受入企業側の社長さん自ら、近くはない空港まで送っていって、
お見送りをいただきました。




実は、彼らは、以前どこかで取り上げた、
刃物事件の二人です。

私も、ホッと胸をなでおろしています。

簡単に振り返ると、
些細なことからケンカに刃物を持ち出してしまった事件でした。

一人一人と話をして、会社とも話をして、
あまりにも稚拙な理由であっただけに、
最終的には、お互いに、保育園さながら、

「ごめんなさい」「いいよ」

を、限られた人前でやらせて、握手をし、
その二人の顔を目を見て、もう一度チャンスをあげてほしいと、
会社と話をした覚えがあります。

この後、同じく刃物事件があり、
万が一にも殺傷までいってしまったらと考えると、
帰国させるのが無難です。


おそらく監督機関へ相談すれば、
その選択肢もあったことでしょう。
また、たいていの監理団体はそうしてるでしょうね。



別に、監理費利益?も大切ですが、
何より、本人たちにとって、受け入れる企業側にとって、
何がベストなのかということを考えた際に、
話し合いの流れから、こういう結論へと導かれたのでした。

何も私の判断が間違っていたのかもしれません。
結果、オーライだったのかもしれません。


でも、それでも、そう判断したんですね。
なぜか組合側もそれでOKでしたし。



しかし、おかげで、気になる気になる。
笑い事じゃないので。


でも、彼らは、その信頼に応え?
無事に3年間、勤めあげて、お金を稼いで帰っていきました。



最近の実習生らしく、終わり際は、
あちこち旅行に出かけ、お土産など買い、
無事に母国へ到着した写メまで送ってくれています。


彼らは会社の同僚に愛されていました。
Facebookはその日、同僚などとの写メで溢れかえっていました。


ホントに、結果オーライだっただけかもしれません。


でも、あそこで安易に帰してしまっていたら、
それこそ、彼らのためにはならなかったでしょう。

そして、許すということを責任もって対応したという
満足感も個人的にはあります。


よく言われていますよね。
日本は特に失敗を許さない社会だって。


別に失敗したっていいんです。

重箱の隅をつついて楽しんでいる人は、
残念な人だなぁと、客観的に見て、ストレスをためないようにしましょう。
あまりに続くようなら、考えを認めさせる必要はありますけどね。


肝心なのは、失敗を認め、直視して反省し、
次へと活かすことです。


上からアレダメ、コレダメ言うのは簡単です。

そして、やりっぱなしも投げっぱなしも簡単です。

でも、そんなのは仕事ですらない。

ちゃんと責任もって面倒見てあげないと。


それだけ、個々にちゃんとケアしてあげないと。


マクロの視点は大事です。

ですが、人のお世話をしてご飯を食べているならば、
ミクロの視点はもっと大事です。


実習生一人一人と面と向き合って付き合ってますか?

信頼関係、築いていますか?

一人で何十人、何百人も相手して十把一絡げな対応していませんか?


実習生側だって、見てますよ、見られてるんですよ。



胸を張って出国ゲートをくぐって帰国していった彼らの、
今後の人生がより花開くことを心から願っています。


追伸:
その会社はまだ海外進出まで手が出せていないので、
その国へ進出挑戦中の会社に繋いでみようかなと考えましたが、
ちょうど同期入国がいたせいか、繋がっているようなので、
あまりこちらから会社側へ連絡しなくても大丈夫かな。



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