接客業の現場一線で上手に働けるでしょうか。

アパレルの接客一本できていた40の女性が、
建設現場で重い工具をもって汗だくで高所作業などできるものでしょうか。


タクシー40年選手が、自動運転が来年から解禁となり、
タクシーの初乗りよりも安い金額でどこまでも連れてってくれるようになったら、
次に何の仕事をすればいいのでしょうか。

このタクシー40年選手(60前後)が、
対象の募集職種も少なく、建設現場でしか採用がならなかったら、
建設現場でもこの60前後の日本人しか応募が無かったら、
建設現場で使えない60前後の日本人を使いますか?
60前後の日本人には、建設現場で働き続けろと言いますか?


若くて元気な外国人労働者が3年限定で様々な足枷だけど、
コスト的にも許容範囲であって、希望者がここにいるなら、
外国人労働者を使ってはいけないのでしょうか。

募集しても誰も来ない、来ても続かない。
建設業を廃業しろってことですか。

別にそれでもかまいませんが、
そうすると、人件費が上昇し、なおかつ予定通りには建設は進まないということ。

今の例で言えば、2020年のオリンピックには間に合わないということ。
間に合わせようと無理をすれば、お金が高くなるし、
強制長時間労働、ですね。たぶん。


じゃあ、残された60前後の日本人は、どうすべきか。
働きたくても働けない。働く場所がない。

年齢制限ありましたっけ?苦笑
別に50でも良いんですが、
憲法を変えない限り、働きたいけど働く働ける場所が無いとなり、
コレって憲法違反ですか?笑


ホントに、今までとは違う価値観の変化などが市民権を得てくれば、
AIならぬBI、いわゆるベーシックインカム導入が現実味を帯びてくると思われます。

つまり、どこかの議員さんじゃないですが、
社会的に生産性のない人...は、ベーシックインカムを支給するから、
社会に出ないでおくれと。(誤解を恐れず偏見をスミマセン)
だって、「労働という場では」社会の役に立てないんだから。
少なくとも経済的な付加価値を「労働という場では」生み出せないのですから。


何も外国人労働者がだけでなく、
技術革新に仕事を追わてしまうといった、
これらの方が、増えてくるように思われます。


無論、生きてるだけで丸儲けなハズですから、
人間、社会性を営む性質の生き物ですから、
どこかで何かしら社会的に貢献するような動きをする可能性も高いと思います。

例えば、地元の自治会長とか、各種ボランティアとか。



えっと、とりあえずわかりやすく例を挙げてみたのですが、
何例も何ケースも検証してみると良いと思います。


後は、否応なしにこれから生きていくうえで、
外国人と接する機会は増え続けていくので、
外国人と共に働く、暮らす、話すという経験は、
これからたくさんしておく方が良いと思われます。

言葉が通じないとは、どういうことなのか。
それでも人は信頼関係を築けたり、仲良くできたりするのはなぜか。
またどうすればそうなれるのか。


人手不足かどうかは実際のところ、ケースバイケースです。
その会社の業界や所在地、事業規模、歴史、他、様々な要因があって、
今、この瞬間が人手不足かどうかだと思います。


そこに、選択肢は一つより二つ、三つと多いほうが良いだけです。

後は、ちゃんとしたガイドラインが機能するかどうか。



あと、こんなコメントも。

...監理団体は事業協同組合なので、事業で黒字が出なくても
組合員である事業所から、費用徴収すれば赤字にはならないという部分が話題にならないこと...

顧客として付き合わずに、
組合の仲間として共同事業として技能実習に取り組めば、
目の色を変えて稼がなくてもいいと思うのですが。
監理団体がまずあって、受け入れ事業所を集めていることが、ゆがみの元のように思えます。
もう 引き返せないことだとは思えますが[あせあせ(飛び散る汗)]

とのこと。


おっしゃる通りですね。

特に介護ではこの考え方が根底に無いと無理でしょう。

後は、商売として立ち上げたところがほとんどだからでしょうか。

実際に面白くやりがいのある業務であり、
決して大儲けできないんだけど、

金儲けばかりでムカつく組合から飛び出して、
まともにやって見せてやると意気込む方も少なくありません。


そういえば、先日のアップデートで、監理団体の債務超過云々についても
中小企業診断士の改善計画書?を出さなくても良いとなりました。
そのワケは、組合の賦課金などで債務超過解消を確定してもらえれば、
必要ないからと、正にその通りなことが書かれていたわけですね。



彷徨いつつも、一つ一つ、少しずつ、これらのコンセンサスが、
まとまっていく感じがしています。


まだまだ過渡期を出ません、
いや、もしかしたら、実習制度の新制度施行は、
大きな過渡期のはじまり、序章でしかなかったのかもしれません。


色々ムキにならず、無理をせず、整う範囲を常に確認しつつ、
冷静に自然と立ち回れるようになりたいものです。




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企業と労働者とのチキンレースが始まっています! [従業員側の問題]

働き方改革が成立し、最賃は上がり続け、
はたして企業は、経営者は、そして労働者は、、、

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最低賃金、過去最大26円上げで決着 中小・零細に影響
日本経済新聞 2018/7/25 0:52
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33370160V20C18A7MM0000/



経営者も労働者も、
この先も生き残っていけるのでしょうか。

なんかね、所詮、カネ、カネ、カネ...

