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「帰国技能実習生フォローアップ調査」にみるポイント [技能実習生の法改正]

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いつものごとく、勝手気ままに個人的主観にて、
外国人技能実習生が帰国した後のアンケート集計を見てみました。

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個人的には、実習生が来て、受入企業も助かり、
在留中の様々な教育、指導の下、社会に出て働くとは、
同僚と共に協力して働くとは、稼いだお金を何にどう使うかとは、
そして、日本語能力について、3年を通じて、
彼ら彼女らが学び習得した、目に見えない成長は、
母国への帰国後、色々な視点から好影響を与え、
自らの将来に大きな選択肢を見いだせる子も増えていると思い、
正に民間レベルでの国際貢献であり、人財育成そのものであると
私は信じて取り組んでいるつもりです。

単に出稼ぎで得たお金で、母国で家が買えたり、
薬が買えたり、親を病院にかかれるようにできたり、
兄弟の進学資金を作れたりと、端的に見ても、
それは絶対的に喜ばしいことでしかないでしょう。


でも、制度では、少々視点が違います。
あくまでも、制度趣旨の延長線上に、その効果を可視化する必要があり、
そうでなければ、制度そのものを継続する意味がなくなってしまうため、
結果、こういったアンケート集計が毎年公表されているようです。


外国人技能実習機構のHPより
報道発表資料
2017.08.02 【厚生労働省】平成28年度「帰国技能実習生フォローアップ調査」の結果を公表します
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000173470.html


さて、中身を見ていくと、


技能実習生の年齢 「25歳未満」は減少傾向にある。

…若いだけの人材よりは、多少なりとも経験のある人材に
 オファーが偏り始めているのでしょうか。
 意外と失踪対策と言わんばかりに、
 子供がいる所帯持ちを選ぶ流れが強くあるのかもしれません。


役に立った内容 「修得した技能」の割合が69.8%と最も高く、
        「日本で貯めたお金」が62.2%、
        「日本語能力の修得」が60.1%と続く。

…習得した技能にもよると思いますが、例えば溶接であれば、
 母国でも日本の溶接会社で働いてきた経験を高評価に採用が進むことは
 あるのでしょう。
 でも、実際は日本で実習した仕事内容は、その国ではまずないので、
 事実上、まったく技能は活きないんですけどね。
 そう思えば、実を取る外国人にしてみれば、正にという結果なのかもしれません。


帰国後の就職状況 「雇用されて働いている(28.7%)」、
         「雇用されて働くことが決まっている(12.4%)」
         または「起業している(14.2%)」と回答した人は55.3%となっている。
         また、帰国後「仕事を探している」と回答した人は28.6%となっている。

…制度そのものでは、A会社所属から、日本に渡り、実習を経てA会社に戻るというのが、
 セオリーです。であるならば、90%以上が「雇用されて働いている」のハズですが、
 そんなワケはないのがよくわかります。
 この雇用されて働いている元実習生も、A会社とは限らないことでしょう。
 つまりは、逆に約7割以上は、A会社に戻るということではないことが分かります。
 仕事を探しているが約3割いるという結果もどうかと思いますよね。


保証金等の返還の有無 「全部返還された」とする回答の割合は63.3%


…保証金そのものは、国や背景によっては、預かることも致し方ない現実は
 理解できます。でも全額返還されない場合も、約4割近くあるのには、
 やはり外国の金もうけ実態は、日本の比ではないのかなと。
 つまりは、返ってこない手数料として巻き上げる送り出しが、
 まだまだ少なくないということです。



実習期間(在留)中に困ったこと 「家族と離れて寂しかった」が66.6%で最も多い。

…これらは確かにその通りですが、その温度がかつてと違うと感じています。
 以前は、その経済格差や貧困具体も激しかったため、良くも悪くも、
 必死で働き、懸命にお金を使わず、それは途中帰国なんて考えられないのが、
 常識でした。でも、今は、自販機で平気でジュースは買うし、コンビニで買い物する
 実習生も珍しくなくなっているようにも思います。
 それは、日本人も同様ですが、個人の自由が、権利が保障されていることが、
 ネット&スマホの普及によって、認知が高まっていると同時に、
 我慢がしおおせない実習生が増えてきていると思います。
 かつては、国際電話をかけるのだけでも、相当な国際電話代が必要でした。
 今では、デバイスとWi-Fiひとつで、無料でいつでもどれだけでもかけて
 話ができます。顔だって見れます。
 そう、その国でもWi-Fiが使える時代でもあるのです。
 これからは、途中帰国も増え、そして、またちゃんと日本に再来日して
 実習継続に励む実習生が増えてくるように思います。
 そうすると、それはそれで、会社も対応せねばなりませんし、
 職員も手はずを整えて、無事再来日するまでは、
 少々心配事を抱えて過ごすことになります。
 「残業が少ない」というのもおもしろい結果ですよね。
 実習生は出稼ぎですから、残業はしたがります。
 でも、日本ではそうそうたくさん残業はさせてあげられない風潮です。
 さらには、残業代も年々ばかにならないので、作業効率を上げ、
 よけいな人件費を削減せねばならないという経営側の風潮もありそうです。
 あくまでバランスの問題ですが、現実はそう簡単な話ではないところも多く、
 ここは永遠になくならない溝でしょう。


とまぁ、言いたい放題適当に指摘して考えを述べてみましたが、
監理団体の方々、もしくは受入企業の方々はいかがお考えでしょうか。


話のついでに、個人的には、3年も手塩にかけて育てた仲間の実習生を、
帰国させた後も上手に使えるようにすることも、
一つの選択肢として色々考えてみるのも大事ではないかと思います。



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