このお仕事をしていると、様々な外国人技能実習生と、入り口から出口まで、
色々なタイミングで接する機会があります。


約3年間半の間、一度も問題ごとをおこさない実習生もいますが、
たいてい何かしらの問題をおこします。





それは、致し方ないと理解できることもあれば、
アホか、ふざけんな、って怒れることから、
本当に様々です。


それでも、話し合い、解決に導くことが仕事でもあるので、
色々精一杯軌道修正の手を打ちます。


それでも、手の平を返す実習生がいます。

今まで色々気苦労をかけさせられ、何度も話し合いをし、
会社側にもお世話いただいたり、妥協を飲んでご理解願ったりと、
本当にあの手この手で手配をかけ、様子を見、足を運び、
色々しますが、結果的には、自身のことしか考えない。


自身もそうですが、会社も実習生も、同じ人間なので、
過ちを犯すことがあります。


それは、れっきとした犯罪では言語道断ですが、
誤解から生まれるすれ違い、勘違い、などは、
特に話し合い、お互いに許しあうことから、
解決が生まれます。


それが、一方的に、自身の正当な権利を主張することばかりに
固執している。
自身は悪くない。

確かにその1点だけ見れば、そうとも言えるのかもしれません。

しかし、権利を主張するには、相対的にしかる義務を果たしていることが
当然の帰結として求められます。



この時、今の法律は、ゴネ得を許し、もっといえば促す傾向にあります。
義務を果たしているかどうかは、必ずしも証明されなくてもよいのです。


会社側は、救いの手を差し伸べてきていればこそ、
結果、ごね得する人間はいらないと、なります。

彼自身のこの先の人生において、また同じことを繰り返すことでしょう。
彼自身にとっても、その先に幸せはありません。



もっとたちの悪い実習生は、ごめんなさい、でも私かわいそう。。。

アナタ良い人、でも私かわいそう。。。


大の大人が泣いて訴えます。

大の大人が子供のようにワガママを正当な主張と思い込み、必死に訴えます。


公平な視点を維持したいと思い、無論実習生側の立場にも立ち、
解決への話を進めますが、

あまりに一方的であるならば、
公平に対処すべき分、会社側の立場にも立ちます。


ただし、私たちの大前提となるべくは、監理団体としての協同組合の立場です。


一実習生に、一企業に偏った判断はできません。

監理団体としての責任を問われる事態となる場合、
問題なくまともに取り組む、他の受入企業ないし実習生にまで、
影響を与えてしまう事態を避ける責務も、
私たちにはあるからです。



悲しいほどに、世間も常識も理解しようとする心がない実習生には、
こういった背景から、120%彼らの味方をすることは不可能です。


結果として、あることないこと叫ぶ実習生の言うことは、
120%信用はできません。

強請りタカリの人間は、日本人にもいますが、
外国人にもいます。


人をお世話するビジネスというのは、
本当に面倒です。


余談です。

経営者が数字や理屈で意思決定することがありますが、

こういう筋論、べき論が通用しない、労働者保護の背景では、
理屈を取って、事実を取って、実習生をクビにするのが答え。
あとは実習生がすきにすればいい、
ルールを破り好き勝手言ってるやつの世話までする仕事はない。

なんて乱暴な対処しかしない、できない協同組合は、
まず入管から不適切な行為しかできない受入団体として、
受入停止処分の末、受入企業から賠償責任問題まで
発展します。
当制度事業を執り行う資格がないと判断されるということですね。