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熊本、大分地震の際の、ある外国人技能実習生の現実 [経営者の悩み]

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先の東日本大震災の時もそうでした。
中国の実習生のほとんどは帰国してしまいました。
被災者として、残念ながら亡くなった実習生の方もいらしたことでしょう。

基本的に出稼ぎに来ていた中国人ですから、
命をかけてまで出稼ぎを続ける必要はありません。

熊本、大分の大地震も同様です。


そうなると、いったい何がおこるのか。


お問い合わせをいただきました。
熊本の施設園芸の農家さんです。
ビニールハウスで、トマトを作っていらっしゃいました。

「実習生がいなくなる。どうにかならないか?」

答え…どうにもなりません。

「収穫時期なのに、困った、何とかならないのか?」

答え…どうにもなりません。

ちなみに、私はコチラの農家さんの監理団体ではありません。苦笑


「では、おたくには転籍したい実習生はいないのか?」

答え…残念ながらいません。

ちなみに、転籍したい=会社or実習生に問題があり、解決に至らない場合に限ります。

まず実習生側に問題があっての場合には、
基本的にちゃんと理解させた上で帰国とさせるのが当然です。
しかし、監理団体が実習生を切られると様々困る場合など、好ましくないケースによっても
転籍受入を勧める場合が有りうるので、
転籍背景は十分に確認するべきです。

次に会社都合の転籍については、内容次第でしょうか。
現場で元サヤが不可能であり、社内異動もままならない場合、
かつ、実習生が実習(出稼ぎ)継続を希望する場合、
その内容を吟味します。

例えば、同僚から実習生がセクハラやパワハラをされていたなどは、
転籍受入先にメリットがあるならば、可能性はあるでしょう。
ただし、掘り下げて真相を聞き出すと、実習生のワガママなども有りうるので注意が必要です。

加えて、同職種同作業の業務があり、実習計画に大きな齟齬がない場合に限ります。

そう、転籍は現実的には、不可能に近い救済方法なんです。


話が逸れましたが、結局、途中帰国する実習生を引き止める術は、なかなかないのが現実論なんです。


「じゃあ、次をおたくにお願いしたら、いつ来るのか?」

答え…どんなに急いでも半年後です。


たまに、現地でスタンバイしている候補者を
無理やり当てはめて、
三ヶ月後には…なんて対処する監理団体もあるようですが、
…顔も知らない、会ったこともない人材を直接雇用されますか?
同業者の集まりで、選抜基準が同一先に、ある場合など考えられますが、
そもそもがもはや実習ではなく、労働力の提供以外の何物でもありません。

こういう場合、近い将来、アウトになる可能性、リスクが非常に高い。
私などは、背負えない責任は対応できません。
真面目に取り組んでいる他の受入企業に迷惑がかかります。


天災、災害時には、どうにもならないことを
ご理解願うばかりです。


心情的には、申し訳ない気持ちもありますが、
先の農家さんが、収穫をどう対処されるのかは、私にはわかりません。








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