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途中帰国の例 [技能実習生受入時の本音の問題点]

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思い出したことがありましたので、ご参考まで。

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先日、ある方とお話をしていて、
ふと思い出したことがありましたので、
触れておきます。


かねてより問題視されている『失踪』とは別に、
『途中帰国』というリスクについて。


人間、生きていれば、
日本人外国人問わず、様々なことが人生で起こります。

自身が因果関係の当事者であったならばまだしも、
どうにも致し方ない場合もあります。


例えば、実習生として来日中に、
お父さん、またはお母さんが亡くなったとの一報が。

心苦しくもありますが、
監理団体としては当然送り出し先に連絡し、
本当かどうかの確認を取ります。

そして、本当であるとわかった際には、
いのイチバンで帰国できるエアチケットを押さえ、
まずは帰国させます。

そのほんの一日二日で、大変な手配を素早くせねばなりません。
この際のことに触れると長くなるので、端折りますが、
帰国した後、日本で言うお葬式や初七日など、
国によって多少は違えど、
数日間は日本へはとても戻れません。


そして、その数日の間に、心変わりかどうかわかりませんが、
日本へは戻らず、そのまま母国にというケースもあります。

いくら雇用契約を結んでいようが、
配属前のそこそこの諸経費を費やしていようが、
そこまでの義理は外国人技能実習生にはありません。


まぁ、ある意味、致し方ないです、としか言いようもありません。

受入企業側も監理団体側も大損です。
送出し機関側だけは、遺失利益としてしか損害はないのかもしれませんが。


また、ある時は、母国の弟が殺人事件の犯人として
捕まって家族が大変だから帰国するなんてこともありました。

これもさすがに送り出し側に確認取りましたが、
どうやら事実であったようです。


もちろん、
万引きや、
仕事のせいで体がおかしくなったなどの言い訳がましいような、
問題児は、上手に話し合って途中帰国なんてことも。

受入側にはスキンシップ程度の気持ちであったにもかかわらず、
パワハラ、暴力として嫌気がさしての途中帰国の話もあります。
個室がないからプライバシーがなくて嫌だという子もいました。


まぁ、これも挙げだすとキリがありませんが、
経験の豊富な方々にも、大なり小なりのケーススタディは
数多あろうかと思います。



お金をいただいているプロである以上、
それらの二度目を無くすためにアレコレ対策しようと考えますが、
指示すべきことは、どこまでいっても送り出し機関側への依頼、
負担になることがほとんで。

つまりは、入り口の時点での選別が大切ということ。


そして、こういう蓄積やそれらのシステム化というブラッシュアップは、
途上国では求められるものではないのが現実です。

のど元過ぎて暑さ忘るる…でしょうか。
日本人でも誰でもできることではないでしょうね。


こういう視点からも、監理団体の能力は違いがあります。

言い訳がましいことを書いてしまいましたが、

コツコツと改善を積み上げ続けられるところと、

そこに割く労力(維持させることを含めて)と、
見合うリスクであるかどうかを考えて、損きりするところと、

まったく気にもかけずに、だってしょうがないじゃんってところと。


どこまでブラッシュアップし続けても、
人なので120%は絶対保証できません。

それでも、様々な知恵や工夫で
0.1%でも確率を下げることができたなら。



失踪ほどのリスクはありませんが、
途中帰国もまた、実習生、送出し機関、監理団体、受入企業の、
それぞれにマイナスを発生させてしまいます。




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