少ないとみるか多いとみるか。
1年前、2017年11月にスタートした介護の実習生受け入れの結果。




介護については、それこそ数年前から色々蠢いていて、
色々準備を進めてきていたところもあったものの、
結果としては、1年たって247人とのこと。


個人的には、よくそれだけの人数が入ってきてくれたと思います。

振り返ってみれば、
日本側の勝手な事情でスタートはしたものの、
各国それぞれに、日本側のボールが届いた時点で、
じゃあ、我が国からはどういう形で送り出そうかと、
それぞれに初めて動き始めたものです。


口を開けば、勝手に美味しいご飯が口の中に入ってくるワケないのに、
日本の上から目線であって、
お役所の目算は狂ったのでしょうね。


途中で現実を知り、
関係各所へヒヤリングをかけていたようですし、
それがもとで、日本語要件がネックとなっている現実がわかり、
ならばと、介護独自の新たな日本語検定を作って、
追加しようという動きもありました。
実質要件緩和と思いますが、
業界コンセンサスが取れていないのか、
未だに表面化はされていません。


しかし、
出稼ぎが目的の実習生が、
わざわざ日本語要件のハードル追加がある介護の実習生として、
よく挑戦してくれていると思います。

稼ぎも倍になるワケじゃないのに。


そこには必ず、理由があるはずです。

よく言われるのは、出口をどこに設定しているかでしょう。


3年じゃなく5年前提。

もしくは、介護福祉士としての資格取得で、
縁あればずっと、そしてそれに見合う給与。

はたまた、母国へ帰国後に、
現地での就労先の確保。


近視眼の外国人技能実習生に、
様々な教育を施していることでしょう。


それらが実って、247人が来日してくれていることと思います。

おそらく、もっと多くの人数が、並んで待っていると思います。


しかし、
それでも、何万人の人で不足対策には、
まだまだ時間がかかることでしょう。

何十万人もの穴埋めなんて、まだまだとても考えられません。


しかし、

特定技能含め、介護の門戸は確かに開き、
他の業界に輪をかけて、
様々な在留資格の選択肢が増えました。


今後、どう展開していくのかは、
神のみぞ知るところとなりますが、

おそらく、
どこまでも、受入側と人財側のWIN-WINを考え、
成立させられるところでない限り、
巷で最近やたら取り上げられているような、
不幸な事件を巻き起こす可能性もあります。


走り始め、様々な方々と交流を図っていると、
元EPA帰国者を集めて、
実習生でもう一度呼べるよう画策されている方もいたりと、
みなさん、様々な動きを取っているようです。


日本語教育の責務は、国にあるとして、
この先、もしかすると、
日本語教育コストについては、
負担をまぬかれることになるかもしれません。

それは、受入側にも人財側にも悪いことではないはずです。


こういう動きも、
一年アレコレ動いてみた結果、生まれてきています。
輩出国でも1年前と比べれば、送り出す準備は進んでいます。



2年目は間違いなく増えると思いますが、
どれだけ増えるかはまだまだ見えません。


数年前から、止まらない姥捨て山化に、
何らかの歯止めとなりうる手法が見つかればと、
介護はど素人ながら、この外国人労働者関連にて、
色々とコメントしてきましたが、

今後、もっと良い仕組みができていくことを期待して
微力ながら、また色々調べて共有して行けたならと思います。

そして、何らかの解決策の光が見えてくることを願ってやみません。




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