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特定技能がもたらす受け入れ手法の混乱 [特定技能]

技能実習制度は廃止になりますかね~苦笑
とはいっても、政権交代にでもならない限り...

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変わらないと思います。


ナゼかって、国が予算かけて作った
独立行政法人である外国人技能実習機構の
何百人の職員を、
また法務省や厚労省へ戻すなんて、
天下り先を減らすなんて、
国の政策が失敗だったなんて、
認められない方々ばかりなんだから。苦笑


でも、特定技能を鳴り物入りで無理くり成立させようと、
政権与党が動いていることで、
世論の注目は相当集まっていて、
今まで鳴りを潜めていた様々な問題が、
ここぞとばかり表面化してきています。


特定技能はまだまだ先が読めませんが、
この動きが、長年の経験者たちにまで、
混乱を招いているような気がしているのは、
私だけでしょうか。


今までの問題を考えると、
整合性などの点から、
労働者として認めて行く流れは、
決して悪い動きではないと思っています。


ただし、
選択肢が増えるのは良いことだけど、
特に新規参入者にとっては、
混乱を増すだけの気がする...

だって、長年の経験者でさえも、
混乱するくらい
入口からの道のりが似ているようでまるで違うし、
押さえるべきポイントもたくさんあり過ぎるから。


人とチンパンジーのDNAの違いは、
わずかに1%。
ホンノ1%違うだけで、
あれだけの違いが生まれるということ。

ゴールが違えば、
歩む道はその選択の一つ一つが違えば、
たどり着けるゴールは明らかに違うから。


例示を上げるならば、
留学生の本質は、
あくまで勉学のために日本へ来るということ。

ここに労働を裏の第一目的にしているから、
入管の許可率などに振り回されるし、
予定通りの労働者の当て込みができなくなる。

送迎などまで、人財会社がフォローアップする動きも、
安定しなくなるようであれば、
それはビジネスにはなりにくい。

送り出す側も、労働目的ならば、
おカネがたくさん稼げるとして
送り出してくる。

結果、それは詐欺的な問題を様々起こさせている。


留学生は結果的にその許可率が下がっているように、
そもそも本来の目的に明らかに合致している方しか、
受け入れできないように変わりつつあるようにも思われます。


それでも、そのハードルを越えてきた方は、
年収300万以上+日本の大学卒業であれば、
そこそこフリーハンドで就労が可能となるような表現もある。
しかし、それが技人国という在留資格であるならば、
今までの技人国の要件すら変わっていくというのか。
*ここは省令をちゃんとチェックしていたいですね。



技人国などの就労ビザでは、
本来、外国人ならではの固有の業務、
ないし、特だっての技術が立証できること、
母国であってもかまわないけど、
大学や
専門学校(一部入管が認めてくれる国と学校に限る)
の経歴や卒業証書などがちゃんとあって、
その一貫性のある仕事に就く場合に限り、
在留資格が下り、
その認められる業務の範囲内だけ、
仕事をしていいことになっている。

でも、
これをのど元過ぎれば、何でもさせて構わない...
とした現実の都合や
法をナメている企業の担当者や経営者が、
どうせ入管はイチイチチェックしに来ないからと、
好き勝手にアレコレと仕事をさせている。

更新時に入管から電話ヒヤリングがあった際に、
部署移動していて違う仕事をしているとか、
更新時にそのまんまを記載し、
結果、更新できなくなる企業も少なくないことでしょう。


申請自体も、在留資格の種類によって、
提出する書類は様々違ってくるし、
技能実習制度のように、
1~100までの書類さえ整理して整えれば、
ほぼ通るという単純な事ではない。


ある方から聞いた話では、
(未確認情報)
特定技能も、技能実習のように、
申請すればほぼ通すという在留資格には
しない方向だという。


私がそうだからかもしれませんが、
あのビザこのビザとやっていると、
本当に頭が混乱してきます。


確か、あの国はこうだったから、
この点、気をつけないと、
そもそも書類がそろわない...とか、


以前、お話していたように、
技能実習→特定技能
留学→特定技能
はたまた、その先に、
技人国や永住までを見据えようとすると、
もはやゴール(目的)が遠すぎて、
入口の時点で、
どこまでの準備や見通しを立てれば十分なのか、
なかなかにハードルが高くなっているように思われる。

端的に言えば、
一貫して、一つの職種で大学の経歴や職務経験、
更には日本語能力などを含め、
全てを入口か途中で習得、
資格取得して行けるステップを踏まねば、
遠いゴールへはたどり着けない。


そもそも、そんな高い能力と
実績、経歴を兼ね備えていれば、
日本へ行くより、
別の国へ行くことすら考えられる。
だって、賃金が上がっていかない日本より、
欧米系のほうが、生涯賃金が高くなる道が、
確かに見えているのだから。


例え、揃えていけたとしても、
それこそ人なので、
道の途中で、方針転換も十分考えられる。
国の経済状況の変化や、
家庭の問題、などなど、
人財もその時の状況によって、
軌道修正が入らざるをえなくもなる。


出口(最終ゴール)までを見越して、
採用している企業側にすれば、
計算が見えない部分が多くなってくる。


結果、数年ごと、
つまり、技能実習は技能実習。
その次の特定技能は特定技能。
と、結局、その時々で、
採用に足る人財と、
その人財の判断による選択で、
ご縁がつながったなら、
ということが現実になるような気もする。


結果、優秀な人財が日本へ定着してくれる
そんな人が、どれだけ増えるのだろうかと、
余計な心配もしてしまう。


ならばと、最初から特定技能狙いで、
取り組む場合もありそうですが、
特に地方の中小企業にとっては、
良くも悪くも縛りが効く技能実習に落ち着いてしまう。


・・・


自分で書いていても、
何をどうしたいのか、
どういう道を歩むべきかが、
なかなかにして見えない。


どこまでいっても、
出稼ぎ外国人労働者にとって、
短期の出稼ぎなのか、
そうでなく進むのであれば、
進む場合は進めればいい。

そんな単純な素直な出来高的道筋しか、
見えてこないような感じ。

目の前の最初のハードルを越えるのが、
まずイチバンであって、
そのうえで、その先まで行けるかどうか。


特定技能が労働者としての受入で
良いことなのでしょうけど、
技能実習同様に、
特定の技能で在留を認めているならば、
その業界、業種以外の仕事はやっぱりできないだろうし、
もろもろ考えるとめんどくさいし、使えない。


日本人はそう考えると、
どんな仕事をしていようが、
全く別の仕事へ気軽に転職して行ける。


結果、
フリーハンドの日本人争奪戦は高まるでしょうし、
改めて単純労働などは、
結局のところ、永住、定住、日本人の配偶者などに
頼らざるをえなくなるのかもしれない。


今までもある意味そうでしたが、
選択肢が増えれば増えるほど、
益々混沌としていくように感じてしまうのは、
私だけでしょうか。




そんなこんなをツラツラ考え続けていると、
ますます頭が混乱してきそうです。


特定技能のもろもろが確定し、
その他の曖昧になりつつあるルールの幅が定まるまで、
こんな感じなのでしょうね。


こういう複雑怪奇がわかっていない方々は、
意図せずしても相当に振り回されそうです。
そして、諸先輩方でさえも。。。


お互い、気をつけましょうね。


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