そんな感じがしてなりません。


答えを言えば、会社の今までの利益構造では、
経営そのものが成り立たなくなっていくばかりということです。


税金は払え、
社会保障費あげるから従え、
労働者へは賃金を上げろ、
有休は強制的に消化しろ、
IT対策して投資しろ、
外国人を使いたかったら、アレもコレも企業側が受益者負担と責任を負え、

全ては法だから、嫌なら日本を出て行け。


要は、今までの考え方でいたら、
そのスピード感覚についてこれなかったら、
潰れてしまえ。

今までの労働者も、もっといい会社に転職すればいいんだから。


すごい時代の到来です。



そして、
申し上げたいのは、この労働者にとって、
短絡的に喜べるのかどうかという点です。


高給取りの方々には関係のないお話ですが、
最賃が上がったから、給与が自動的に上がるということ。

世情が昔と違って高物価で物入りだから、
比例して上がらねば、とても生活できないよ、
という意味はわかります。

消費税を上げるためにも、国は最賃これだけ上げたんだから、
消費税をさらに上げても問題ないでしょって言いたいから、
労使ではなく、国が主導して最賃を上げているのも分かります。



でも、人件費を底上げしたら、立ち行かなくなる会社もあり、
(つまり、増加したコストを許容できる利益原資を会社が作れない)
その場合、最悪は遅配があったり、倒産となったりします。


せっかく就いた職も、また違う会社へ行って、
一から小僧の手習いの世界です。


無論、良心的な社長のところでは、
立ち行かなくなることがはっきりした後は、
立つ鳥跡を濁さぬよう、まず付いてきてくれた従業員の
先の生活を成り立たせるために、
次の就職先の世話など立ち回ることでしょう。

でも、そんなところは氷山の一角、ほんの一握り。
誰もが自分の生活最優先です。

残念ながら、最後の最後まで従業員に働かせて、
給与すら支払う保証もなく、バンザイしてドロンする経営者は、
少なくないことでしょう。
経営破綻して弁護士に破産管財人をお願いすれば、
なんぴとたりとも、直接経営者に連絡することはできないのですから。
*実際に連絡しても、話しちゃいけないって法になってますから。


40、50、60になって、
新たな就職先で、若い子たちにアゴで使われて、
それも致し方ないと、許容せねば、生活すらままなりません。

仕事に付いていけなかったら、
また他に行くしかない。

失業保険だけで食ってきますか?
それもしばらくだけ。


経営者も当然ですが、労働者こそ、自身と家族の人生のために、
会社がどうなろうとも、生き残っていけるだけの、
今の社会に必要とされる何らかの付加価値を産み出せねば、
不要な人間として、所得は得られません。


もちろん、3K、4K的な実習生が3年限定だからと、
頑張るような仕事は、いくらでもあります。


もがくしかないです。

給与が上がったならば、上がった給与を何に使うか、
どう使うべきなのか、色々考えたほうが良いと思います。



労使は、権利を主張しあうだけでは、
チキンレースでしかありません。

双方が良心に基づき、話し合いを重ね、
お互いに更なる役割を全うし続けてこそ、
チキンレースは回避でき、より強い結束と求心力を得て、
進み続けることができるのではないでしょうか。


そのためにも、今まで以上に理念などが大事になっていると思います。


最賃が上がったから、潰れたなんて無能をさらけ出す経営者にならないために、
今の会社が潰れたから、大変な事態になったとならないために、

個々に当事者意識をもって、自身の人生を歩んでいきましょう。




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介護の外国人人財はいったいどう転がっていく [介護 技能実習生]

まったく、すごいことになってきています。
くれぐれも振り回されないよう、ご注意くださいね。

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先日、日経がすっぱ抜きましたね。

介護人材、ベトナムから1万人 政府が数値目標
20年夏まで 受け入れ環境整備急ぐ
日本経済新聞 2018/7/25 1:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33346320U8A720C1SHA000/


ご覧になった方も多いことでしょう。


介護の技能実習生として、日本を選びやすくするために、
優良な事業者を決めたとあります。

第一弾として12法人。
ここに3,000人。

中身を見ると、N3までの日本語習得に個人負担が大きいから、
政府がその学習費用を支援するとあります。


もうね、ツッコミどころ満載です。苦笑


何をもって優良な事業者だと言っているのでしょうか。
あくまで技能実習生と指摘しているとおりならば、
優良な事業者の基準は明記されており、
今更、また何を基準としているのでしょうか。

記事を見る限りでは、

・高齢者の「自立支援」の手法も学べる優良法人を選ぶ。
・日本人と同様の給与水準も保証する。

とあります。

さっぱりわからない。


しかし、12法人で3,000人の受け入れられるとあります。

企業単独型?
12法人でそれだけの対象拠点と許容量があるの?

息のかかった監理団体が間に入るの?

第二弾とかあるの?


さっぱりさっぱりわからない。




今回はベトナムに限っての話ですが、

ベトナムも先行する6社でしょうけど、その6社に絞って、
送り出しを進める意向のようです。


先月飛んだ時には、今月下旬あたりに、
追加で介護を扱える許可が下りる送り出し先がかなり増えると
いう話もあったくらい。


今はその先行している6社も「お試し」という意味でしたが、
結局のところ、特にベトナムでは利権的にも、その6社先行で、
正式決定していく流れなのでしょう。


他国については、
おそらくアジャストできる国では、
(送り出し国の政府高官がイメージの良い日本と提携実績を積みたいという思惑が重なれば)
こういう取り組みを進めていくとあります。

*イチバン国民性として適しているように思えるフィリピンは、
 記事内には名前が挙がっていませんでした。
 だって、別に英語が話せるから日本にこだわる必要ないですもんね。
 無理してトラブル起こして、ドゥテルテ大統領に責任追及されるよりは、
 なんか面倒だし大変そうだから、他の仕事で行けば?って思いますよね。

インドネシアやカンボジア、ラオスとありましたが、
これらの国々では、どこまでどの程度進んでいるものでしょうか。


送り出し国の中では、
相対的にイチバン近しい、イチバン競争が功を奏しているベトナムで、
この状況ですから、他国は推して知るべし、皆目見当がつきません。


介護は喫緊の問題であると、日本国政府も承知しているからこそ、
焦っているのがよくわかります。

だって、目論見通りに来てくれてないんですから。苦笑

現実に少しでも目を向けてもらえるいい機会でもあったことでしょう。

でも振り回される下々の私たち、ないし、最弱者層の実習生たちは、
たまったもんじゃありません。



くれぐれも振り回されないようにと、冒頭で申し上げた点について、
改めて再確認しておきます。


恐らく、介護で日本へ行けるからと、
ろくずっぽルールも諸条件も十二分に分からず、
更にはそこへ至るまでにケアすべき現実も全く分からないまま、
良かれと思ったり、単に儲かると思って動き始める方、
いわゆるブローカーがうごめきだします。

