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技能実習生の失踪のリスクを具体的にお教えします。 [技能実習生受入時の本音の問題点]

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技能実習生の配属を本日実施しました。
初日が肝心と、失踪のリスクについても厳しく指導しました。

でも、いざ、技能実習生が失踪すると、いったい何が困るのでしょうか。

ここでは具体的に説明してみたいと思います。


まず、失踪は当たり前ですが、唐突に起きます。


runaway3.jpg


そうすると、受入企業は警察に失踪届を出します。
要は行方不明になった、探しても見つからない、
失踪原因もその先も心当たりがない。
これらを警察に届け出ます。


監理団体である組合も、失踪について受入企業にヒヤリングした後、
入管に報告します。


ココでのリスクは、一つは組合と受入企業に入管からイエローカードが出る
可能性が高くなるということです。

組合にしても監理ができていない、企業にしても実習上や生活上に
何かしらの問題があったから失踪したと思われてしまうことです。

当たり前ですが、一人二人では問題ありませんが、
何人もとなると、入管の立場に立ってみれば、組合ないし受入企業に
問題があると思わない方がおかしいですよね。


結果的に、双方受入ができなくなるということです。
在留資格認定証明書なるものを、その組合からは、その受入企業では
降ろさないという意思表示を入管が示す場合があるということです。


リスクの二つ目は、組合にとっても、受入企業にとっても、
技能実習生を受け入れるために、どれだけの経費と労力と時間を費やしてきたことか。
そのコストが唐突にパーになってしまうということです。


何度も打ち合わせを重ね、準備を整え、オーディションを実施し、
苦労して集めた募集条件対象者から選別し、その選んだ子に
日本語教育も実施し、航空券代まで出して来日させたのに、
配属前に1カ月の集合講習までさせていたのに、
そのコストも全て負担してきたのに、

その投資が、経費が、一瞬でパーになってしまいます。


社長が決定し、社長が選んで連れてきた子が、失踪した。

これだけで、社長の面目も丸つぶれですし、その分、
やはり外国人はアテにならないと思いこみ、
せっかくの今後より重要性を増す大きな選択肢を、
自ら放棄することとなります。

よって失踪はイの一番に対策を示し実践しなければなりません。


これは、送出し機関の、組合の、職員の、受入企業の、担当者の、
実習生本人の、それぞれがきちんと役割を果たすことでのみ、
失踪を未然に防げることとなります。

少なくとも、実習生本人に、本人自身が抱えてしまう失踪のリスクについて、
十二分に上手に告知することをおススメいたします。


技能実習生自らが、失踪の怖さを身に沁みるほどに理解をしてくれていれば、
おそらくは最大限その可能性を減少させることができるからです。

伝えるタイミング、伝え方も、非常に大事です。


詳しくお知りになりたい方は、お気軽にご相談ください。

















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コメント 4

たけ

はじめまして、私はとある監理団体の職員です。

昨日こちらのブログを見つけまして、大変興味深く拝読させて頂いております。

うちの組合は、まだスタートして1年程度で、失踪は発生していません。しかしながら、いつかは失踪が発生するものと覚悟はしております。現在入国後の講習期間を利用して、JITCOの失踪防止パンフ等を使った簡単な説明で終わってしまっております。

実習生達に一番響く失踪のリスク等ありましたらご教示頂きたく、また伝えるタイミングについては、あまり考えたことが無かったのですが、失踪が増えると言われる帰国直前などのことでしょうか?
by たけ (2015-11-26 13:36) 

元技能実習生監理団体職員

たけさま

つたないブログにご興味とご質問を頂き、誠にありがとうございます。

失踪のリスクについては、大げさですが、
命の危険にさらされることでしょう。

失踪届を出しても警察は当たり前のごとく探し出してはくれません。

犯罪グループの格好の餌食となるリスクの想像は、
まったくできない子たちがほとんどではないかと思われます。

送出し機関も受入機関も、良い事しか言わないでしょうし、
よその時給が10円高いだけでも移りたくてたまらなくなるのが、
ほとんどの外国人です。

そして、飛び出した後のことはバラ色としか想像していません。
自分が騙される、騙された後に後悔しても元には戻れないことも
まったく想像できていません。

抑止力の例とすれば、自動車免許の講習などで、
事故を起こした後の悲惨さをビデオでまざまざ見せられることなどが
ヒントなのかもしれません。

組合それぞれに様々工夫されていらっしゃることと思われます。

たけさまのように、真摯に色々お考えいただく組合職員の方が増えることで、
不幸な実習生の数が減ることを期待してやみません。

ご参考となれば幸いです。

ぜひ頑張ってください。

by 元技能実習生監理団体職員 (2015-11-26 22:18) 

たけ

詳しくご説明有難う御座いました。

失踪後の状況を具体的に感じさせることが失踪のリスクを減らすことにつながるとのことで、うちでも何かしらの対策を考えてみます。

今後もいろいろと質問させて頂きたいことがでてくると思いますので、それぞれのブログテーマの中でご質問させて頂きます。

お手数だと存じますが、お付き合い頂けると幸いです。

今後共よろしくお願い致します。
by たけ (2015-11-27 20:05) 

元技能実習生監理団体職員

たけさま

必要に応じて、当ブログトップページ左上部にあります、
メールアドレスよりご質問ください。

忌憚のないお話も可能かと思われます。

失踪対策、頑張ってください。
by 元技能実習生監理団体職員 (2015-11-28 14:44) 

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