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送り出し機関の稼ぎ方 [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

ついでに送り出し機関についても、私見を書いてみます。
あくまで日本側から見た私見です。

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送り出し機関からみれば、
どこまでも日本の監理団体との提携につきます。


さすがに、アホみたいなFBなどの
実習生いりませんか~的な短絡コピペメッセージ営業は
減りましたが、
(いや、今でもずっと続いているのかな。苦笑)


残念ながら、
監理団体側の気持ちや事情をまったく理解していない方がほとんど。

日本側が、何に困っているのか、
どういうタイミングで送り出しを切り替えたくなるのか、
そういうタイミングをどう捕まえるべきなのか、


そういう戦略がないところがほとんど。


送り出しを探す機会って、
だいたい以下のような場合ではないでしょうか。


どこかで現所属先の監理団体から飛び出て、
新たに設立しようと画策する人たち、

中小企業の仲の良い経営者が集まって、
新たに設立しようとする人たち、

現送り出し先からの実習生にトラブルが発生して、
その対応の協議に物足りなさや、
信頼関係にすらヒビを入れる対応しかしなくて、
こことはもう付き合えないとなった場合、

送り出し先内での社内トラブルなどで、
今までの対応がおかしくなったとき、

良い人財を送り出せなくなってきたとき、

日本の法改正などから適正にアジャストできない送り出し先、

新たに国を変えて送り出し先を探すとき、

などなどが考えられるのでしょう。


であれば、どう立ち回るべきか。


フツーに考えて、ど新人営業に理解できるはずもありません。
だからといって、絨毯爆撃をしても、
日本側の悪質なブローカーにつかまり、
体よくカネだけせびられて終わりです。


タイミングをキャッチするためには、
よくJITCOが開催するような送り出しと監理団体とのマッチング説明会などがあり、
そういうところでご縁を探すのもアリですが、
今更ベトナム、インドネシア、フィリピンなどのメジャーどころは、
そんな説明会もなかなかありません。

たまに地方の行政とつながり、
人間関係もできていて、
タイミングよくその地域での
自社単独の説明会などの機会にも恵まれる場合がありますが、
できたとしても、
すぐの提携などには至らないことでしょう。


書くと長々なるので端折りますが、
地道な人間関係の構築と、
どこまでもタイミングをキャッチできるだけの行動力や
紹介の引き出し方、
また痒い所に手が届く営業力(発信力)が求められます。


特に現在のタイミングでは、
特定技能の仕入れ先(失礼)を求める日本側の業者は多そうなので、
行動力と発信力次第では、
新規先も取れやすいと思います。


でも、今度は、
相手を見る目も必要とされます。


相手の日本人があまりに理解に欠けるところがある場合、
また、他責志向の場合、
組むだけ損をすることが多くあります。

何かにつけ、送り出し機関のせいにする輩が、
情けない日本人が、
残念ながら少なくありません。


せっかく苦労して提携までこぎつけたのに、
ちゃんとしていない監理団体や業者であれば、
さらにマイナスしか生まない現実があるということです。


曖昧な言い方にしかなりませんが、
様々なところで自身の考え方や姿勢など、
あの手この手で発信し続けて、
相手に名前と顔を覚えてもらい、
何かあったら相談してみようと、
相手にそうインプットさせる必要があります。

それも、信頼できる相手に対して。


それは、マメなコミュニケーションにほかなりません。
それも、
忘れた頃に「最近、どうですか~?」だけじゃなくて、
相手が喜ぶ情報を添えて、定期的に連絡を取り合える関係性を
必要とします。


計画的に3カ月以内に3社提携先をつくるなんて、
そんな夢みたいな手法は、
私には全く分かりません。


そういう意味では、
監理団体の受入企業探しよりも、
よほど大変なお仕事です。



でも、


まともなところとちゃんと提携できたならば、
ほぼ自動的にずっと発注が届くようになります。


よほど監理団体がちゃんとしていない場合を除き、
まず受注が少なくなることはありません。


でも、そこまでもっていくことは、
本当に大変です。



最近あまり周りでは聞きませんが、
日本人にいくら出すから提携先を見つけてきてくれと、
色んな諸条件を出す送り出し機関もありましたが、
しょせん自社直雇用先でもない限り、
条件が良い送り出し先へふるだけで、
うまく機能した試しはありません。
少なくとも私が知る限りでは。



ある方が、ずっと私欲を捨て、
訴え続けていますが、そういう方にこそ、
困ったときに、相談が届きます。

例えば、そういうことをしていると、
送り出し機関として稼ぎにつながります。


現送り出し先国の送り出し機関の外国人の方に、
私欲を捨てることなんて不可能でしょうね。苦笑


でも、
そういうことです。


まともな人であればあるほど、
よほど取り込んでいるときでもない限り、
情報収集の一環として話は聞いてくれますが、
その話の内容から、ちゃんと相手を見定めます。


その時、ちゃんと対応できるだけの、
送り出し機関としての考え方や姿勢がしっかりしていないと、
おそらく次の機会は永遠に来ないことでしょう。


個人的な感覚かもしれませんが、
信念をもって取り組んでいる方は、
何人を問わず、その懸命さが伝われば、
応援したくなるものですし、
相手の記憶に残るものです。

逆に、
その信念が、あくまで自身の利益にしかつながらないのであれば、
それもまた、相手に見透かされ、
そういう人間だと烙印を押されてしまいます。


上手な営業マンは、
相手の困っていることを、会話の中から見抜き、
相手が求めていることに対して、
自身ができること、していることを、
真摯に伝えて、コミュニケーションを図り、
信頼関係を築いていきます。


結果、自然と動いた量と質に応じて、
提携が一つ一つ増えていきます。


監理団体同様、送り出し機関も、
その担当者を通してしか、中身を知ることはできません。

なので、担当者が信頼に足る人物かどうかは、
選択の際の大きな要因になります。


なので、日本語でのコミュニケーションはもちろん、
日本人がどういう価値観を持ち合わせているのか、
どういう経営者が多いのか、
肌感覚での理解や経験がとても大切です。


相変わらずまとまりもなく、
ツラツラと書いてみましたが、
送り出し機関として稼げる人は、
こういう可愛がられる、頼れる、
マメな、
人たらし的な人が上手に入り込んでいきます。


逆を言えば、
そういう人でもない限り、
どれだけ頑張っても、一件も取れないことでしょう。


実習生上がりの営業が多いのですが、
せっかく実習生でいるときに、
どれだけ経営者や指導する側の人間が、
何を考え、どういう意味で話をしているのか、
そういう背景に想像がいたる訓練をしていると、
多少は意味も分かるのではないかと。


日本人って、面倒ですね。苦笑

でも、そんな日本人だから、
他国と比べても実習生を、外国人労働者を、
ちゃんと面倒見て支援しようという人たちがいるってことです。


日本を向いてくれているのであれば、
誰の為でなく、自分のために、
様々学んでいただければ幸いです。



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