当ブログ当事者である元技能実習生監理団体職員は、
この業務に関わりだした約10年前より、この人口減少社会の到来に対して

外国人雇用ノウハウを今のうちに蓄積するいいチャンスだと提案してきました。
コストも派遣と比べてかなり割安なのに、日本人化した日本にいる外国人と比べて
モチベーションが違うため、一生懸命に働いてくれます。


・・・と、お取引先様に『実利』を説明しご案内してきました。

ちなみにこれは、実際には技能実習制度の趣旨「国際貢献・人財育成」に反する
=「営利(安価な単純労働力確保)目的」ため、
関係機関にチクられると『指導』を受けることがあります。


・・・が、100人中100人が似たり寄ったりな営業トークをしているハズです。苦笑






どのみち数字の推移をみても、どうにも少子高齢化が進むことは
自明の理でした。

しかし、お尻に火がつかない経営者の皆様は、理屈は理解できても、
目の前で困っていなければ、いわゆる「予防」に経費は使わない方が
非常に多かった。
利益を追求する民間企業が、今の儲けで良いからと、
面倒な人件費には手を付けてこなかった今までがありました。


しかし、昨年2014年から「人手不足倒産」なる言葉も
メディアに登場し始め、いよいよ表面化してきました。



ちょうど一年前の記事がネットサーフィンで出てきたので、
ご紹介とコメントさせていただきます。


日経ビジネスオンライン 田村耕太郎の「経世済民見聞録」
2014年6月4日(水)3/3ページ

タテマエばかりの“外国人実習生”
“外国人労働者”受け入れをホンネで議論せよ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20140602/265953/?P=3

 そろそろ政治も行政も勇気を持って、新しい外国人材受け入れ制度を
設置するべきではなかろうか?
 このタテマエと本音が大きくかい離する実習制度から脱皮しなければ
ならない。世界各国で外国人労働者や移民が起こしていると言われる問題を
冷静に調査し、その対応に長けている国から学ぶ時だと思う。日本人労働者を
今から増やすことも大事だが、働き手になるまで20年近くかかる。
ここは冷静に、外国人の活力を利用することを政治も議論すべきではなかろうか?

 人材の出し手である新興国の発展は目覚ましい。「入れてやる」という
上から目線が、いつまで説得力を持つか分からない。新興国の人材から見れば、
自国にとどまっていることもできる。世界を見渡せば、日本以上に発展している
地域はたくさんある。「日本が我々を受け入れないと言うなら結構です。
私たちには働くところは他にもありますから」となりかねない。

 外国人労働力の受け入れの本音の議論を早くしないと、せっかく日本を
目指していた世界の投資と人材が、日本を避けるようになるかもしれない。

引用終わり。

まさにおっしゃる通りなんですね。
詳しくは記事を1P、2P含めご覧願いたいのですが、
いくつも問題点を列記して頂けています。

本音と建て前はいつでもどこにでもありますが、
今後現実が建前と正に乖離しすぎてきているんですね。

そして、いつまでも勘違いしている中小企業の経営者の
目を覚ますべく、「こちらからお願いして働きに来ていただく」
程度の節度を求められる世情になることを願ってやみません。
だって、そのほうが絶対うまく機能するから。
世界に誇れる日本のレベルを、発展途上国の外国人に見せつけてあげたいから。


ぜひとも外国人労働力受入について、頭脳明晰な官僚の方々に、
交通整理をお願いしたいものです。
人望厚い政治家の方々に、大胆かつ冷静なご英断を
期待してやみません。