決して安易に引っかからないようにお気を付けください。
また、そういった動きは全く持ってお勧めできません。


今回のように、アンテナだけは高く張っているべきですが、
正式に何も確定していないのに、報道があったからと動く人が、
なんと多いことか。

見切り発車がどれだけ怖いことかここでは控えますが、
自身の判断が絶対と信じ、それこそがブレない経営だと勘違いしている人が、
ものの見事に、同じ落とし穴にことごとくハマっていきます。
そんな光景を何度も何度も見てきていると、
イイカゲン、嫌気がさします。

自身の投資失敗だけならまだしも、
先日は海外で日本人の逮捕者が出ましたからね。
知らなかったじゃすまないし、スタッフを逮捕されて、
経営者としてどう責任取るのか。

…また長々なるのでこの辺で。


介護はまだまだ混沌が続きそうです。

くたびれ力尽きていく方も少なくないでしょう。

悩みすぎてお腹が痛くなったり、頭髪が薄くなったり、
心身共に苦痛が続いていると思われます。


心身の健康を害するようであれば、
お休みしてた方が良いですよ。

まだまだもっと振り回されるでしょうから。


参入障壁を上げたいなどのアホな勘繰りは勝手にしていただいて、
世のため人のため、要介護者のために、現場で動いているスタッフのためにと、
マジメな方ほど、おかしくなっちゃいますから。

上司が勉強してない、アンテナを張っていない先ほど、
中間管理職は、おかしくなっていきますから。


不謹慎ながら、他人事くらいの見方がちょうどいいと思われます。



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入国管理庁創設?!外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(検討の方向性)(案)について [行政の対応や思惑]

さて、先日の新たな国の見解、方向性について、
ちゃんと読んでみました。

9.jpg


外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(検討の方向性)(案)
首相官邸 平成 30 年7月 24 日
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gaikokujinzai/kaigi/dai1/gijisidai.html


皆さん、ご自身でちゃんと読まれた方が良いですよ。
念のため、申し上げて、いくつか気になる点について、
コメントしてみます。



まず、日本語教育について。

これは、水際で一カ所にまとめて、全国に散らばる前に、
国が一定の日本語教育を受けさせる以外、
実習生のように、どこかに責任を負わせ、
所定の日本語教育を受けさせることが必要となるのでしょう。

これをもっと簡易的にコストと手間を省くため、
eラーニングを活用するとのこと。

...日本語検定ならばまだしも、
双方向のコミュニケーションって、eラーニングでもできるのかしらん。

誰かがモニター前で数時間相手をするにせよ、
時間ってお互いに都合あうのかな?

出稼ぎに来ている外国人にしたら、
自分のことだけど、ちゃんと真面目に受けるのかな?
一人で?勉強するのかな?
はたして日本語能力上がるのかな。

これらのコストは国が負担するのかな。
だとしたら財源はどこから?
いやいや、指定業者に受益者負担としてビジネスさせるのかな。


これからどういった枠組みができてくるのか、
注目したいところです。



こんな文聞も見つけました。

○ 各地域において外国人の支援に携わる人材・団体(外国人支援者)の育成を図る。
外国人支援者に対しては、外国人の雇用・生活支援を行うノウハウ等の研修を実施す
るとともに、適切な支援が行えるよう、継続的に情報提供を行う。また、外国人支援
者同士が連携して効率的、効果的に外国人に対する支援を行えるよう、外国人支援者
のネットワークを構築する。


相変わらず実習制度上の非営利だの、日系人4世のサポーター制だのと、
お役所ならではのガチガチな金持ちにしかできない名前貸し的な感じ?
地元の有名な企業が既得権益みたいに牛耳るのかもしれないですね。
もしくは監理責任者講習みたいな?
ネットワーク構築とか言ってるけど、機能するのかどうか。

もしホントに色々実現しより良い社会へと変わっていくなら、
私もこういうことする必要もないんでしょうけど、
残念ながら、お役所だからお役所ならではにて、
変な足枷が増えなきゃいいなと思います。

と思ったら、、、

○ 滞在開始当初に、基本的な生活・雇用上の知識、必要な行政手続、相談窓口に関する
情報提供を行うため、受入れ制度ごとに、支援を行うこととされている者が生活ガイ
ダンスを実施する。

なんて、すでに足枷まで具体的につくようですね。汗



そうそう、住居についても、何かと支援が必要と書かれています。
たまたまですが、久しぶりに先日、不動産の方からご相談いただき、
外国人に案内するためには、どうすればいいのかなど、聞かれました。
こういう行政に食いつくのもアリなのかもしれません。



労働環境の改善、社会保険の加入促進等、については、
実習事業に取り組まれていらっしゃる方ならば、
当然のごとく対応していることそのものです。
今更何を、、、って感じです。




受入れ企業又は登録支援機関が行う支援の具体化

○ 新たに受け入れる外国人材の保護や円滑な受入れを可能とするため、受入れ企業、
又は法務大臣が認めた登録支援機関が支援の実施主体となり、外国人材に対して、生
活ガイダンスの実施、住宅の確保、生活のための日本語習得、相談・苦情対応、各種
行政手続に関する情報提供等の支援を行う仕組みを設ける。また、こうした支援の仕
組みが円滑に機能するよう、業界の実態に応じて、受入企業等に対する巡回指導や就
労状況の実態把握等を実施する。

ココが、実質的に監理団体の今の責務同様ですが、
監理団体に登録支援機関として対応させるのか、
人材派遣会社にもさせるのか。
たぶん、また上のほうで利権争いをしてるんじゃないでしょうかねぇ。


○ 業所管省庁において、新制度で受け入れる外国人材の技能水準を評価・確認するた
めの試験制度を整備するとともに、業所管省庁を含む関係府省・関係機関が連携して、
送出国において試験が適正に実施されるために必要な措置を講じる。

...ん?送り出し国側で適正に試験を実施させるってことは、
技能検定では、学科だけで実技はさせないの?
わざわざ検定員を送り出し国へ行かせて検定させるってこと?
いよいよ、非現実的な感じがしてしまいます...が、
まぁ、適正かどうかはともかく、選択肢として日本へ来なくちゃ
検定を受けられないよりはマシなのかもしれません。
お手盛りな現実になるようにしか考えられませんが。



