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外国人技能実習生の不平や不満とは?! [実習生の変化]

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先日、寮に訪問して実習生の子たちと話をしてきました。

生活は問題ないですか~?

仕事は大丈夫ですか~?

久しぶりにお話してきました。


社内ではなかなか言いにくいこともあるので、
社外で=寮で実習生からの話を聞くと、
意外と不平不満や、アレって勘付くことがあります。


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社内ではいつもニコニコしていても、寮に帰れば、実は・・・なんてことも。

そして、最近メディアでゴタゴタが取り上げられているせいなのか、
そういう時代なのか、
外国人もコスッカライのが増えてきたせいか、

『私、給料があってない、どうして?』

『残業時間数が違う!』


という質問が来る機会が増えていると思います。

ぶっちゃけ、労使間が本当の意味で良好であれば、
こういう質問はあまり来ません。
*もちろん当初の手取りの約束額以上支払っていることが
 前提です。

でも、それなりの大人数の受入となると、
どうしても機械的、ビジネスライクになります。

そういう意味では、3人受入程度の企業が、
目が行き届いて、良い労使関係を築きやすいですね。



そして、ここの会社の給与計算が、また複雑怪奇。

一年変形のカレンダー制を労基署に届け出しているにもかかわらず、
出勤形態がメチャメチャ。

結果、所定休日、法廷内休日などの割増賃金がバンバン発生します。

なおかつ、一年変形にて一年を通して一日の就業時間数が
違う期間があります。

配属時に説明はしていても、
実習生もそんなこと覚えちゃいません。

何事も、結果が出て初めて、『なんで?』という程度だからです。



確かに説明しても、実習生にはわからないことだらけ。

結果、一言、

「自分たちがちゃんと確認してますから、安心してください」

「ルールを守らないと、会社もダメ、監理団体もダメ、だからちゃんと確認してます」

「もし計算間違いあると、訂正して後日清算してますからね」


一言じゃないですね。汗


てな話でまとめてみました。


ここは、社労士の変更もあってか、どうも労務管理体制が不均衡です。

こういう企業では、いい機会だから、テキパキと不備な点を
再整備すればよいのでしょうけれども、
実際には、担当者が余計な仕事を抱えたくないことがミエミエで、
私が再三指摘する『当事者意識』がありません。


そんな会社であれば、実習生からも不平や不満が出てきてもおかしくはないです。

いや、どれだけビジネスライクであっても、
ビジネスライクにちゃんとしていれば、全く問題ないんですけどね。


外国人技能実習生も、人の子です。
まして、日本人よりも、良くも悪くも子供です。

目をかけてあげれば、声をかけてあげれば、
それだけでも喜びますし、頑張ってくれます。

それを、自身の仕事じゃないと、我関せずな対応では、
良好な信頼関係は築けません。

これは日本人も同じですよね。


不平や不満が出て困る、ではなくて、
出るスキを与えないように、取り組むことこそスマートな受入でしょう。

そうすれば、後々自身が楽ですから。

貴社ではいかがですか?

貴監理団体では、どう対応されていますか?










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駆け出し担当者

前略
いつもシンパシーを感じながら読ませていた
だいております。
私は3〜4ヶ月前からある管理団体の地方出
先機関で企業サポートの仕事を担当している
ものです。
ネットでご貴殿のブログを見つけてから「こ
れは本物だ!」と思って記事を遡ったりしな
がら参考にさせていただいております。

まだ直接自分が開拓した企業さんはありませ
んが、定期訪問で企業と実習生の話を聞いて
監査報告書を書きながら実状を学んでいると
ころです。その間、配属や途中帰国の手続き
なども経験しましたが、傍で見ているよりず
っと面倒で複雑な仕事ですね。
先週の定期訪問では外国人実習生から、有給
休暇は使わなければ買い取って貰えるのか?
という質問をされました。どこでそんな情報
仕入れて来るんだ!?と驚きつつも、日本人
も同じようなこと言うやついるもんな、と頭
を冷やしながら帰ってきました。
取引先企業や一般の人から見たら単なるピン
ハネ業にしか見えないかもしれませんが、過
渡期の日本を支える重要な仕事だとマジメに
考えております(オッサンなので・・w)
これからも楽しみにしておりますのでお身体
ご自愛下さい。
ご貴殿のブログは我が仕事の道標のようです
(多謝)


by 駆け出し担当者 (2016-08-31 09:57) 

元技能実習生監理団体職員

駆け出し担当者 さま

拙いブログに暖かなコメントをお寄せくださり、
誠にありがとうございます。

人を扱うお仕事、しかも法律が何かとうるさい外国人。

セロリが嫌いかはわかりませんが、
育ってきた環境も言葉も違いますので、
非常に難儀されていらっしゃることと思います。

ちなみに有給休暇の買い取りは法的に認められているワケではなく、
あくまでそういう形でも許容されているということかと記憶しています。

どこまでいっても、外国人に日本的な「わび」「さび」は通用しません。
受入企業の許容具合を考えながら、話し合うしか術はないことでしょう。
買い取りも、一日いくらなんて決まっているわけじゃないですから。


本来、コンプライアンスを言えば、有休は労働者の権利として
守られていますので、取得時期の変更権は企業にもありますが、
帰国する前にとらせてあげるか、帰国ギリギリまで働かせて、
その前に都度都度消化するかじゃないでしょうか。


ただし、もちろん実習生からの要望がなければ、
墓穴を掘る必要はないと思います。

個人的には、有休が労働者に認められている意味を
きちんと説明した上で、取得したいのかどうかの確認をしています。

僭越ながら、ご参考になれば幸いです。

この業界では、私などよりも、
よっぽどご苦労されご経験豊富な方が多数いらっしゃいます。
道標とはあまりに過大評価にて、大変恐縮ですが、
引き続き、ご参考になれば嬉しい限りです。

また何かございましたら、お気軽にコメントお寄せくださいませ。


by 元技能実習生監理団体職員 (2016-08-31 17:27) 

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