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賃金不払いは、社長じゃなくても、担当者でも、少額でも、書類送検されます。 [未だにルールを無視する企業と業者]

受入企業の皆様、お気をつけください。
1円違いを、そこまで言うか?
人には間違いもあるでしょう?
法令違反としてブラック企業扱いされます。

08.JPG


私自身、同じ思いですが、
けっきょく、いいかげんはダメです、
社員のお給料のことをちゃんと間違いなく計算して
支払うのは雇用主の責務であるということです。

まして、モンスタークレーマーにたかられるのは、
脇の甘い企業であり、見えないところに注力できない企業は、
労務管理を今までどおりナァナァでやってる企業は、
お家取り壊しのリスクすらあり得る時代です。

十分お気をつけください。


技能実習生に割増賃金不払い 「内職だから」と供述も 土浦労基署
労働新聞社 2016.12.19【送検記事】
https://www.rodo.co.jp/column/9089/


以下、記事内容全文です。


 茨城・土浦労働基準監督署は、技能実習生に対して残業代の一部を支払わなかったとして、
 自動制御機器などの組立加工業を営むYSK㈱(茨城県かすみがうら市)と
 YSK社の構内下請である㈲伶美(=れみ、茨城県石岡市)、
 および両社で労務管理の責任者を担当している男性取締役の
 計2法人1人を労働基準法第37条(割増賃金の支払)違反の容疑で
 水戸地検土浦支部に書類送検した。

 同取締役は、平成27年10月21~11月20日、
 それぞれの会社で雇用する技能実習生1人づつに対して
 割増賃金の一部を支払わなかった疑い。
 不払い金額の合計は5万8703円に上る。

 さらに、技能実習生の時間外および休日労働に関する賃金支払の明細書、
 作業日報を、保存が義務付けられている3年間、保存しなかった疑い。
 同労基署によれば、明細書などは月ごとに、その都度廃棄していたという。

 情報提供により調査を開始し、28年2月に強制捜査を行って証拠を固めた。
 同社は調べのなかで、「”内職”だから残業代を支払わなくていい」などと主張したという。

 【平成28年11月17日送検】


以上、引用終わり。

たかだか、5万円ですよ。
しかも、書類を都度破棄していたなんて、悪質と言われても、
申し開きができないことでしょう。

そして、やはり、内部リークによるガサ入れです。

現行では、JITCOに強制捜査建はありませんが、
労基にはあるようですね。

外国人技能実習機構は、強制捜査建があります。

逃げも隠れもできません。


例え、悪質ではないとしても、
毎月のようにケアレスミスを繰り返している企業では、
意図的と勘繰られても、致し方ない時代です。


これは、監理団体の監理姿勢にもよりますが、
そもそもは企業自身の姿勢の問題です。

監理団体がちゃんと監理していないからだ!
と責任逃れする企業もありそうですが、
監理団体こそ、助言、指導、指摘はできても、
強制力はありません。

なんならメールにて書面で指導内容を送っている証拠作りさえ
組合を守るためにしています。


各受入企業様、
今後お受入をお考えの皆様、

ぜひお気をつけください。

賃金不払いは、社長じゃなくても、担当者でも、少額でも、書類送検されます。




宣伝です。

なんだか、年末なのに、通常業務が終わりません。涙

『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/






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公平な見識を久しぶりに発見。外国人技能実習制度は悪なのかどうか。 [未だにルールを無視する企業と業者]

もう本当にその通りです。
賛否をきちんとご理解いただきたいと思います。

images.png



「外国人技能実習法案」賛成多数で可決、2つの新制度と日本の未来
財経新聞 2016年11月30日 18:02
http://www.zaikei.co.jp/article/20161130/339832.html


稀にこういう記事を目にします。

ほとんどが悪制だという外国人技能実習制度。

ちゃんと様々取材をかけていただいてるのかなと思います。

以下、一部抜粋です。


 採用企業が外国人技能実習生の制度を正しく理解し、
 彼らを「人財」と見ている場合、実習生本人にとっても、
 企業の発展にとってもプラスに働いている事例が多い。

 日本社会は基本的に単一民族国家なので、
 どうしても「日本人と外国人」の二つにきっぱりと分けたがる。
 しかし、グローバル化を進めていくためには、
 そういう垣根はそろそろ取り払う時期に来ているのかもしれない。
 また、他国よりも高齢化が進む日本社会において、
 海外からの人財確保は今後、ますます重要度を増してくるのは
 間違いないだろう。
 使い捨ての労働力ではなく、貴重な人財として活用し、
 かつ国際貢献できる企業が、
 今後の日本を支えていくことになるのではないだろうか。


