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監理団体と送り出し機関が適正に儲からねばならない理由 [監理団体と送り出し機関、他]

この制度、キレイごと抜きに、特に監理団体こそ儲からねばなりません。
最近、この業界を覗いている方々には、ピンとこないとは思いますが。

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誤解を恐れず、ちょっと偏った言い方かもしれません。
でも、たまにはあえて申し上げさせていただきます。


ポイントは見極めです。

悪質かどうかで180度変わります。

キレイごとに聞こえるかと思いますが、
世のため人のため、実習生のため、受け入れる企業のため、
懇切丁寧に四方八方に気を配り、先手先手で適切な見通しと判断を下し、
日々ブラッシュアップと現場の面倒極まりないことに、
嫌がらずに注力し続ける。

そんな姿勢は、安定的な生活基盤が確保されないことには、
実現できず、集中して事に当たれません。


かといって、フェラーリを乗り回すほどに、
一個人が潤うことまでを求めるべきでもありません。


誰も言ってくれないので、私が言いますが、
本当に目に見えない、気高く高潔な信念をもって
取り組み続けている方々は、やはり称賛され、評価されてしかるべきです。

そんな方ほど、所得もそれなりに潤うのがあるべき姿だと思われます。


だから、多少監理費が高くとも、
この人にお願いしている安心感を買っているんだ、
といえるお客さんを、ファンを一定数作ることが必要です。


そして、そんな人財(スタッフ)に長く勤めてもらうことで、
監理団体は潤わねばなりません。


ちょっとやそっとの事故や事件でおかしくなることがない程度には、
内部留保も必要です。


*ここでは非営利だの、監理費管理簿でプラマイゼロにせよだの、
 そういう表のルールにはあえて触れません。


そうして、後顧の憂いをケアすることで、
より職員一人一人が成長し、もっともっと広い視点で、
もっともっとより良い手法を模索し続け、
ある意味、監理団地の業務の幅を超え、
送り出し機関側の各種手法や経営の在り方にまで、
助言指導し、正に入り口の募集から帰国後、
はたまたせっかく受け入れた人財の実習期間終了後までを
様々ケアできるくらいにまで、進化してくことが、
より良い制度事業にもつながることと思われます。


制度全体を見て、受入企業だけでなく、
実習生、送り出し機関、監理団体(自身)、受入企業、
4者すべてを『監理』できるのは、
おそらく監理団体の立ち位置でしかできにくいことだからです。



以前、有料会員の方にはお伝えしましたが、
送り出し機関のレベルによっては、
送り出し機関側でも監理団体や受入企業は選べるので、
送り出し機関側でも入口から出口まである程度ハンドリングできますが、
やはり超レアなケースなので、一般的には監理団体でしょうね。



だから、『適正に』監理団体は儲からねばなりません。


そして、十分儲けたならば、世界に数台しかない車を買うのではなく、
現地にキレイなおねーちゃんを囲うことではなく、
関係各所各者のブラッシュアップにこそ、コストを費やすべきでしょう。


人間、苦労した分、楽したい気持ちはよくわかります。

でも、そんなことは一時だけで十分でしょう。
その一時で終わらず、一時を延々と続けてしまうような経営者の下では、
誰も成長に貪欲にならず、やっつけ仕事にしかならず、
問題勃発の諸悪の根源となります。



そもそも監理団体が儲からねば、安定受入継続すらままなりません。
スタッフが入れ代わり立ち代わりしているところでは、
情報齟齬や付け合わせのミスが様々発生し、
個々の担当者の経験値などの蓄積はほぼ活かされません。
企業側にしても、また一から説明し直さねばならないのかとうんざりです。


更には、皮肉にも非営利とか言いながらも、監理団体の財務状況は、
監理団体の許可そのものにも響いてくるからです。

債務超過では、許可すら取り消されます。


安定的により優れたサービス?いわゆる監理体制を改善し続けるためには、
監理団体は儲からねばなりません。


監理団体ばかり書きましたが、
これは送り出し機関においても全く同じことが言えます。

実習生からおカネばかり巻き上げて私腹を肥やして儲けるのではなく、
適正な利益で儲けねばならないということです。

特に教育に関わる方々の成長を促すためには、
安定的な給料の支払いと、昇給などの仕組みは必須でしょう。


こんな話をすると、儲けを出すために、
えり好みをしろという矛盾したような感じがしてしまいますが、
事実そうなんですね。

正確には、二人三脚できる企業(監理団体)とのご縁を
いかにして紡ぐことができるかどうか。



どれだけ丁寧に素晴らしい対応ができる職員でも、
良いお客さんを捕まえてこられなければ、
その能力を生かす場がないということですから。

給料を支払う原資が無いということですから。



ちなみに、経営者や理事などのトップが優良な顧客を取ってきて、
優秀なスタッフに対応をお願いするというのも、
一つの常とう手段でもありますけどね。



適正に儲からねばならないし、適正に儲けるためには
色々やり方も限られていて、大変だということです。



最後にもう一度だけ、

笑顔と感謝を一つでも多く生み出そうとしている現場職員の方は、
本当にもっと評価されてしかるべきだと思います。
それは営業だけではなく、事務職員だけではなく、
経営者の方までも。

だからこそ、これまた適正に儲かる仕組みを築くことが大切です。


ドリルダウンしてくと長くなるので、今日はここまでで。



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