〇 必要とされる分野への外国人材の受入れが円滑に進むよう、テキストの作成・翻訳
や、現地における教育訓練プログラムの策定、インターネット等による学習環境の整
備など、外国人材の学習を支援し、受験を促進するための取組みを行う。


...実習制度で考えてみると77職種139作業もあります。
特定技能(仮称)でいうならば、5業種からさらに増やそうっていってて、
いったい、どうやって学習支援するの?
ネットでしか現実的にできなくない?
リアルで送り出し国の各地それぞれに受験なんてとても正気とは思えない。
これも例えば首都でしかしないの?応募者は各地だと思うけど。
いつもながら、どうもお役所は現実をまったく認識できていない。
事件は会議室じゃなくて、現場で起きているのに、
全くわかってないんじゃないかと。




○ 外国人を適正に雇用し、また外国人雇用状況届出等を履行している等の一定の要件
を満たす所属機関を対象に、外国人本人に代わって手続を行うことを可能とする在留
資格手続上のオンライン申請手続の一部を本年度から開始する。


受入企業の方、必見。
外国人雇用状況届け出、ちゃんと毎年提出していますか?
労基からの是正指導に対して、ちゃんと対応していますか?
真面目に取り組んでいる先は、バカを見なくて済むようになると思われます。
ナメてサボっている先は、ショートカット特典は使えない模様です。
しかし、本年度中にホントに開始できるのでしょうか。
知ってますよね、お役所は期限を守らせるけど、
お役所自体は期限を守らなくても平気だってこと。苦笑



○ 各種識別番号の活用を通じた行政機関間の情報連携により、在留外国人の在留状況
(就労状況、身分の変動等)を正確かつ確実に把握することにより、在留資格手続の
際に提出を求めている各種証明書の提出を不要とするなど、申請手続上の更なる負担
軽減を図るための制度の在り方を検討する。

いやもう、是非、そうしてください。
バカバカしいったらありゃしないですから。
オンラインで全てご確認くださいませ。
それだけでも、だいぶ負担は減ります。



在留管理基盤の強化

複雑かつ多岐に渡り連携が求められ、
今までも連携してる、すべきといいつつ、縦割りでできていないところに、
さすがに今回、首相から法務省を司令塔的立ち位置と明確に示したことで、
各省庁との連携が本当に進むことを期待したいものです。

ビザも色々なので、ここで「入国管理庁」なる外局の創設まで、
法務相の発言が出てきたのかもしれません。


外国人材受け入れ拡大 共生を図る対策を 安倍首相
NHKNEWSWEB 2018年7月24日 12時58分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180724/k10011546341000.html



とまぁ、ホントに色々。

でも、それぞれちゃんと把握しておかねばならないことばかりです。

あぁ、外国人技能実習制度上では、
外国人技能実習機構からのご指導が出てくるまでは、
必須業務として、取り掛かる必要はなく、
案内があってからで十分という方もいるやもしれません。

そういう方は、そういう方で。


今後、真摯に人財と企業のことを考えるのであれば、
事前に状況だけは、把握しておくべきことだと思います。



今後も、ちゃんとチェックしていきたいものです。



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外国人技能実習生に降りかかる悪質な事件を撲滅するためには [組合などの監理団体について]

もううんざりですね。反吐が出る。
何度も何度も起きているのを見ていると。

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広がる実習生支援と終わらない権利侵害(3)
「給料未払い」「帰国強制」中国人女性が直面した”絶望職場”
ヤフーニュース 7/23(月) 15:05
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20180723-00090304/


このジャーナリストの巣内さんて方は、
こういう問題を良く取り上げていらっしゃる方ですね。

最低賃金割れの時給や未払い賃金、ハラスメント、労災隠し、
暴力・暴言、技能実習生本人の意に反する「帰国の強制」など、
実習生に降りかかる悪質な問題は
絶えることなく毎年メディアを賑わしてしまっています。


イジメられっ子は、更に弱い子をまたイジメるかのように、
異国でほぼ一人ぼっちの最弱者の実習生をイジメるのは、
もういい加減に止めましょうよ。
恥ずかしくないんですか?
どれだけ身勝手に自身の事業の失敗の後始末を他人にさせるんですか?
情けないとは思わないんでしょうね、こういう輩は。



...って、一般的にどこでもあるただの憤りすら飽きている私にすれば、
どうすればこういう事件が減るのか、減らせられるのか、
ココをいつも考えてしまいます。


今回の事件については、本来であれば、
外国人技能実習機構が機能すべきはずですが、
事件があったのは、設立前から。

いや、もちろん、過去にさかのぼって機構が機能すべき事件だと思われますが、
所詮、事なかれ主義のお役所には、
大変残念ですが、事件撲滅はできません。


刑事罰や強制捜査を進めることで、時間をかけて少しずつ、
少なくすることはできるでしょう。


でも、無くすことはできません。

だって、事件が起きて発覚してからしか、
動けないし処罰もできないんですから。


起きる前には、改善命令や是正指導しかやりようがないですから。


じゃぁ、撲滅はできないのか。


そんなことは無いと思います。


考えてみてください。
例えば、銀行強盗。
昭和の頃には、意外と毎年何度か事件になっていましたが、
今では新聞にそんな事件、載ったためしがないですよね。

アレ、撲滅できたんです。


なぜでしょう。

素人考えですけど、
銀行側でもセキュリティを強くかけてるから、
銀行強盗しても手間暇や労力が割に合わなくなったからでしょう。

警察も頻繁?に立ち寄るようになったりもしてますが、
銀行などが独自で行員対象に有事の対策演習を実施しているし、
要は、警察が取り締まりを増やしたから
とかだけじゃないってことでしょ。

銀行にしても死活問題になりかねないですよね。
誰も強盗が頻発する銀行にお金を預けたり、
そもそも預けたり下ろしたりに行こうとは思いませんから。



同じように考えてみれば、
せめて、監理団体が機能していれば、
これらの事件は起きずに済むことが可能なんです。


毎月ちゃんと訪問し、実習生とも顔を合わせていくつか確認するだけ。

そして、万が一、遅配があったり、
しちゃいけないことをさせていたりしたならば、
証拠を固めて、
自主的に改善指導書を出せばいいんです。

一定期間内に、もしくは即日改善できない場合は、
非情に徹して、外国人技能実習機構に連絡相談し、
実習生を避難隔離させ、転籍先探しをすればいいんです。
外国人技能実習機構も協力してくれます。