本当にその通りです。

日本人、外国人問わず、人を奴隷扱いする企業は、
心底淘汰されて欲しいと切実に思います。

そして、抜粋記事後半のように、
人口減少が進み、あらゆる国内市場が縮小している今、
右肩上がりの成長を至上命題とされる企業発展をかけては、
好き嫌い関係なく、海外の市場にも目を向けていかねば、
本当にじわじわと衰退の一途をたどると言っても過言ではないのかもしれません。


留学生、インターンシップ、実習生、高度人材など、
様々な外国人の採用手法がありますが、

外国人人財を内包していくことは、本当に大事な経験値であり、
目に見えない付加価値に、ちゃんと目を向けられるかどうか。

持続的な発展をもくろむ企業としては、
失敗を糧としつつ、目標とする結果にたどり着くまで、
鋭意努力を惜しまないことが必要ではと考えます。


良い言い方をすれば、外交人技能実習生の受入は、
期間限定にて、外国人を内包でき、
企業としても労務管理を見直し、きちんとした賃金支払いを整え直す、
非常に良い機会でもあると思います。

自社で育てた人財をツテに、海外での展開こそ、
単なる労働力での受入ではなく、本当に受け入れた価値のある
実習制度と進化していくのではないでしょうか。

いうのとやるのとは雲泥の差があることは百も承知ですが、
そんな視点も受入企業の皆々様方には、
もっていただけると嬉しい限りです。




宣伝です。

今はまだ、外国人技能実習生のフォーラムだけですが、
少しずつ、カテゴリー分けした意見交換の場も、
作って良ければと考えています。


『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/













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止まらない外国人技能実習生受入企業の法令違反 [未だにルールを無視する企業と業者]

本当に勘弁して欲しい、と思っているのは、私だけではないはずです。
やれ、強制労働で殺しただの、長時間労働させているだのと、
こういう事件は、おそらくもっと表面化してくることでしょう。

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中国人実習生に月最大139時間法定時間外労働
福井の縫製会社、労基法違反疑いで書類送検
産経WEST 2016.11.29 19:27
http://www.sankei.com/west/news/161129/wst1611290070-n1.html


あえて申し上げます。

技能実習生の受入企業は、すべからくこんな奴隷扱いしていると
世間の方々は安直に想像してしまうことと思いますが、


決してそうではありません。


むしろ、杓子定規な法令でも遵守して取り組み、
杓子定規に測れない実習生のメンタルヘルスも気にかけながら、
下手すると日本人従業員以上に世話をかけていただいている受入企業も
実際に少なくはありません。

法令では絶対計れない、人としての声掛け、コミュニケーション、指導、気遣い。

日本の中小企業の経営者たちは、厳しくも暖かい目で彼ら彼女らを
面倒見ていただいている方々も、本当にちゃんといます。


いつものことですが、そういう企業と実習生とを、
正に縁の下の力持ちのごとく、
陰に日向にフォローし続けている監理団体も、
数多くあることでしょう。



ただ、一部の輩が、人を人とも思わぬ奴隷労働をさせて良しとしている
日本人が未だいるということです。

ちなみに、こういう企業では、実習生だけにフォーカスせず、
日本人従業員にもちゃんとヒヤリングすべきです。

日本人にも同様に強制労働やサービス残業などさせているはずですから。


時期が時期だけに、今後増々新聞をにぎわすことでしょう。

そうしないことには、お役所の職務怠慢と国民の矛先が向き、
上役様達に怒られてしまうからです。


そんな理由で、温度は変わり、ハードルが高くなったり、
風評が落ち着いてくると、低くなったり。

そんなことの繰り返しです。


まともに取り組む受入企業と監理団体では、
正に民間レベルでの人財育成、国際貢献へと結果がつながっていることは
間違いないことであり、それだけのプライドも大なり小なり持ち合わせています。


