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外国人技能実習生:安さを売りにする組合はダメ! [技能実習生の法改正]

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介護でまったく同様の記事があったので、つい書いてみました。

外国人技能実習生は、組合による監理団体にお世話になることが
全国的には多く、安さを売りにする組合も多く存在します。

もちろん高ければいいというワケではありませんが、
監理費(管理費)は組合によって様々です。
逆を言えば、他の費用はどこも同じなんですね。
注:組合加盟費用、技術顧問料、などなど監理費を安く見せるために、
  変な工夫をしているところも見受けられますね。


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安さを売りにする所はダメ 老人ホームを選ぶときの注意すべきポイント
livedoor News 2015年12月5日 6時0分
http://news.livedoor.com/article/detail/10914820/


介護はまだいい。

施設を見学できるので。

実習生は違います。

よく受入先を見学できませんかと言われることがありますが、
受入先企業の状況によっては、守秘義務や社外秘なども実は多く、
他企業の訪問をお断りすることが多々あるんです。

あえて言うならば、受入先に努める実習生の仕事が終わった後に、
会社を離れたところで会うことは可能です。

でも、実際は受入企業先での実習生の顔や態度を見たいし、
なにより受入している企業の社長や担当者から、
直接メリットやデメリットなど聞きたいはずなので、
なかなか難しいところです。


そして、何より安さを売りにする組合(監理団体)はなぜダメ(ダメなところが多い)かと
言うと、この実習生事業は、ある意味ボランティアだからです。

利益優先であるならば、受入後、ほぼノールックで訪問一つしません。
行くだけ人件費やガソリン代、電車代、通訳代など、経費が掛かるばかりだからです。


しかし、訪問は義務付けられています。
せめて月に一度の訪問は不可欠です。

正確には3カ月に一度の理事(など)による監査報告も必須事項です。


加えて、実習生の寮にも足を運ぶことも忘れてはいけません。

会社内では話しにくいことを、一人で抱えている実習生も少なくないからです。

こんな時、また通訳もいなくては、あまり得意ではない日本語では
悩みを説明することすらできません。


こういった、企業への、実習生への、双方への適切なフォローがあって、
受入企業と実習生の良いサイクルが生まれていきます。


ここを全く指導しない組合も、実は少なくないようで、
正直びっくりしています。

でも、だからこそ新聞やニュースにまでなる事件が
後を絶たないのでしょうか。



OK、OKで受入を安易に進め、適切な実習作業をさせていないと、
2016年以降は、またたくまに『不法就労助長企業』として、
新聞に取り上げられることでしょう。

そして、悪質な犯罪であると見られたなら、金輪際の実習生受入は
不可能となるやもしれません。
*入管にブラックリスト化されてしまいます。

そう、これからはもっと厳しくなりそうですが、
現時点でも不法就労者の受入をしていた企業は、
後5年は実習生、いや海外から外国人労働者の受入が不可能となります。


そうすると、この先、外国人を海外から招聘する権利を失うということです。


これがいかに痛いことなのか。

今困窮していない企業にしてみたら、イメージが湧かないことかもしれませんが、

人手不足でにっちもさっちもどうにもこうにもならない時に、

初めて後悔するのでしょう。


本当に、様々考えた上で、実習生の受け入れ監理団体、組合は
決定したほうがよろしいかと思われます。














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コメント 4

くり

ほぼ毎日このブログを見にきております。
昨日、今日はHSK試験受験のため見ておりませんでしたが。。

外国人技能実習生を受け入れている一事業所の生活指導員ではなかなか考えの及ばない分野や内容で、非常に参考になる話が多く助かっております。

ツイッターの方でもフォローありがとうございました。
by くり (2015-12-07 01:12) 

元技能実習生監理団体職員

くりさま

拙いブログに暖かなコメントをお寄せいただき、誠にありがとうございます。

当ブログが目に見えないところでお役立ちとなっていたなら、
無用なトラブルを未然に芽を摘む一助となっていたならば、
私自身、非常にありがたい気持ちでいっぱいです。


HSK試験、いかがでしたでしょうか。
今後、中国は今まで以上に密接な関係となっていかざるをえない国の一つかと思われます。

くりさまの益々のご活躍を心より祈念いたしております。
by 元技能実習生監理団体職員 (2015-12-07 08:46) 

くり

ブログの記事、とても役に立っています。
外国人技能実習生を受け入れている生活指導員にとっては、とても参考になると思います。

受け入れ事業所として知らないでは済まされない話、
外国人技能実習生を受け入れるということは、人が足りないからという安易な理由では受け入れられないぐらい、考えるべきこと、やるべきことが増える、
普段、私が生活指導員としても感じていること、共感できることがたくさんあります。

私の地域では数軒の受け入れ事業所が条件をそろえて、まとまって管理団体に管理してもらっています
監査、打ち合わせなどもその数軒が必ず集まりますが、技能実習生を受け入れるということをあまりに簡単に考えすぎていて、人任せで無責任な事業所があって驚きます
by くり (2015-12-07 22:26) 

元技能実習生監理団体職員

くりさま

度々のコメント、ありがとうございます。
監査について触れていらしたので、当ブログで書いてみました。
またご参考になさっていただければ幸いです。

お仲間内で情報交換をされていらっしゃることは、非常に有効な手段かと思われます。

人間、誰もが目の前に差し迫る脅威がなくては、
『予防』に労力を割くことは難しいことと思われます。

くりさまのご尽力で救われる企業や実習生が多数いらっしゃることを
祈念いたします。

by 元技能実習生監理団体職員 (2015-12-08 14:11) 

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