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外国人技能実習生が小説にまで登場している時代 [余談]

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ちょっと興味をそそられる娯楽小説を発見しました。
これも時代の流れなのかと、改めて思い知らされます。

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闇金の事務所が襲われ、7000万円が強奪された。
襲ったのは外国人技能実習生として来日したが、
酷使されて逃げ出したネパール人、ベトナム人とムショ帰りの3人。
彼らを操っている中国人の呂子健は、
1億5000万円はあるという話だったのに話が違うと抗議する3人に、
「次は4日後だ」と言い渡す。

上野警察署の八神瑛子は、
湯島にある「東都日本語アカデミー」に逮捕状ももたずに捜索に入った。

外国人生徒を、アカデミーの校長が経営する人材派遣会社を通して
違法な長時間労働をさせているという情報が入ったからだ。
だが、暴力団と癒着しているという噂のある八神に監察の手が伸びる。

 美人刑事八神が活躍する警察小説。

(幻冬舎 1600円+税)




躊躇なく被疑者を殴り、同僚にカネを低利で貸し付けて飼いならし、
暴力団や中国マフィアと手を結ぶーー。
その美貌からは想像もつかない手法で
数々の難事件を解決してきた警視庁上野署組織犯罪対策課の八神瑛子が、
外国人技能実習生の犯罪に直面する。
日本の企業で使い捨ての境遇を受けたベトナム人とネパール人が、
暴力団から七千万円を奪ったのだ。
だが、瑛子は夫を殺した犯人を突き止めて以来、
刑事としての目標を見失っていた。
そんな彼女に監察の手が伸びる。
刑事生命が絶たれる危機。
それでも瑛子は事件の闇を暴くことができるのか。
(楽天のリンク先コメントより)


ちょっと面白そうなので、海外出張など行かれる場合は、
飛行機の中で読んでみても面白いかもしれません。



こういった娯楽小説の舞台設定、登場人物背景(キャラ設定)にまで、
外国人技能実習生は登場してくるようになりました。

それだけ市民権を得てきているともいえるでしょう。

昨年、取材協力させていただいた外国人技能実習生の失踪を背景とした
映画も、どこか有名なコンテスト?にノミネートされていたり、

たかだか数年前とは明らかに世情が違ってきています。

特に、新制度の呼び声が聞こえてきた2016年の頃までは、
まだまだ隙間産業的な位置づけにも思われました。
確か、初めて人手不足倒産などのワードが出てきたり、
〇〇家が人手がいないから営業できないとか、
学習塾の相次ぐ閉鎖などがニュースに出ていた時でさえ、
外国人労働者に対して、今ほどの危機感や需要、
また世間の注目は浴びていませんでした。


おそらくこの頃、特に新制度など聞こえてきた時期に、
水面下で動き始めた方が増え始めたようにも思われます。


TVや新聞メディアでも様々露出が増え、
問題視されている点ばかりが取り上げられていました。


ここ最近でしょうか。

まだまだ少ないながらも、好意的...というよりは、
全否定ではない記事も増え始め、
意外と冷静に見れているメディアもあるのかなと
思えるようになってきました。



そして、私がこんな面倒なことばかり言い続けているからか、
あまり近くにボロ儲け事業だと浅はかに踊っている(踊らされている)方、
つまり悪質ブローカーは少なくなっているように思われます。

それは、悪質ブローカーに振り回されない良識や見えない現実の落とし穴が、
多少なりとも、いや漠然とでも、世間全般、
特にお金を支払う受け入れ企業側に浸透してきたのかとも感じられます。


私以外にも個々に情報発信し始めた方も、
私が始めた頃よりは確実に増え続け、
特にfacebookなどでは、気軽にコメントつけやすいこともあり、
相当な方々が関心をもってご覧いただいていたり、
ご自身のご意見を伝え合うようになっています。

こういう地道な持続的発信があるからこそ、
正しくかどうかは何とも言えませんが、
色んな考え方や局面があると、漠然と容易に飛びつくものではないと、
少しずつ伝わっていったのではないかと思います。



でも、私が直接知らないだけで、
たぶん未だにたくさんウゴメイテいることでしょう。


情報や学習のタイムラグは人それぞれに違いますので、
業界をご存じない方はまだまだ多く、
当然、関わる機会がなければ、関心一つありません。


更には、法が変わっていくおかげで、
現実も様変わりしていきます。


ぼやきが多いのかもしれませんが、
これからも訪れていただける方にとって、
また少しでも多くの方に、
色んな現実を垣間見ていただき、

今後増え続けていく外国人の方々との共生の免疫の
足しになっていただければと思います。


そして、願わくば、
避けられない共生へのアレルギー対策、
知らない、わからないから生まれる疑念や警戒、
無意味で余計な衝突を避け、
共に偏見のないコミュニケーションを図ることで、
共育しあえる社会へとつながっていく一助となれたならサイコーです。

知らないことに気づいたり、
聞いたことのないことを聞けたり、
まったく違う価値観に出会うことは、
ストレスなどではなく、むしろ楽しく面白いものだと、
みんな気づけたり、せめて許容できたりするといいなぁ。


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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
当ブログトップページをご参照ください。

https://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/

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  切り替えいただければご覧いただけます。

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とある読者

冒頭「ムショ帰りの・・・」の所ですが、最近は刑務所受刑者にも、再犯予防観点から以前と比べ、予算がつきだいぶ福祉や就職面での支援が充実してきて、専門の支援員や、短期間でなく3年・5年契約での支援員や民間活力を活かした再犯予防等を行なっています。

受刑者を雇用すると支援金が出る制度もあります。

小説だから読ます為には、そういう細かい事を書くのは面倒だろうけど、外国人技能実習生を細かく描写するなら、受刑者の方ももう少し細かく、「刑務所の各種支援を希望されなく出所した」見たいな事を
一言で良いので書いてくれると良いのですが。
by とある読者 (2018-09-13 22:23) 

元技能実習生監理団体職員

えっと、小説を読ませようとは思っていません。汗

小説紹介も、どこかのコメントやリンク先での紹介文を
ただ転載させていただいたのみです。

私自身、この小説は読んでもいません。
話題として取り上げさせていただいたのみです。

悪しからず、ご了承ください。

なお、ある建設現場で、実習生か受刑者かの二択しかないね...
という会話を聞いたことがあります。

表現的にどうかとは思いますが、
現場の一現実です。

by 元技能実習生監理団体職員 (2018-09-13 22:34) 

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