ぜひとも、そんな企業や組合もあることを、
世間の皆様にもご理解いただけると、
ありがたいなぁと思います。


宣伝です。

最近、デザインを変えました。
少しは見やすくなったのかなぁ。苦笑


『外国人労働者受入の円滑な進め方』
http://gaikokujin.link/blog/
















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外国人技能実習制度の最賃違反が未だに横行していることの驚き [未だにルールを無視する企業と業者]

いやはや、未だに色々な協同組合がありますね。

これだけ法改正など、取り締まりも厳しくなってきていて、

受入企業の方々には、気をつけましょう、見直しましょう、
なんて注意を促しているのが、当然のことと思っていますが、


未だに、最低賃金そのものをごまかして受け入れている企業があるようです。


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そう、最賃違反は、一発レッドカードです。


おそらくは、既存の協同組合で、未だにスルスルと摘発の網を潜り抜け、
昔ながらのテキトー監理が続いているところなのかなと思います。

また、例えば時給500円でよし、残業は300円ももらえればOKなんて、
言い続けて受入を進める協同組合があることに、
本当に、驚きを感じます。


たぶん、中小零細の経営者にとって、


『実習生はこのくらいの賃金でも、喜んで働かせてくれってきますから、大丈夫』



なんて、たわごとを、信じてしまうのでしょう。

それで良いって言った協同組合の責任だとばかりに。

結果、直接雇用主は受入企業ですから、
いくら協同組合のせいにしても、責任は免れません。


そういったことを、知らぬがゆえに、
そんな安く使えるんだ、ならば受け入れなければ損じゃないかとばかり、
法令違反と思いもせずに、受入しているのかなと思います。



受入後になって、後出しじゃんけんにて、
実習生も労働者として労働関連法の適用となるため、
法令違反になりますから、最低賃金は守ってください、
なんて言われて、

え、こんなに安い賃金で大丈夫って言ったから雇ったんじゃないか、

とばかりに、トラブルになるのでしょう。


監理費まで支払ってなお最低賃金だなんて、
それじゃ受け入れる意味がない、コスト倒れだ、

なんて騒いでも、時すでに遅し。


でも、結果、協同組合も無傷では済まないでしょうし、
実習生から刺されるリスクも、非常に高いと思いますが、
よくもまぁ、片道切符で行けるとこまで行ってしまえとばかりに、
突き進めるものだと、呆れてモノが言えません。



こんな協同組合と、それでよしとばかりに、受入を進める企業が
未だに存在する以上、双方ともに、実習生から早々に刺されて、
軌道修正の舵を切らざるを得なくなって欲しいと切に願います。

そうすれば、次から被害を被る実習生が減り、
犯罪リスクも減るでしょうし、
新聞沙汰も減るでしょうし、
入管も取り締まる手間が省けます。


万が一、現在最賃違反、残業などの割増賃金違反を承知で、
ごまかして支払っている場合、
早々に今までの清算を自発的に進め、
今後の生き残りを図るべきとお勧めします。





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外国人技能実習生受入企業の労基法違反が多いのはナゼ?! [未だにルールを無視する企業と業者]

いつものことですが、また騒いでますね。

外国人技能実習生の受入事業所の7割が法令違反とのこと。

ダメですね~、でも具体的に法令違反っていったいどんな違反が多いのでしょうか。

私の周りでは、法令違反先をあまり聞いたことがありません。
聞いても指導して法整備を依頼していますし、
どうしてそんなに法令違反をしている事業所が多いのか、
教えていただきたいものです。



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法令違反392件、過去最多 昨年、技能実習生働く事業所
中日新聞 2016年8月25日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160825/CK2016082502000064.html?ref=rank


ここには、こうありました。
あくまで愛知労働局ですが。

 違反の内訳は「違法な時間外労働」が26・9%と最多。
 「安全措置が講じられていない機械を使用させた」など労働安全衛生法違反が23%、
 「賃金不払い(サービス残業)」が12・5%だった。


「違法な時間外労働」、これは想像するに、

36協定を結んでいない事業所が残業をさせていた、ということ?

