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特定技能ビジネスに早速有象無象が動き出した [特定技能]

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私が触れてこなかった点ですが、
今回、あえて触れてみます。

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特定技能の新設が確定したことで、
懸念している見切り発車が始まっています。

おそらく全国各地で同様の動きが始まっていることでしょう。


中でも難しいのは、
大手の動きです。


ありがちな、

・某有名機関の教育手法を導入し、
 現地で日本語教育を施す。

・外国人財からは一切の手数料は受け取らない仕組み。

・送り出し機関を経由せずに取り組む。

・翻訳機を無償貸与し、コミュニケーションストレスを軽減。

・某大手の名前だから安心。
 事業規模何千億、全国支店数多く、スタッフも何千人、
 派遣や職業紹介実績何万人...

・現地の有名な大学と提携。

…上げだすとキリがありませんが、
なんとまぁ美辞麗句と、寄らば大樹の陰である、
業界や海外事情、また各種横断的な法の数々をご存じないのかと、
色々心配になります。


もちろん、
大手の全てがダメなんて言いません。

でも、
机上の空論がこれほどに通用しないのかと、
ビジネスとしての色合いが大きいほど、
懸念は増大していきます。


何がって、
9割ビジネス1割ボランティアくらいが
ちょうどいいと言い続けている当方にすれば、

大手はビジネスが最優先。
少数派や個別対応など、
組織の論理で切り捨てられていく。

特に海外の大学や送り出し機関であっても、
本当に現場で一労働者に寄り添う気持ちや姿勢で
事業に取り組んでいるところは
ほんの一握り。

さらには、
それらを健全に維持することに、
どれだけの労力やコストが必要とするか、
まったく本当の中身を実感できている方など、
ほぼいらっしゃらないことでしょう。


仕組みをつくったら、
後はお前らの仕事だと。

いや、役割分担上ではおっしゃっていることは全く持ってその通りなのですが、
じゃあ、お前らの仕事だと言われて、
上が作った仕組みが、
どれだけ正常に機能するかどうか。

現場の現実は、
上の意思決定通りにはいかないのが、
この業界です。

走りだしたら、更に不可逆的に、
過去に立ち返っての軌道修正はできません。


結果、強者の論理が働き、
弱い者いじめが横行する現実を呼び起こします。


これから政省令が順次、確定公表されることと思われますが、
根っこの条件が、事業の根幹たる前提をひっくり返す事態となったなら、
いったい、どうするのでしょうか。


責任を部下に押し付けるのでしょうか。


最近で言えば、介護がいい例ですが、
送り出し国で日本側の詳細が決まってもいないのに、
募集をしてお金を取ったと詐欺容疑で彼の地で逮捕された日本人もいます。

すでに集めて教育していた人財が、
対象者とならない場合もありました。

その国で、別にライセンスが必要となり、
スケジュールの大幅変更や、
事業そのものの見直しを迫られる方もたくさんいました。

それって、一緒に踊らされた受入先にとっては、
詐欺も同然ですよね。


モノじゃなくヒトをお世話してきた、
大手の企業って、
いくら会社方針やトップのあいさつに美辞麗句が並んでいても、
やっぱりそんなものなのでしょうか。


事業はキレイごとで成立しないのも、
重々承知しています。

ですが、
それを理由に、
ヒト一人を振り回し、残念だったね、運が悪かったんだよと、
切り捨てて良い理由にはなりません。

それが技能実習でも旧制度下で問題になり、
メディアが野党が鬼の首を取ったように騒ぐことになります。


売春と一緒とは言いませんが、
買う側、
つまり、外国人労働者を受け入れる側が、
お付き合い先の真偽を見極める目が求められています。


個人的には、
担当者を見て、受入の判断をすべきだと言い続けています。

ちゃんとした担当者であれば、
相手のことを考えれば考えるほど、
リスクを事前にアレコレ提示し、
共に乗り越えていくだけの責任と気概が伝わってくるはずです。

無論、法的知識とその幅や活用法、かつ現実の事情を整えるだけの
総合力が求められます。

ご存じない方は、
聞いているだけでも、よくもまぁアレコレと大変だなぁと
ストレスすら感じることでしょう。


それらを踏まえてでも乗り越えていくだけの覚悟も求められます。

だからこそ、
水先案内人として、
信頼のおける担当者かどうかを見極めなければなりません。

その方が、
たまたま大手なのか、中小なのかの違いだけです。


何度も言い続けますが、
見切り発車は大変危険です。

バランス感覚のある経営者も少なくないと思われますが、
足元で困っているからと、飛びつくのはやめましょう。

しょせん、自業自得です。
当事者責任でしかありません。

誰も助けてはくれません。


アンテナを張っていることが、
いかに大事か、
たぶんに実感がわかずご理解できない方が多いとは思いますが、

そういう方は、
色々と痛い目を見て、
気づいてください。

できることならば、
周りに迷惑を撒き散らすだけの結末へと
陥らないことを切実に願ってやみません。



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適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
当ブログトップページをご参照ください。

https://ginoujissyuusei.blog.so-net.ne.jp/

注:スマホなどでの閲覧の場合、最下部のPCでの閲覧に
  切り替えいただければご覧いただけます。

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とある読者

ブログで技能実習生度を勉強中です。(有料会員には入ってません)
介護現場の研修で「外国人の方と一緒に働くには」のような研修が
あり、自分は今回は参加しませんでした。
次回は複数回あり参加してみようかと思います。
いよいよ介護現場も外国人の方と働く時代になって参りました。

講師が技能実習生に詳しい方で、研修内容を見ると、技能実習生制度
の事も3割位触れてました。                 「日本人がどう外国人の技能実習生と上手く仕事を行なっていくか」
こういったフォローも大切かなと感じました。
by とある読者 (2018-12-16 06:18) 

元技能実習生監理団体職員

何かと習得しておかねばならないことに直面していなければ、
ご興味・ご関心の延長線上で、ご覧くださっているならば、
特にお困りになることは無かろうかと思われますので、
無理に有料へご参加いただくこともないと思われます。

「日本人がどう外国人の技能実習生と上手く仕事を行なっていくか」

このようなコトについては、
ぼんやりふんわりしているため、
実際に同僚として働くことに直面し、
どうすべきかを迫られた方が、
お困りになって初めて真剣に考え始めることですね。

そして、それは
目の前の外国人職員とどう関係性を築いて行くべきかであって、
一般論としての答えを聞きたいのではないとして、
それぞれのお立場で、それぞれのお考え方で、
ご自身で見つけていくことだと思われます。


ご覧くださっているように、
私の意見のみならず、
様々な心ある方々の発信を通して、
免疫の素養を身につけていれば、
多少なりともの心構えはできるかもしれません。

でも結局のところ、
この国のこの人は、こういう考え方をするのかとか、
こういう時には、こういう受け止め方をするのかとか、
お互い様なんですが、
相手がどういう人間なのかを相互理解し、
話し合っていくしかないと思います。

要は、研修などで教わって習得できることではないと。
キレイ事はいくらでも言えますが、
答えはご自身の中にしかありませんから。

by 元技能実習生監理団体職員 (2018-12-16 09:53) 

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