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外国人技能実習制度は、監理費じゃない、制度活用する「人」によりけり。 [技能実習生の法改正]

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個人的な見解にすぎませんが、
やはりこう思います。

『仏作って魂入れず。』

この魂を入れる人によって、制度は何重にもウィンウィンになるし、
逆にダメダメにもなる・・・と。


二つの記事をご紹介します。

まずダメダメなほう。


桜花協同組合代表理事に懲役2年 運営資金着服で地裁福山支部
山陽新聞 さんデジ 2016年04月15日 21時28分 更新
http://www.sanyonews.jp/article/331922/1/?rct=bingo


トップがこんなんでは、働く職員と受入企業並びに実習生には、
不幸しか生まれないでしょう。


かたや、

インドネシア実習生と共に
東京新聞 TOKYO WEB 2016年4月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201604/CK2016041702000139.html


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特に印象深いのが、

 「労働力の確保と、人件費の削減を一緒に考えること自体が間違い」と、
 宮本聡総務次長は力を込める。


そう、今後特にこの視点は重要な考え方となるでしょう。


人件費は無論低い方がありがたいのは、経営者のだれもが思うことです。

しかし、こういう漁業において、経営者が一人でできることなど、たかが知れています。
一人で船は動かせないし、まして漁などできるワケがない。


限度はありますが、大前提は、3年なら3年労働力として確保できること。

その上で、人件費的コスト換算が成立します。


記事のように、組合ぐるみで懸命に実習生の定着をちゃんと考え、
暖かく迎え入れているからこそ、失踪や、実習中止などとならずに、
2年目を迎えることができています。

来日してから2カ月も日本語を教える。
これだって、人件費だけを考えたなら、1カ月分損することになります。

それでも、十二分に実習生に手厚い教育をする姿勢があるからこそ、
今後も順調なウィンウィンの関係は継続していくことでしょう。


宮本次長さんの指摘する、労働力確保、と、人件費削減、は、
同時に考えてしまうワナに陥ってしまっていませんか?

労働力確保あっての、人件費が高いか安いか。


ぜひご一考ください。











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naka1228

中国から実習生を受け入れていた建設会社の役員を務めています。私たちは協同組合(現在業務停止)から「1ヶ月9万円もあげれば朝から晩まで良く働く」などと言われ、そんなものかと安易に考え呼んでしまいました。今思えば当然の事でしたが、その後の指導により、賃金は日本人と同じように支給し、それ以外の費用を踏まえると日本人を雇うより多い人件費を支払う事になります。技能実習終了後、さらに在日期間を延長できる制度もできたのですが、組合からは一時帰国を指示され、もう一度呼ぶには中国側の送り出し機関に50万円ほど、こちら側でも費用が30万円ほどかかります。私たちのように後手を踏まないよう、今後受け入れを考えている企業の皆さんには熟考頂きたいです。
by naka1228 (2016-04-19 09:07) 

元技能実習生監理団体職員

naka1228さま

拙いブログにコメントをお寄せくださり、誠にありがとうございます。

残念な組合とのお付き合いがありましたようで、災難でした。
ご苦労ご心労をお察しいたします。

建設業界も人件費はピンキリのようですので、一概には申し上げられませんが、
3年間の総費用概算にて、日給の日割り計算し、計算が合わなければ、
制度活用自体、そもそも不可能と言えるのかもしれません。

誠に僭越ながら、募集コストや、労働力の確保ができなかったことによるチャンスロスなど
目に見えないコストについてもお考えいただくと良いのかもしれません。

現行の+2年ないし3年の受入については、
本当に疑問に感じてしまいますね。
よほど稼いでくれる人財であれば別なのかもしれませんが。

実習生の受入は、企業に外国人の従業員の使い方的な面も
ノウハウとして蓄積されるメリットがあります。
数年にかけて、入れ替わる人財を、いかに選定し、いかに業務に従事させ、
どれだけ早く生きた人財として活用できるようにするか。

ある意味、日本人も同様ですが、目に見えない点を、
どこまでブラッシュアップできるかも、
お考えいただけると、より制度活用できることと思われます。

お受入の前に、コスト以外に様々ご検討願いたい点がございますが、
なかなか目が肥えてこなくてはピンとこない点も多く、
難しいところです。
by 元技能実習生監理団体職員 (2016-04-19 17:02) 

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