実習生受入のお申込時に、36協定は確認しますよね。
していない監理団体などもってのほか。
でも、申込時のみの確認で、毎年きちんと更新してるかどうかまで、
確認していないところもあることでしょう。

労働局が調査に来たタイミングで、更新漏れなどがあれば、
これは労基法違反となるのでしょう。

ちなみに、大企業様はともかく、中小企業の中で、
36協定を知らず、今まで一度もやったことがない事業所もありました。

でも、そこは、労使間でのトラブルは今までで一件もなかったようです。

36協定は罰則がないから、実習生受入の機会でもない限り、
整備せずにずっと続く事業所も少なくないと思います。



「安全措置が講じられていない機械を使用させた」など労働安全衛生法違反

リフトの免許も持たずにリフトに乗らせて仕事させていた、とか。

ヘルメットや長袖などを着ずに機械を使用させていた、とか。

リフトって、免許があるにこしたことはないですが、
中小企業では、免許がなくても所有敷地内であれば、
うるさいことは言われないのが現実論であり、
万が一の事故に備えて、任意の保険で対処している会社も
多いんじゃないですかね。


これも、実習生の受入時には、入社前の安全衛生教育はもちろん、
健康診断もちゃんとさせて、法的に必要であれば、
対象業務の技能講習や技能教育もきちんと受けさせてからでないと、
業務に従事できません。

リフトに乗るなんてもってのほかです。




「賃金不払い(サービス残業)」


賃金不払いは、かなり重要なポイントの一つです。

フツーそこまでやらないだろ、やっちゃいけないんじゃないか、
そんなとこまで、口を出さざるを得ないのが、現行です。

つまり、実習生一人一人のタイムカードと、給与明細をいただき、
一人ひとり付け合わせて確認します。

ここには、労基法はもちろんのこと、就業規則、36協定、変形労働、
雇用条件書、などと多面的にチェックして、
必要あらば、受入企業の顧問先社労士とも確認し、
労基署や入管にまで電話して、こういうケースはこれでいいのか、
なんて確認をします。

入管は、法律ですから=知らぬでは通りません、と、
平気で刺してきますし、在留資格を下してもらえないと、
監理団体としては死ねといわれるも同然ですし、
結果、受入企業を守れなくなるからです。


もちろん、我々はお役人ではありませんので、
取り締まりをしたいワケではありません。

こういう温度で自浄作用させないと、
受入企業も実習生も、監理団体も送り出し機関も、
全て守れないからです。






・・・アレ?


実習生を受け入れている企業のほうが、
法令違反が少ないハズなのに。

日本人だけの時のほうが、
よっぽど法令違反だらけだったのに。



いったいなんで7割も多いのでしょうか。


実習生すら受け入れていない事業所だけで法令違反チェックしてみたならば、
7割どころか、9割を超すんじゃないのかな?



・・・アレ?



外国人の保護も大事でしょうけど、
日本人労働者の保護も、どちらかと言えばもっと大事じゃないの?




自分の周りのことはわかりますが、
どうも社会全体のことはよくわかりません。


貴社では、法令違反はないですか?


ちなみに、
従業員に断りもなく、給料を銀行振り込みにしていたならば、
それすら法令違反ですよ。
法律は原則、ニコニコ現金払いなのですから。







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外国人技能実習生から訴えられる怖い時代です。でもちゃんとしてれば大丈夫。 [未だにルールを無視する企業と業者]

監理団体の中ではそれぞれお聞き及びのある某団体のブログにありました。

ここは悪い企業や悪い監理団体などを一生懸命に訴えることで
有名なところですが、久しぶりに拝見していた中で、
とうとうこういうリークが出ていました。





残業代400円を告発したベトナム人実習生を脅すブローカー

正直なところ、この動画をある意味、晒すことに躊躇しましたが、
公表されてしまってるため、お伝えします。

最近では、やれ叩かれた、キックされた、などの暴力行為によるパワハラや、
セクハラの証拠として、音声やこういう動画を撮る実習生がいます。

誰に入れ知恵されてのことかと思います。

これが悪いとも言えないですが、こういう対処が続くのであれば、
悪い話ができないことももちろんですが、
逆に柔らかいいい話も、全くできなくなるということ。


今の仕事の状況では残業がなくて、もっと稼ぎたいだろうからと、
ちょっとした掃除なのか、別の簡単な作業などを、実習生にやらせてあげよう、
そして、残業代を支払ってあげようって、優しい日本人らしい行為は、
一切禁止です。