残念ですが、そういう先との付き合いを続けることの方が、
監理団体にとってもリスクが高いということ。

一蓮托生制度において、真面目にまともに取り組んでいる他の受入企業が、
下手に巻き込み事故に合うことの無いようにすることが、
そこにいる他の実習生たちに変な悪影響が及ばないようにすることが、
よほど大事です。


そんな事態になれば、監理費という利益はなくなり、
逆に実習生への隔離や支援、送り出し側との調整、
他、かかる労力とコストが増えますが、
それでも、則対応するのが常識の時代です。
*機構のフォローもあります。


大丈夫なんです。

今の時代は、お客がお客を呼び、
ちゃんとしていればいるほど、
安心からか、紹介が舞い込んできます。


逆に、ちゃんとできていないと、
遅かれ早かれ行き詰ります。


経営者のレベルの問題ですね。
変化に機敏に対応できているかどうか。


だから、どんどんまともな監理団体先へと、
まともな職員も移動していくことでしょう。


監理責任者で名前が出ていたからとか、
もう5年は他の組合で監理責任者ができないからとか、
そういうのは些細な問題になってきます。



そして、アホな監理団体、アホな経営者、
未だに相手の事よりも自分優先でしか動けない輩がいたならば、
上手に外国人技能実習機構へ報告しておきましょう。

リークは正直好きではありませんが、
被害が被害な分、本当にそういう実態が確認できたものならば、
どんどんリークすべきでしょう。

余談ですが、
ただし、その性質上、リークする個人が特定できないよう、
万が一にも表には出ないようにすることが肝要だとは思います。

キレイごと抜きに、メディアで良かれとリークした人の人生が、
とても悲惨な現実に直面してしまう成り行きを見ていると、
本気でそう思います。

リークする方は社会的正義感が強い方が多く、
自分だけ安全なところに居て、相手を責め立てることに、
ズルさやイヤらしさを感じてしまうんでしょうね。
まして、自身がそういう点を指摘しているので余計に。



さて、要は、撲滅は可能だということ。

そして、それは、事件となるようなことをしていても、
それは割に合わないということが、常識化していけば、
そもそも実習生イジメ、詐欺、悪質行為は、
自然と無くなっていくということです。



できないとみんなが思い込んでいるから、できないんです。


現実は変えることができます。


一人一人が、自ら良心や倫理観やプライドをもって、
手法をブラッシュアップしていけば、
自然とたどり着けるので、ぜひ撲滅していきましょう。


大前提は、片道切符の企業とは付き合わないことです。

見極めを失敗しても、則撤収すれば、
損失は最低限に押さえられますから。


だって...とか聞こえてきそうですが、
大丈夫ですから。

それよりも、自身とまともな仲間を守りましょう。


そう思いませんか?





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介護職員と監理団体職員の育て方について [介護 技能実習生]

実は敬愛してやまない介護の人財教育専門の方から、
大変貴重な考え方をご指摘いただきました。

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これは、正に監理団体職員にも同じことが言えます。
ぜひご紹介させてください。
*メールでいただいたので、リンク先紹介などはありません。


考え方としたら、
「一人前」と「ひとりだち」の違いについてです。

つまり、

『一人前』とは、
価値、根拠、「なぜか」を考える力を持つ

・毎日の仕事を楽しむ
・提案できる
 自分の考えを言語化できる
・主体的である
・工夫できる
・非定型業務ができる

やりがいを感じ、取り組むことができる方のことであり、


『ひとりだち』とは、
業務の流れを理解し、最低限の知識と技術を持つ

・今日明日のことで精いっぱい
・自分の考えを言語化できない
・受け身的である
・応用、工夫ができない
・定型業務を「こなす」ことができる

不安や不満が少なくなり、何とか一人で取り組むことができる方のこと。



介護のスタッフという場面でも、想像できやすいですし、
監理団体の職員レベルでは、正にという感じです。


そして、極めつけが、

一人前に、なぜなれないのか。


常に考え動くタイプの「一人前」人間はほんの一握りです。

そして、人は最低最悪の状況に追い込まれて、
初めて必死に考える場合がほとんど。
逃れようと必死に動きます。


経営者などはリスクを取って自身で決断した方ですので、
当然の考え方ですが、
一スタッフは違います。


もしかしたら、常に頭の中にあるのは、

今日の晩御飯どうしよう、
あの買い物いつ行けるかなぁ、
今度の休みはどこ行こう...

そういう方が、一般的なのですね。

そして、一般的な方にも通用する考え方は、

『ひとりだち』まではできないと、
給料がもらえないという認識です。

ただし、残念ながら、
フツーは、『一人前』までは、誰も必死に覚えて取り組もうとはしません。

なぜならば、大変な思いはしたくないから、
責任はできるだけ背負いたくないから、
多大なストレスばかり増やしたくないから、
1万円しか上がらないなら、今のままで十分だから、
嫌なら他に行けばいい、どこも人手不足なんだから。


こういう方々を、いかにして「ひとりだち」から、
『一人前』に持っていくか、育て上げられるか。


こういった現実を正確に見定め直視して、
そこから、どう導けばこの『一人前』に育ってくれるのか。


こういう仕組みを10数年、
コツコツ実践と検証を続けてきた方の指摘です。

机の上で頭だけをこねくり回している方々の言葉とは重みが違います。



「理想」と「現実」は確かに違います。

でも、これらの「理想」を体現させている先もあるのです。


であれば、できない理由はいいので、できる理由を捜し求め続けることこそ、
必要ではないでしょうか。


一人でできることはたかが知れています。
人間は社会性を営む生き物です。
いわゆる人とつながることで、大きな力を生み出すことができます。


こういった真摯な方にご教示いただきながら、
介護並びに今後の人財育成をよりブラッシュアップしていけたならと思います。


日本人職員が育てば、外国人に頼る部分も減らすこともできますからね。

ちなみに、こちらの会社さんは外国人すら教育し一人前に育てるスキームすら、
母国語バージョンで開発し廉価でリリースされているご様子なので、
とんでもない会社さんです。


