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泥沼化していく入管行政、解決策が見当たらない [行政の対応や思惑]

外国人技能実習制度事業については、
外国人技能実習機構という独立行政法人を設立し、

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独自の受益者負担での組織化をもって、
ほぼほぼアウトソースできましたが、

今回の入管庁設立にあたり、
出入国管理のみならず、
在留管理まで増えた入管庁は、
とんでもない業務量を担うことになります。


それこそ笑い事じゃない未曽有の人手不足ですね。

1億総活躍社会、
同一労働同一賃金として、
高齢者や女性を駆り出し、
自宅勤務を可能とし、
それでも足りなければ特定技能枠でも設けるのでしょうか。
募集しても足りない分野として。


関係省庁の横断化、
法務省が音頭を取る、
IT化などによる業務効率アップ、

色々なことが言われていますが、
いつまでに、
どれだけのことが、
できていくのでしょうか。


企業で言えば、
社内でも大改革なので、
大幅な設備投資になります。


お役人様方も、
相当振り回されることでしょう。

当然、下々の私たちはもっと。

無論、企業や外国人労働者はもっともっと。



この在留資格発行の是非については、
どこまでAIに学習させ、
適正判断できるのか、
技術者でもない私には想像もできませんが、
たぶんディープラーニングで学習して、
参考程度までのスクリーニングくらいはできるようになることでしょう。

それでも、
許可を出すかどうかの決定は「人」でしょうね。


在留管理まで責任を負い、
統括司令塔のごとく、共存共栄のための共生まで
ハンドリングしていくようですが、

特に、
取り締まりや摘発は、自動化できたりするのでしょうか。

現場まで足を運び、
技能実習責任者や監理責任者とアレコレ話をし、
実習生からヒヤリングして、
その真偽を確認する業務は、
自動化できるのでしょうか。

旧制度時のように、
労働行政とタッグを組んで、
摘発月間などに向けて、取り締まりに自ら動くものでしょうか。

それとも、
入管取次申請性資格を持った行政書士の方々や、
社労士の方々へ、アウトソースされるものなのでしょうか。

それは、有効に機能するのでしょうか。


色々言いたい憶測もありますが、
悪質ブローカーが万が一にもご覧になっていて、
逆手を取られたくはないので、
ココまでしか言えませんが、
色々な諸問題が山積しています。



そして、

辛いのは、

低賃金構造から脱却できない日本が、
欧米はおろか、
台湾や韓国、中国に抜かれ、
外国人労働者すらも、
ロクに助けに来てくれない国に成り下がっていくので、

せっかくもろもろ整備していることが、
すべて徒労に終わるかもしれないという
ゴールへ向かっているということです。

出口がバラ色ならば、
邁進する気力もわきますが、
どんよりどころか断崖絶壁へ一直線に向かっていくのであれば、
それもまた、キツイ仕事になるでしょうね。


あ、解決策、ありましたね。

もっと労働者が儲かる仕組みへと、
会社構造を変化させることができれば、
日本人はおろか外国人もこぞって日本へ来たがることでしょう。

そうなれば、
徒労で終わることなく、
もっと邁進しなくてはならなくなります。


でも、それって、
国が変えられることでもないような気がします。

財政のバランスなどはわかりませんが、
企業への諸税を、
労働配分率が何%以上であれば、
免税などやりようはあるのかもしれませんね。

実際にやるかどうかは別にしても。



結局のところ、
この外国人労働者関連業界のみならず、

皆がちゃんと相手のことを思い遣り、
法などで細々定めることなく、
円滑に回っていく社会であればまだしも、

特にこの業界で言えば、
諸外国まで含めると、
騙されるほうが悪いので、
騙すほうにちゃんと処罰を課す仕組みづくりへと動いていきます。

それは、結果として、
バカみたいに、あれはダメコレはダメの細則の山となり、
ついには誰一人として身動きの一つも取れなくなっていきます。

何やっても法令違反になるし、
そんな法律知らないよって言い訳が、
言い訳にならなくなってきてしまう。


取り締まる側にしても、
法令違反を見つけることすらできなくなるほどに、
外部記憶装置などから瞬時にデータを引っ張ってこれないと、
適正な機能すらできません。

おそらく細則まで習得するにあたり、
取締官自身が相当苦しんでいることでしょう。
新制度の問い合わせ対応のように。


しかし、
私たちもついつい愚痴が出ますが、
お役人様方も大変ですよね。

上から降りてくる指示通りにしか動けないし、
動くべきではないとも言えますから、

おそらく青島刑事のように、(古い)
自分が正義だと信じられることじゃなきゃ、
命はって現場で頑張れない、的な
苦悩にさいなまれている方も
少なくないのではないかと。


いや、そういう青臭い気持ちを完全に押し殺さないと、
仕事すらできないから、
そういう方のほうが多いのかな。
自身の生活を守るために。



相変わらず、
話があちこちに飛んでしまいスミマセン。


要は、日本は成熟しているが故に、
法と現実の乖離も激しく、
結果、余計な人手や労力、コストが増え、
泥沼化しているということです。


おそらく来春施行を成立させたとはいえ、
相当な混乱を招くのは必定です。



安易に飛びついて、
迷宮に自ら進んで迷い込むことのないよう、
気をつけるのみです。

ロードマップや、
少しずつ経験値を積んで
無理なくステップアップしていく道や、
無理のない範囲で持続成長できるやり方など、
あればいいのにと、
いつも思ってしまいます。

なければ、アレコレ考え相談し、
築いて行くのみです。



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