冗談を言い合う社長と実習生。

『アナタ試験(技能検定)ダメでした~、海泳いで帰りま~す。笑』

『イルカに乗ると楽できま~す、サヨナラで~す!笑』

実習生もアッハッハ~って笑っています。

これもダメです。


ここだけ録音して証拠として出されたら、
社長にイジメられたとして、精神的苦痛と、
またイジメられると思うと怖くて出社できない、などと言い出しかねません。


もう一度言いますが、オベッカや追随ではなく、
本当に笑っているにもかかわらずに…です。


日本はもちろん、どの国も『労働者保護』にて、ゴネたもの勝ちな事例が多くなっていて、
心無い実習生は、外国人特有の考え方として、自身さえ良ければ、
今までどれだけお世話になった社長や会社の同僚であろうが、
平気で裏切ります。

『だって、私かわいそう、日本人はお金持ちだから。』

つけあがった実習生ほどタチの悪い輩はいません。

強請りタカリと全く同じです。

そして、それを良しとするのが、現法律です。


動画の内容を拝見しましたが、
確かに本当に残業が400円であり、不当に働かせていたのならば、
こういう風に訴えられても自業自得です。


しかしながら、まともな会社で、まともに働き、
注意や指導を受けながら、コミュニケーションを図り、
発生する様々な問題を、共に解決し乗り越えていける実習生も企業も
たくさんあります。

実習生も社長も、共に人なので、何もかもが杓子定規な法律というルールで
解決できるわけではありません。

実習生にも、社長にも、もちろん監理団体職員にも、
人であるがゆえに、ミスや間違い、勘違いもあります。

それを理解できず、自分だけを優遇し、
相手の落ち度ばかりを追求する輩は、大っ嫌いです。


こんな時代だからと、全て録音、録画されてると思って、
日々の業務に取り組むべきなのかもしれませんが、

イチイチ気にしていたら、本当に仕事になりません。


まっとうに『人』として真摯に取り組み、コンプライアンスを考え、
対応することで公平に解決できない事案のほうが多くなるようであれば、
その国の政治家がちゃんと法整備をしていないのか、
そもそも法治国家としての限界としか言いようがないように思います。


貴社、貴団体では、こういう事例はありませんか?

起きた場合、どう対応されますか?



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外国人技能実習生の建設業受入先企業から、こんな相談がありました。 [未だにルールを無視する企業と業者]

率直に言って、建設業での人手不足による人工(にんく)確保策として、
現場に取り組む下請け企業から、様々お問い合わせをいただいております。


そんな中でも、受入コストに目が行き、初期費用が20万円だの、
監理費が2万円だのと、目先の明らかなポイントに、
監理団体、いわゆる協同組合の乗り換えに、
目の色を変えていらっしゃる方々も多いようです。



05.jpg



そして、その裏には、この外国人技能実習制度をろくに知らずに、
表面だけを見て、上手に安く見せて斡旋する心無いブローカーも
未だに多く暗躍していらっしゃるようですね。


責任を負わないブローカーは、本当にお気楽なものです。
無責任だからこそ、言いたい放題ですしね。


そして、そういう悪質ブローカーと組む監理団体も、
ある意味たかが知れていると言わざるを得ませんね。

*余談ですが、
 いや、答え合わせって、フタを開けて、実際に付き合ってみないことには、
 本当のところはわからないのですが、何度か失敗すると、
 だいたいわかってくるんです。
 あぁ、この人、わかってないなぁ、って。
 そう、わかっていないからこそ、良かれと思って勧めるような
 ある意味、イチバンたちの悪いブローカーも結構います。


そして、そんなブローカーも、例えば、その監理団体の名刺は
持って動いていることも多い。


詳しい内情を知らない建設業企業にしてみたら、
組合の人間だとも思いますしね。



そう、結局、後の祭りで、取り返しのつかないことになるリスクは
けっこう高いと思います。



取り返しのつかないリスクって、具体的に言えば、以下のようなケースです。
聞いた話も含め、真相は誰にもわかりません。
しかし、結果当方に相談として伝わってくるお話の一部です。