楽できるとは限りませんが、
道筋とレールが引かれていて、根気強くこなしていけば、
確かに様々な能力が身につく仕組みです。


関心のある会員さんには、ご紹介させていただけるかもしれません。
お忙しい方ですので、ただ情報だけを取りに来るような方であれば、
お断りする場合もあります。
ご承知おきください。




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日本人低賃金労働者救済のため外国人は受け入れるな?! [情けない日本人]

なんかね、こういう視点で言うとポピュリズム的には炎上するから、
著名人は言えないのでしょうから、庶民の私が一意見として言ってみます。苦笑

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先日、こんな感じのコメントを拝見しました。
日本人弱者を救おう。
時給を1000円に、1500円にすれば、日本人で頑張れる、
外国人労働者を受け入れるから賃金は低いままで、
それが問題である、、、みたいな感じです。


いつも思うのは、
時給を1000円、1500円にすれば、
ブルーワーカーの工場で、
はたまた建設の現場で、
ホントに日本人は働きに来てくれるのでしょうか。

次は、エアコン完備、出退勤自由、苦も無く昇給なんて
リクエストが続くのが目に見えています。
さらに、おそらく1カ月すら続かないでしょう。

そして、そもそもある意味、誰でもできる仕事だからこそ、
時給1000円もかけられない人件費構成にて
事業計画が自然となされています。


なんかね、言いたいことは、時給を上げろ上げろじゃなくて、
最賃からスタートして、
この人財は最賃のままレベルの低い仕事をさせていたらもったいない、
次は違う仕事をさせてみよう、この仕事もこの仕事も任せてみよう、
そう思わせて任されるようになり、
ひいてはその会社にいないと困るようになってから、

『スミマセン、今の給料じゃ家族も養えないから、退職を考えています...』

と、相談すればいい。

そんな人財であれば、会社も引き留めるし、
引き留めない会社は人を使い捨てる会社と割り切り、
違う会社へ行けばいいし、
そんな人財ならば、おそらく他社でもお声はすぐにかかることでしょう。


凄くざっくり言っていますが、
つまり、労働に対する対価として報酬があるならば、
報酬を求める場合、
その報酬に見合うだけの対価としての労働の質が
問われるべきだということです。


社会は悲しいほどにビジネスライク、結果が全て。
経済至上主義で動いています。
*これは良い悪い好き嫌いを抜きに、
 否応なくこの現実からは誰も逃れられないということです。


そういった自身の人生の漠然とした考えもなく、
考えることすら放棄しだらだら生きているだけならば、
そりゃどうしようもないですよね。


縁もありますので、早い遅いはありますが、
ジタバタもがき続けていれば、どこかで誰かが見ていますから、
必ず求めるご縁につながるチャンスがあるはずです。

そういうチャンスにあえて目をつぶったり見逃したり、
スルーしたりし続けていれば、
怖がり続けて挑戦する気概も無ければ、
社会を周りを非難し続ける人生になるのは当然でしょう。



何度かリアルでもお話してきていますが、
自身が欲しいと思い願うことは、手に入れることは可能です。

でも、そのために自分が何もしなくて、誰かが何でもかんでもしてくれて、
自動的に手に入ることは、絶対にありません。

自分が欲しいと周りに言わねば伝わりませんし、
なおかつ欲しいものを求めて自ら捜し求め続けねばなりませんし、
手に入れるために、アレコレ勉強したり、経験したり、稼いだり、
色んな苦労をしなくては、手に入らないものがほとんどです。

時給=賃金だって、同じじゃないのでしょうか。

最賃が高い国は海外にもたくさんあるので、
高額最賃を求めるならその国へ行けばいいじゃないですか。

アレも嫌コレも嫌、でもアレも欲しいコレも欲しい。

成立しないですってば。


また、もう一つ。

これが可能であれば、
人件費を上げるのは構いません。

アナタは高賃金化を推し進めるために、
高額商品やサービスを積極的に購入しますか?

3本で98円の人参よりも、
1本で100円の人参を買って生活し続けてもらえますか?

時給を、人件費を上げるということは、
それに見合う利益原資を生み出さねばなりません。

それらは経営努力には限界があり、そもそもの商品単価を上げて、
昇給分の利益を確保せねば、高賃金化は実現できません。

1500万の家を、2000万で買いますか?
100万の車に、200万支払いますか?
10万のスマホに、20万支払えますか?


そういうことまで算段できずに人件費を上げなくてはならなくなったならば、
その会社は倒産するのみでしょうね。
すると、先日の韓国のニュースのように、
中小零細企業は堂々と最賃守りません宣言をします。
捕まえるなら捕まえてくれ、
どのみち経営自体成り立たないんだからと開き直る人が多数出てくるからです。


なんかこう、最賃を上げることにこだわる人は、
現実を知らずに一側面しか見れていないとしか言いようがありません。
*上げてはならないとまでは考えていません。汗



別に、日本人の低賃金労働者が苦しんでいるのを、
良しとしてほくそ笑んでいるのではありません。

であれば、歯を食いしばって、何らかのチャンスを、
のたうち回ってでも探し求め掴み、這い上がる意欲が決意が覚悟が、
もっと必要ではないのかと思えてなりません。


一人一人個性があり、その人ならではのできることできないことが
たくさんあると思います。


そういう方々には、チャンスを自ら探して掴むことこそ必要であって、
最賃を上げるという何の苦労も努力もなく、自動的に楽になる社会主義的システムは、
堕落こそ招き、建設的な流れにはならないと歴史が証明していると思うのですが、
いかがなものでしょうか。


言葉もろくに話せない外国人労働者に取って代わられるお仕事であれば、
今度はAIに取って代わられるのは時間の問題でしょう。

昔の産業革命時にロボットに取って代わられた肉体労働者同様、
時代は誰のせいでもなくどんどん移り変わっていきますから、
溺れないために、日々の努力は必要不可欠でしょう。

