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外国人技能実習生との上手な付き合い方 [経営者や企業のレベルの問題]

とても参考になる記事でしたので、ご紹介まで。
こういう姿勢が受入企業側でも必要です、この先は特に。

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↑こんな感じの上から目線な経営者の方はいらっしゃいませんか?

指示に従わせるために、従業員からナメられないために、
威勢を張るスタイルの中小企業の経営者は、
今までよく見てきた姿です。

ですが、今は時代が違ってきています。


群馬)増える外国人農業実習生 建前と本音
朝日新聞DIGITAL 森岡航平2018年9月28日03時00分
https://digital.asahi.com/articles/ASL9V1PLNL9VUHNB002.html?rm=224

以下は、記事の抜粋引用です。


受け入れ先の農家 やる気維持に腐心

9割近くは3年間滞在するが、
仕事が合わないなどの理由で数カ月で帰国してしまう人もいる。
2011年の東京電力福島第一原発事故の際には数人が去った。

いかに3年間やる気を保ってもらえるかに腐心するという。
買い物や外食、地元の祭りなどに連れて行くことも。
一方で、お互いが疲れないためには「適度な距離も必要」という。

中国人同士で生活しているため、
日本語を話せるようになる人は少ない。
必要があれば漢字を紙に書いたり、
スマートフォンの翻訳機能を使ったりしてやり取りする。

最低賃金より14円高い時給797円で働いている。
日本人を雇っても途中で辞めてしまう心配がある。
実習生は、最低賃金に近い給料でも
一定期間は確実に働いてくれるという安心感がある

農業就業者の平均年齢は59・7歳から66・3歳に上がっている。

懲役3年執行猶予5年の判決を受けたタイ人の1人は、
来日前から覚醒剤を使用。
興奮する効果を利用して、
「もっと仕事の量を増やし、いい給料をもらいたかった」などと述べた。

このタイ人を受け入れていた農園の代表者は
「運転免許を取得するなど、日本語もできて優秀だった。
家族のように接してきたのでショックだった」と嘆く。
同じ出身国の実習生同士が農場を超えてSNSを通じて
交流していることもあるといい、
「いい情報も悪い情報もすぐ手に入る環境にある」と話す。

約250人の実習生の受け入れ窓口になっているJA利根沼田では、
毎年数人程度が失踪。
複数人で行方をくらますこともあり、
失踪者が10人程度の年もあるという。

不法滞在や不法就労などの捜査を行う群馬県警外事課の担当者は
「SNSなどで『もっと給料の高い仕事がある』などと
甘い言葉で誘うブローカーがいる。
人手不足で、失踪した実習生と分かっていても
雇ってしまう業者もいる」と説明する。

以上。


現実がまざまざと記述されています。

せっかく大枚をはたいて、
配属前に一人頭数十万のコストを支払っているのですから、
失踪されたんじゃ、割に合うはずもありません。

ちなみに、その負担は受入企業側にあって、
失踪したからと言って事前受入コストの返還を求められるはずもありません。

例え、道義的に監理団体などから返金対応などがあったとしても、
アテにしていた実習生がいなくなったら、困るのは受入企業側です。

よって、その現実を理解していればいるほど、
媚びる必要は全くありませんが、何かと腐心するのは当然です。


特に、ここで言われている『適度な距離』。
この距離感が、とても重要です。

近すぎれば、ウザいと思われますし、
遠すぎれば、見て気にしてもらえていないとなり、
心が離れていきます。

日本人スタッフとの距離感も同じなんですけどね。


それと、スマホなどで、翻訳こんにゃくのサービスを活用することも
当然必須です。
使えるものは使いましょう!
それだけ、技術は進歩が速いんです。

アプリで無料サービスのものも色々ありますが、
どれも今一つの使い勝手。
でも、たった3万ちょいで、継続の支払いすら不要な便利機器が出ています。





以前もご紹介しましたが、上手に使えば、
コレこそ面倒な通訳などを介さずとも、
日本語が不慣れな外国人技能実習生と、
コミュニケーションが割かしスムーズにとれる優れものです。

活用先はドンドン増えています。
知ってる知らないで、他の受け入れ先とも差別化が図れるので、
ぜひご活用を!
74か国対応してくれます。


最近では、その都道府県の最賃以上の設定で、
募集条件を少しでも良くし、
より間違いのない実習生を受け入れたいと、
また新制度でのハードルを気にして、最賃のままでの受入を控えようと、
色々多様化してきているようにも感じています。

いつまでも昔のままでは、取り残されかねない時代に
突入しているということですね。


SNSによる失踪勧誘や、覚せい剤などの犯罪行為などまで、
諸問題にも触れていますが、
ここも、程よい距離感をもって、日々実習生と接している中で、
行動がどうもおかしいと、早期発見、早期治療がイチバン有効です。

早めに芽を摘まなければ、大きく育ってしまったあとでは、
対応にも限界があります。


それでも、どこまでも「人」なので、
絶対はない世界です。


外国人技能実習生と上手に付き合っていくコツを知ることは、
自社のコスパを成立させるためにも、とても大切なことです。


これ等を業者任せと言わんばかり、監理団体に依存している先ほど、
諸問題の発生率は高まりこそすれ、なくなることはないでしょう。


今回は、

「適度な距離感」



「文明の利器の活用」

について、強くコメントしてみました。


願わくば、労使相愛が続き、
よりよい結果へとつながる先ばかりとなってほしいなぁと。



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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
当ブログトップページをご参照ください。

https://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/

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