SSブログ

外国人技能実習制度における送り出し機関の重要な役割とは [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

スポンサーリンク




送り出し機関について、少々書いてみようと思います。


今回、ベトナムの送り出し機関と折衝しました。

手取りは8万円を約束してくださいね~!

受入企業の経営者にお願いしていることです。

これは雇用契約にも何の書面的な約束もない、現実論のお話です。



出稼ぎに来るにあたり、いくらほど出稼ぎで稼げるのかの見当がつかない限り、
出稼ぎに行く意味があるかどうかの是非が、自身で理解できない限り、

いくらくらいまでは借金しても大丈夫そうか、
そもそも魅力を感じるのかどうか。


ここが見えないと、いくら募集しても意味がないですよね。


IMG_0098-770x578.jpg



その送り出し機関が言うのは、建設は手取り10万が相場ですって。


監理団体と送り出し機関で、こういう点もちゃんと整理しておかないと、
そもそもがミスマッチングとなり、結果、受入企業に迷惑をかけ、
実習生が失踪するという結末に至る可能性が高まります。


そもそもベトナムのルールが厳しくなり、

確か、全体の5%を超える失踪者を出す送り出し機関は、
そのライセンスを失い、ビジネス継続ができなくなる筈です。


となれば、送り出し機関としても、失踪を防ぐための対策ないし、
気を付けなくてはならない重要なポイントの一つに、

『実際手取りはいくらを約束してくれるのか?』

はとても大事な確認事項ではないでしょうか。


ここに個々の借金額も関わってきます。


8万円手取りでは、約2万円を食費などの滞在中の生活費として
削るとなると、月に6万円の貯金ができる。

この6万円は、1年、12カ月貯めることで72万円となる。

ここは感覚論のため、送り出し機関にも相談、確認すべきでしょうけれども、
日本円にてこの72万円を借金するならば、1年はタダ働きながらも、
残り2年で回収することで、計算を合わせてくる人がいそうなことは理解できます。


しかしながら、倍のやく120~140万円も借金が大きい候補者にしてみたならば、
丸2年はタダ働きの上、残り1年で約72万円稼ぐことが、
出稼ぎの魅力と考えられると思いますか?



なおかつ、実習生候補者にしたら、子供なので、ここまでの考えが及ばす、
来日して数カ月して、やっと気づくかどうかです。


気づいたときに、これじゃぁ割に合わないから、
どうにかしてくれと、社長には言いにくい分、
監理団体職員に相談されたとしても、
その時点で解決はできるわけがありません。



結果、失踪へのリスクを高めてしまうことになります。




『手取り金額の確認』


ただそれだけのことですが、事は大きな問題へと発展してしまいますので、
送り出し機関は、我がことと思い、上っ面な書面などばかりではなく、
実習生のためを考えて、キチンと適切な交通整理と整備をする義務があることと思います。



貴監理団体のお付き合い先は、問題ありませんか?

特に新規送出しとの提携時には、こういう点もお忘れなく。





スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。