・受入費用20万円支払って、ベトナム飛んでAさんBさんCさん決めてきた。
 後日、組合が受入停止処分を食らった、結果AさんBさんCさんは来れない。
 訴えてみても、20万円は返ってこない。
 どうやら、ダメになりそうなことをわかっていても、
 受入を受注していたようだ。
 ブローカーに聞いたら、自分も騙された、申し訳ないからと他の組合を紹介された。
 ブローカーの腹は痛むどころか、また太る。
 貴企業が支払った費用をもう一度分けてもらって。



・受入費用20万円支払って、ベトナム飛んでAさんBさんCさん決めてきた。
 後日入国、配属してきた。
 給料が安いと訴えてきた。
 よくよく話を聞くと、本来であれば受入企業が支払う日本語講習費用、
 渡航費、日本とベトナムでの各種申請諸経費など、
 全部実習生が自己負担しているため、かなりの返済せねばならない
 借金額があるとのこと。
 受入企業は、組合に聞く。
 ウチはそうしているから安く受入出来るんです。
 送り出し機関が大丈夫と言っているから、送り出し機関に確認します。
 送り出し機関は対処してます、そちらで対応してください。
 誰もこの事態の責任を取ろうとはしない。
 結果、実習生は失踪した。


・約束通りに、入国、配属を迎えた。
 AさんBさんCさんは頑張って働き始めた。
 初任給ののちに、給与明細がおかしいと言ってきた。
 社会保険や厚生年金、家賃や水道光熱費がこんなに引かれて
 手取りが少なすぎる。
 誰も日本の法律を説明していない。
 入り口で説明していないため、額面がもらえると思ってきた。
 思い込みであったとしても、ルールを破ることはできない。
 結果、少ない給料で騙されたと思い、失踪した。


・家賃がこんなに高くはなかった。
 実際に入国してから、2万円が3万円になった。
 なぜか親睦会費やレクリエーション代などが引かれて手取りが少ない。
 移動にかかる時間も残業代になるって聞いて、なってないから会社を訴えた。
 事細かに労働条件の確認を、入り口の時点でしっかりやらないため、
 結果、実習生にやる気がなく、事故につながった。



・約束通りに、入国、配属を迎えた。
 AさんBさんCさんは頑張って働き始めた。
 元請けに聞いたら、手続きが終わらないと現場に入れない。
 手続きに必要な書面を組合に頼む。
 組合はそんな書面は提出できない。
 なぜ?・・・やってないから。

 提出する場合もある、やっていなくてもやったことにして。
 そういう組合は、JITCOなどの監査の際に、結果発覚する。
 組合が不正行為認定され、実習生は今まで通りに働けなくなる。
 結果、3年待たずして途中帰国した。
 組合を訴えても、答えは返ってこない。
 巻き込み事故を食らうと、自社にまで不正行為認定され、
 実習生の受入が5年はできなくなる。



・AさんBさんCさんは頑張って働き始めた。
 しばらくすると、給料が少ないと訴えてきた。
 契約通りに支払っているのに、なぜ?組合に相談する。
 組合が実習生と話をすると、もっとたくさんもらえると聞いて来日したとのこと。
 送り出し機関に聞いたら、そんなことは言ってはいない。
 よくよく聞いていくと、送り出し機関に紹介したブローカーが、
 日本に行けばもっと稼げると嘘をついて、
 そのブローカーに多額の支払いをしていた。
 送り出し機関が、ちゃんと管理できていないことがわかった。
 だからといって、送り出し機関も監理団体も受入企業も
 誰も実習生の借金の肩代わりができるものではない。
 しばらくして、実習生は失踪した。
 もしかしたら、送り出し機関までグルだったのかもしれない。
 本当の意味での真相は、日本からではわからない。

 こういう組合に限って、それは送り出し機関の責任であるという。
 我々も被害者だと。
 いや、受入企業にしたら、その責任までを含めて、
 組合に費用を支払っているのに。


・AさんBさんCさんは頑張って働き始めた。
 病気になった、ケガをした、病院に行った、
 保険申請して欲しいと訴えてきた。
 組合では、それは受入企業が加入すべき保険に入っていないから
 申請できないとのこと。
 別に保険に入らなくても問題ないし、受入コストが高くなりますけど
 いいですか?