毎日毎日、同じ業務をただこなしていれば昇給し続けた時代は、
もはや過去、歴史上で語られるのみで、今を生きている私たちには、
意味がありません。

だから、もしかしたら、義務教育の中学卒業と同時に、
親元にいて低賃金ながらも社会に出て働き、
高校や大学ではなく、社会で学ぶ時代なのかもしれません。

高校や大学では学べないことも、今の情報社会では、
いくらでも学べます、学びたい人にとっては。


そうして、個々のレベルを高めて成長して、
外国人やAIに取って代わられない人財になることこそが、
今の時代に求められているように思えてなりません。


外国人はギャンブルであっても、海外に出稼ぎに行ってひと稼ぎできれば、
家を建てて、かつてよりは良い暮らしを手に入れることができますが、
日本では、前出のような違うレベルでの競争にさらされていて、
ある意味、外国人よりも大変な世の中に生きているとも言えます。


ただ指示されたことを頑張ればいいんじゃない。

自分で探して見つけて磨いて、それ相応のレベルに成長せねば、
苦しみ続ける息苦しい社会なのかもしれません。



考えるのが嫌で低賃金で働くのが嫌で、
逃げ出したい方は、もっと楽に自由奔放に生活ができそうな、
途上国に行くと良いんじゃないかと、本気で思います。
*金を稼ぐことだけが価値がある行為だとは夢にも思ってはいません。
 自身に合わないことを続けることこそ、双方にストレスがかかるだけです。
 逃げることは恥ずかしくも何でもなく、探し求める自然な行動です。


話がそれましたが、要は、低賃金労働者救済のために、
外国人労働者の受け入れを拒否しても、
根本的本質的解決にはならないのではないかと考えた次第です。


経済学とか、一視点だけでは到底正しい最適解には辿り着けない、
ややこしい時代ですよね。


アナタはどう思いますか?



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インドのレイプと外国人技能実習制度は同じ?! [技能実習生の法改正]

とてもとても考えさせられる内容でした。
子を持つ親であれば特に...

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まずは、こちらの記事をご覧ください。

インドの性犯罪者が野放しになる訳
NEWSWEEK 2017年4月11日(火)11時20分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7362_3.php


読んでいて気になった点を抜粋します。
そして、レイプ犯罪を悪質ブローカーに置き換えてお考え下さい。


この十数年間に500人以上の少女に性的暴行、もしくは性的暴行未遂を働いたというのだ。

同様の容疑でラストーギを15回以上逮捕している。だが一度も有罪判決を受けていない。

彼が一度も罰せられていないことは人々にとって意外ではなかったようだ。
ここ数年、はびこる貧困と急速な社会の変化、
お粗末な司法システムのせいでインド各地で性的暴行事件が増加している。

性行為が合意の上であると主張する場合は、容疑者側が立証責任を負うようにもなった。

ほぼ毎日、幼児や乳児が被害者となった信じ難い性的暴行事件が報じられている。

女性が控えめな服装をし、
顔をベールやスカーフで覆う人も多かった田舎での暮らしに慣れた男たちは、
都会に来て見たこともないほど開放的な性の文化に直面する。
一方で移住者たちは、自分の子を犯罪者から守りたくても、
身近で気を配ってくれる親や親戚はいない。

多くの被害者や家族は事件が明るみに出て後の縁談に影響することを恐れる。

インドで性犯罪被害を訴えても、裁判までいくことは少ない。
「たとえ小児性愛者が逮捕されても、短期間の拘束で釈放される。
捜査の手が足りなかったり、証拠が不十分だったりするためだ」

法医学上の物証を収集・保存する訓練を受けた警官はほとんどいない上、
証拠品を適切な状態で保存し移送するための機材を備えた警察署はほぼ皆無だ
「そのせいで、科学的証拠によって有罪を下すチャンスが失われる」

起訴までに10年以上かかることも珍しくない。司法システムが過密状態だからだ。

性犯罪者登録を支持する声が多く上がっている。
判決待ちの被告をデータベース化することも支持している。

だがこれは、
「何人も刑事裁判で有罪が確定するまでは無罪として扱わなければならない」
という推定無罪の原則に反する、との批判の声もある。

登録システムが自警団による私刑を招くと懸念する向きもある。

インドでは毎日200人近い子供が主に都市部で行方不明になり、
発見されずにいる。
政府統計によれば、
行方不明のまま発見されない子供は13~15年で3万4244人から6万2988人に増加した。

「(性犯罪者は)都市部に出ると匿名性を感じられる」
「法制度はお粗末で、罪を逃れられると感じられる」
残念ながら今のインドでは、性犯罪者の側に圧倒的に分があるようだ。



以上、、、どう感じましたでしょうか。

被害者の行く末を考えられない、一人一人の人権、人生そのものを
壊滅的に壊しかねない行為とその背景には、
恐ろしいほどに共通している部分があると思われます。


そして、同じくキモは司法システム。
そして、それらは国民の、国のレベル。

でも、この司法システムも限界があり、
最終的には、一つ一つの局面ごとに、一個人として問われる場面がたくさんあり、
そこで適切な立ち回りが、言動ができるかどうかで、
一人の人生が大きく変わるということであり、
正に、その一人一人が変わらなければ、根本的な解決はないということでしょう。

であれば、ありきたりですが、
教育、躾、などの指導が非常に重要なポイントであると思われます。


法は万能ではなく、その本質はガイドラインです。

結局のところ、一人一人が心を磨かねば、
平和や良縁を招き入れることはできません。

問題が多発している現場は、どこかで誰かがバランスを崩しているからです。


レイプは一方的身勝手だからこそ大問題であって、
お互い思い遣り慈しみあううえでは、幸せそのものでしょう。


だから、レイプは犯罪であって、
婚姻と子供は宝なワケです。


同様に、実習制度で言えば、
良縁を招き、様々なバランスを整えられれば、
それは国際的な人財を生み出し育て上げる素晴らしい制度であり、
誰かしらが身勝手で一方的な搾取に励めば、
それは犯罪になるものだと言えることでしょう。


レイプは犯罪=取り返しが効かないほどに人を傷つける行為です。

それらは止めねばなりません。

司法システムだの、推定無罪だの眠たいことを言ってるヒマはありません。


私たちは、すでに悪質ブローカーなどを止めることができる手段を持っているはずです。


一人一人が、ちゃんと考えて立ち振る舞えれば、
また、知ってるわかってる人(先輩)が、
知らない分かっていない人(後輩)に、ちゃんと教えていないことが罪なんです。

苦労や失敗したことは、ちゃんと改善して、
二度と起こさせないよう、取り組み続けねばなりません。


それらが大多数でできないくらいならば、
正に外国人技能実習制度は廃止すべきでしょう。


その魅力や社会的付加価値を実感している経験者と自負するならば、
止めねばなりません。


そういうプライドは持ち続けていきましょうよ、ねぇ...

