外国人技能実習生は、配属時から実習という名の労働が始まり、
しばらく経つと、様々な問題を呼び起こす場合があります。


周りの日本人スタッフがイジメる。

仕事のスピードが遅いと怒られるけど、私は一生懸命やってます。

日本語が上手に話せない。

インターネットが遅い。

会社からお金を借りることはできますか?


そんなとき、どう対応されていらっしゃいますか?




外国人技能実習生は、中国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、
どの国からくる実習生にも、同じ人間として、話すればするほど、
日をあけて会う機会が増えるほどに、だいたいどんな性格かわかるようになります。


飽きっぽい。

人懐っこい。

計画性がない。

自分の殻に閉じこもる。

日本語が上達せず、コミュニケーションが下手。

自分のこと(不平不満や周囲の悪口)ばかり言う。


これらは経験値でしかないのでしょうけれども、
その場そのときの状況にて、どう立ち回り、
どんな指導をすべきなのかは、やっていくうちにわかっていきます。


確かに、外国人だからといった考え方や、背景も様々あるかと思いますが、
基本的には、人間です。
日本人スタッフと大なり小なり変わらないでしょう。
むしろ子供な分、非常に接しやすいし、指導もしやすいのかもしれません。


ただし、大きく1点、気を付けなくてはならないと心にとめていることがあります。
これは最近の日本人スタッフも同様に言えることですが。

何かトラブルがあった際には、どれだけ世話になっていようとも、
我が身のことしか考えない、我が身のみを最優先する傾向が圧倒的に強いということ。

わかりやすいのが、退社時です。
実習生でいえば、自己都合などにて実習中止、途中帰国する場合。

日本人は、立つ鳥跡を濁さず、なんて言葉がありますように、
相手の立場を尊重し、双方にとって良好な関係を崩すことのないように、
節度のある立ち回りをすることで、円満な退社となります。

状況によっては、会社の都合で帰されるなんて思い違いのないように、
きちんと整理しなくてはなりません。

これを、実習生とは、きちんとビジネスライクな話し合いをし、
特に上手に書面で証拠取りをしながら、
物事を進めていかねばならないでしょう。


これらは正に経験でしかないと思います。

そして、実はこういう自社独自の経験値は非常に貴重で、
今後の外国人労働者の管理の仕方の活きたノウハウにほかなりません。


外国人技能実習制度では、正にそんな管理手法を、
監理団体の経験豊富なスタッフとともに、対処を勉強するとてもいい機会でもあります。


受入企業でも、担当者に任せっぱなしでいた場合、
その担当者が何かの拍子に辞職してしまえば、
今までの経験値やノウハウは泡と化します。


色々と、時間や労力の詰まった目に見えない資産を、
十二分に活用し、取り組み続けることを祈ってやみません。