あぁ、キリがありません。




フツーに考えれば、提示された条件(価格)で、
やることやってくれるなら、安いとこが良いに決まってます。


しかし、いくら口で言っても、実際に危惧する事態に陥らなければ、
わからないし、身に沁みない。


だって、幸か不幸か、そのまま受入が問題なく進んでいる場合も
まれにあるのですから。



これは、総じて管轄入管やその担当官によっても大きく違うし、
受入企業の労務管理レベルによっても違うし、
監理団体によっても、その監理の仕方には大きな違いがありますし、
業種業界によっても、その温度差は、決して公平とは言えないものがあります。



そんなこんなでなかなか真意が伝えられないことも多いのですが、
全ては受入企業の経営者のご判断です。



後悔先に立たず。


なってからでは手遅れなのが残念でなりませんね。


例え相談されたとしても、
私たちには入管ブラックに載ってしまった受入企業を
復活させる力はありません。



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当方への監理団体の切り替え相談も増えてきています。 [未だにルールを無視する企業と業者]

肌感覚ではありますが、通常のお受入相談というよりは、


現時点で受入はしていますが、現監理団体の監理体制などに不満がある。

今まで問題なかったのに、いきなり受入停止になり困っている。


などのご相談をいただくことが、増えてきているように思います。


486-626人物.jpg


先日も取り上げました、JITCOの監査が今まで以上に厳しくなっていることや、
技能検定のハードルが上がっているであろうことなどから見ると、


法改正を控え、各管轄のお役所の上のほうから、今まで以上に、
そこそこ厳しく取り締まるように、なんてお達しが出ているのかなとも感じてしまいます。


実際のところ、込み入った事情にて、判断の是非が不明な場合には、
JITCOであったり、入管であったり、労基であったりと、様々確認していますが、
電話のつながらないこと、つながらないこと。

各監理団体も、それぞれ自ら襟元をきつくし、自発的に正そうとしている感も
見受けられます。



また、各所に聞いてみても、

折り返し連絡するから連絡先を教えて欲しい。
アナタは監理団体の者なのか?
どこの監理団体なのか名前を教えて欲しい。

などなど、あまりに毎日のようにお問い合わせしているようですと、
目をつけられたりするのかなと、心配になります。

堂々と監理団体名を名乗って、コンプライアンス遵守の姿勢があるからこそ、
判断を仰いでいる次第だから、問題ないとも思いますが、
入管への心象が悪くなることを、過敏に恐れる監理団体も少なくないことでしょう。



結果、締め付けが徐々に厳しくなってきているのであるならば、
そもそも改善の意思もない、今まで問題なかったのに、何で今更、
なんて監理団体もごまんとあるでしょうから、
そういう監理団体と、なぁなぁで良しとして付き合われてきた受入企業では、
巻き込み事故の可能性は高まりつつあるのかなと思います。



不正行為が悪質と判断されたり、改善の意思がないと認識された場合、
監理団体であっても、受入企業であっても、相当のペナルティーを
受けることを覚悟していなくてはなりません。



真面目に取り組んでいるところも含め、
バカを見るのか、そうでもないのかを、
ちゃんと見極める判断力を持ちましょう。

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だから、営利追求につながりそうな営業行為はダメなんですってば! [未だにルールを無視する企業と業者]

久しぶりにツッコミしたくなりました。

でも、そんな知る由もないですよねぇ、実際のところは。


中小企業のビジネスチャンスらしいですよ、制度改革による規制緩和なので。苦笑


【外国人技能実習生:1】受け入れを検討するタイミングはいま。
中小企業の儲かるが見つかる HANJO HANJO 2016.6.30(Thu) 18:07
http://hanjohanjo.jp/article/2016/06/30/6119.html

【外国人技能実習生:2】人手不足、海外進出の突破口になるか?
中小企業の儲かるが見つかる HANJO HANJO 2016.7.1(Fri) 16:07
http://hanjohanjo.jp/article/2016/07/01/6123.html


・・・確かにおっしゃる通りです。その通りなんです。
だけど、この人材育成・国際貢献の制度を、集まらない労働力の確保を目的とするような
煽り方をするのは、営利目的に制度を利用することにほかならず、
入り口の時点でマズイ認識としかなりません。

