外国人の雇用を継続していく中で、大きな問題が一つあります。

医療の問題です。


外国人は技能実習生だけでなく、定住者、永住者、日本人の配偶者等、と、
就労制限なく日本滞在して元気に働いている方も多くいらっしゃいます。

そんな方々も日本に住みなれている方ばかりではありません。

難民申請、実習生でひとまず入国してからの失踪、犯罪。。。

こういった人たちも必死に今を生きています。

人権を考えるならば、彼らに対しても、入院したり手術を受けねばならぬ際には、
十分な医療を施す体制が必要です。


この医療の通訳が、増える在日外国人の数に比例して
増えていないことです。





ベトナム語医療通訳:足りぬ 県のボランティア養成講座、応募は2人
需要急増に間に合わない恐れ /群馬
毎日新聞 2015年10月03日 地方版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151003ddlk10040063000c.html


当たり前ですよね。
普通の大人は身内を養うために生活を守るために、
毎日忙しく働いていますから、なかなかボランティアでの
言語を学ぶことまではできません。


私が思う結論は、そういった通訳の方が、ビジネスとして収入を得て
不自由ない生活を自転自走できるように整備することが、
イチバンの解決策であり、ボランティアで賄うことに
頼ることは間違いだと思います。


そして、想像に難くないのは、それで生活を賄えるほどには、
通訳の需要がまだないことです。


ちなみに、外国人技能実習生は、この点も保護されています。

組合などの監理団体が、いざというときに通訳を派遣し、
彼らのメンタルヘルス含め、フォローに入るからです。


もちろん、程度に応じてはお医者さんにも同道します。



これは本来、国が整備すべき問題でもあり、
ビジネスベースとならない過渡期の今は、
税金で賄うことは致し方ない面があると思います。
正に人として助け合う国であるべきだと思っています。


現実的には、医療通訳の不足はそうそう大きな問題とまでは
ならないと思います。

風邪ひいたぐらいであれば、通訳がいなくても、
周りでフォローしてくれる日本人がいれば、問題ありません。


しかし、事故による大怪我、突発的な大病など、
必要に迫られる可能性はゼロではありません。


国や行政に頼らずとも、
我々もこういったことにも対処が十分可能な体制を整えて、
事業に励みたいと思います。