子供に胸張って言えない仕事なんて絶対したくないですから。



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監理団体と送り出し機関が適正に儲からねばならない理由 [監理団体と送り出し機関、他]

この制度、キレイごと抜きに、特に監理団体こそ儲からねばなりません。
最近、この業界を覗いている方々には、ピンとこないとは思いますが。

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誤解を恐れず、ちょっと偏った言い方かもしれません。
でも、たまにはあえて申し上げさせていただきます。


ポイントは見極めです。

悪質かどうかで180度変わります。

キレイごとに聞こえるかと思いますが、
世のため人のため、実習生のため、受け入れる企業のため、
懇切丁寧に四方八方に気を配り、先手先手で適切な見通しと判断を下し、
日々ブラッシュアップと現場の面倒極まりないことに、
嫌がらずに注力し続ける。

そんな姿勢は、安定的な生活基盤が確保されないことには、
実現できず、集中して事に当たれません。


かといって、フェラーリを乗り回すほどに、
一個人が潤うことまでを求めるべきでもありません。


誰も言ってくれないので、私が言いますが、
本当に目に見えない、気高く高潔な信念をもって
取り組み続けている方々は、やはり称賛され、評価されてしかるべきです。

そんな方ほど、所得もそれなりに潤うのがあるべき姿だと思われます。


だから、多少監理費が高くとも、
この人にお願いしている安心感を買っているんだ、
といえるお客さんを、ファンを一定数作ることが必要です。


そして、そんな人財(スタッフ)に長く勤めてもらうことで、
監理団体は潤わねばなりません。


ちょっとやそっとの事故や事件でおかしくなることがない程度には、
内部留保も必要です。


*ここでは非営利だの、監理費管理簿でプラマイゼロにせよだの、
 そういう表のルールにはあえて触れません。


そうして、後顧の憂いをケアすることで、
より職員一人一人が成長し、もっともっと広い視点で、
もっともっとより良い手法を模索し続け、
ある意味、監理団地の業務の幅を超え、
送り出し機関側の各種手法や経営の在り方にまで、
助言指導し、正に入り口の募集から帰国後、
はたまたせっかく受け入れた人財の実習期間終了後までを
様々ケアできるくらいにまで、進化してくことが、
より良い制度事業にもつながることと思われます。


制度全体を見て、受入企業だけでなく、
実習生、送り出し機関、監理団体(自身)、受入企業、
4者すべてを『監理』できるのは、
おそらく監理団体の立ち位置でしかできにくいことだからです。



以前、有料会員の方にはお伝えしましたが、
送り出し機関のレベルによっては、
送り出し機関側でも監理団体や受入企業は選べるので、
送り出し機関側でも入口から出口まである程度ハンドリングできますが、
やはり超レアなケースなので、一般的には監理団体でしょうね。



だから、『適正に』監理団体は儲からねばなりません。


そして、十分儲けたならば、世界に数台しかない車を買うのではなく、
現地にキレイなおねーちゃんを囲うことではなく、
関係各所各者のブラッシュアップにこそ、コストを費やすべきでしょう。


人間、苦労した分、楽したい気持ちはよくわかります。

でも、そんなことは一時だけで十分でしょう。
その一時で終わらず、一時を延々と続けてしまうような経営者の下では、
誰も成長に貪欲にならず、やっつけ仕事にしかならず、
問題勃発の諸悪の根源となります。



そもそも監理団体が儲からねば、安定受入継続すらままなりません。
スタッフが入れ代わり立ち代わりしているところでは、
情報齟齬や付け合わせのミスが様々発生し、
個々の担当者の経験値などの蓄積はほぼ活かされません。
企業側にしても、また一から説明し直さねばならないのかとうんざりです。


更には、皮肉にも非営利とか言いながらも、監理団体の財務状況は、
監理団体の許可そのものにも響いてくるからです。

債務超過では、許可すら取り消されます。


安定的により優れたサービス?いわゆる監理体制を改善し続けるためには、
監理団体は儲からねばなりません。


監理団体ばかり書きましたが、
これは送り出し機関においても全く同じことが言えます。

実習生からおカネばかり巻き上げて私腹を肥やして儲けるのではなく、
適正な利益で儲けねばならないということです。

特に教育に関わる方々の成長を促すためには、
安定的な給料の支払いと、昇給などの仕組みは必須でしょう。


こんな話をすると、儲けを出すために、
えり好みをしろという矛盾したような感じがしてしまいますが、
事実そうなんですね。

正確には、二人三脚できる企業(監理団体)とのご縁を
いかにして紡ぐことができるかどうか。



どれだけ丁寧に素晴らしい対応ができる職員でも、
良いお客さんを捕まえてこられなければ、
その能力を生かす場がないということですから。

給料を支払う原資が無いということですから。



ちなみに、経営者や理事などのトップが優良な顧客を取ってきて、
優秀なスタッフに対応をお願いするというのも、
一つの常とう手段でもありますけどね。



適正に儲からねばならないし、適正に儲けるためには
色々やり方も限られていて、大変だということです。



最後にもう一度だけ、

笑顔と感謝を一つでも多く生み出そうとしている現場職員の方は、
本当にもっと評価されてしかるべきだと思います。
それは営業だけではなく、事務職員だけではなく、
経営者の方までも。

だからこそ、これまた適正に儲かる仕組みを築くことが大切です。


ドリルダウンしてくと長くなるので、今日はここまでで。



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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
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