批判になってしまいますが、この自動車整備関連の組合さまも、
おそらくは当制度の現場の実態をまだまだ十分にご理解いただけていないと思います。
そもそも今年4月に解禁となった業界であり、半年かかる制度において、
7月4日現時点では、おそらく1社も入国配属に至っていないことでしょう。

言うのは簡単ですが、どれだけ多岐にわたる視点とそのチェック、経験則がモノを言う
取り返しのつかない事故に出くわしたときに・・・うん、責任はとらないでしょうね。
自社責任とすることでしょう。


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もう一つ、これまた久しぶりに見つけた無料セミナーです。

【忙しい中小企業の社長支援】人材不足解消・資金不足解消のための実践的無料セミナーを開催
Sankei Biz 2016.7.4 13:13
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160704/prl1607041313063-n1.htm


言いたい意味は分かります。

そもそも監理団体でもない民間会社が、コンサル的な制度利用セミナーを開くことに
問題はないのかどうかも気にはかかりますが、
逆に監理団体ではないため、言いたいことが言えるのか?!という点と、
参加は無料だから、営利目的ではないといえるだろうという点ですが、

はい、問題はないと思いますが、上記も同様に、
こういうことに、やたら問題視して目を光らせている輩がいます。
一生懸命に当局に訴えている団体です。

刺されたら、終わりますよ。

法律なめてるとやばいですよ。

知らなかっただけでは、悪質ではないと判断されないですよ。

そもそも、こういうことをわかっていないこと自体が、
制度活用をセミナーにて教える時点で、正しく伝えられているのかどうか。

複雑怪奇なこの業界。

惑わされることなく、まっとうに進めていきましょう。


それでも、こういうセミナーに飛びつく中小企業経営者も多いんでしょうね。

こういう入り口整備も法改正には必須なことと考えるのですが、
こういう点には触れてこないのが法律です。

残念ですね。







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外国人技能実習制度の止まらない違法摘発・・・なぜ?! [未だにルールを無視する企業と業者]

昔からそうですが、縫製業は、特にこういう事件が多いですね。

ある国の送り出し機関では、縫製業への実習生派遣を止めているところもあるほどです。

注:縫製業受入の全ての会社が法令違反をしていることではありません。
 しかし残念ながら、昔から多い業界であることも事実であるということです。


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中国人実習生に違法な残業させたか 会社を一斉捜索
NHK News web 6月14日 14時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160614/k10010555751000.html


以前も書いた覚えがありますが、
縫製の業界は、昔から女性の職場として、それほど難しくもない作業が多く、
賃金が非常に安価な業界でした。

そこに、海外で製造させたほうがよほど廉価なため、
国内の縫製業者は、単価勝負に挑まねばならなくなりました。

そもそも安い賃金だったことで、時代と共に、
小遣い稼ぎをしたがる女性も減り始め、
働いてくれる人がいなくなる、イの一番の業界であったのかもしれません。

結果、古くから実習生(研修生のころから)活用が広まり、
業界での市民権を得てきます。


時代は進み、さらに賃金は高騰し、人手は不足し、
結果、廃業の自己破産となるまで追い込まれている企業が多くなりました。

その中でも、悪質な経営者の場合、見つからなければ大丈夫、、、から、
バレて終わればそれまでと、逆に腹をくくって事業継続に走る方が
結果多くいたのでしょう。

あってるか間違ってるかはわかりませんが、
そんな気がしてなりません。



記事の下部にこんなリンクもありました。

キャッチ!インサイト 「失踪する外国人実習生」 広瀬公巳 解説委員
NHK ONLINE 2015年07月09日 (木) 
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/900/222554.html?utm_int=detail_contents_news-link_001


キャプチャー画像も多く、ざっくりと問題点が説明されていて、
初心者にはわかりやすいのかなと思います。


事業の継続には、様々なリスクがつきものです。
今後は縫製業に限らず、様々な業界で、特に人手不足倒産という言葉が、
徐々に飛び交う世の中になっていくことと思われます。

残業代をごまかす、
休日出勤をごまかす、
そもそもの雇用条件を勝手に変えてしまう。
強制労働させる。


その時の経営者の気持ちは正直わかりませんが、
こういった悪質な結果を導くことだけは、
経営者であるからこそ、避けていただきたいものです。

少なくとも、実習生の子たちに、罪はありません。







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