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監理団体の営業説明について [技能実習生受入時の本音の問題点]

長年のお付き合い先からのご紹介であったので、
丁寧に説明してきました。

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外国人労働者の受入について、色々お知りになりたいとのこと。
土木の会社さんでしたので、現場仕事はやはり技能実習制度でしかなく、
制度の説明に伺ってきました。

久しぶりに制度を一から説明してきましたが、
当方に絶対取ってやる!のような営業姿勢がまるでないため、
お伝えしたいことは伝わったのかと思います。


答えは、難しいとのことです。


何が難しいのか。


単に実際に実習生を指導する方が、ちゃんと接せられないであろうということ。

特に、受け入れしたことがない場合、
日本語が十分に話せないと、コミュニケーションもままならない。
指導してもちゃんと伝わらない。
冗談も伝わらない。

特に建設関係の現場では、『危ないから気を付けてね~!』
なんて優しく言ってはいられない危険が潜んでいて、
事故は会社の信用も仕事も一切失うリスクすらあり、
そんな状況では、管理者は誰一人として、
危ないよ~なんて悠長に声をかけている場合じゃない。

作業着をつかんで引っ張り危険を回避し、
行為がどれだけ危なかったのかを、
後になってしっかりわかるまで指導しなくてはならない。

そんなことが、現場では言い出したらキリがないほど、
たくさんある。

当然、安全衛生教育や特別教育、特別講習などが必要ですが、
OKOKの外国人には、実際のリスクを想像すらできないので、
結果、OJT的な教育が求められる。

どこまでも若く、近視眼な外国人技能実習生にとっては、
実際に事故が起きて痛い目を見ないと、とても本当の意味で危険を理解できない。

さらには、事故を起こして自身が被害にあってから、
会社の指導がなかった、会社に責任があるとして、
これ見よがしに騒ぎ始め、駆け込み寺へ行き、騒ぎを大きくする子も。

確かに、会社側は従業員を危険業務に当たらせる場合は、
そのリスクと回避並びに防御、対策について、
ちゃんと説明し、共育する責任が法的に課されています。


でも、どれだけ懇切丁寧に、たとえ母国語で説明していたとしても、
聞いていない、理解してもいないのに、OKOK言う子には、
とてもリスクを回避できるにあたって十分な教育指導はできません。

どれだけ現実のハードルを言おうが、
法は理解させていない会社側を責めます。

もしかしたら、たとえ教育をちゃんと説明受けましたって、
書面でサインさせていたとしても。

ある意味、過保護かのように。



また、土木も、多能工(マルチタスク)的な業務への従事を求められるため、
アレもコレもできないと、受け入れている意味がない。


社長さんと、取締役の方とお二方にお聞きしていただきましたが、
難しいね、、、という印象です。


当然ですね。


外国人労働者をわざわざ海外から招聘してくる。
彼ら彼女らが、ナゼ、若いミソラで青春真っ盛りの3年間も、
片道切符でろくに会話もできない海外まで、好き好んできてくれるのかどうか。

さらには、日本人よりも誰よりも守られているのかどうか。


パワハラのリスク。
失踪のリスク。
途中帰国のリスク。

そして、法のリスク。

全ての『絶望』を理解したうえで、踏まえて乗り越えていく。


コレが求められています。

だって、日本人は働きに来てくれないから。


そこの会社さんでは、
外国人か元受刑者か、そのくらいしか選択肢がないと。



メディアでは伝わらない現場の現実をお伝えしてきました。


後はその会社さんでのご判断です。



無理に外国人労働者を受け入れる必要はありません。

回っているのであれば。


でも、回っていないのであれば、選択肢がないのです。

ある意味、足元すら見られているのです。



踏まえて乗り越えていく姿勢、
当事者意識、当事者責任がおありなら、
精一杯、二人三脚させていただきます...

と伝え、席を立ちました。


そうそう、監理費はもっと安いところがあるので、
訪問もろくになく、企業側へ、また実習生側への指導もろくにない、
無責任で、受け入れる企業側がどうなってもかまわない程度の、
監理団体であれば、2万円代とかありますから、
安いが宜しければそちらへ...とも。


別に皮肉でもなく、本当に現実なんですけど、
初対面から率直に、歯に衣着せず伝えてしまいます。
だから、たまにやる気があるのかと怒られます。苦笑


まっとうな企業さんへの精一杯の支援は、
頑張ろうとしている実習生への支援は、
相当やる気満々なんですけどね。笑



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