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外国人技能実習制度の本当の問題点 [監理団体と送り出し機関、他]

様々な立場の方とお話ししていて、改めて思いました。
イチバン肝心な視点のフォローが新制度においても注力されていない。

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それは、ズバリ、監理団体の職員の方々の保護?についてです。

そもそも、人が人を監理するのです。

組合の担当職員が、受入企業の経営者を、担当者を、
はたまた実習生を、そして、送り出し機関の担当者を、
監理、管理しなくては、適切な受入は不可能です。


受入企業はもちろんですが、新制度においては、
その担当者の名前も書面に記載されます。
ここも名前を誰か借りてのお話であればともかくも、
これだけ踏み絵をありとあらゆる書面に表記させ誓約を強いているルールです。

ビジネス的な責任のみならず、道義的な責任の重さは、
非常に重要かつ大きなものがあります。


協同組合の担当者こそが、現地面接に付き添ったり、
来日中の諸問題について、矢面に立って対応します。
もちろん、無事に期間を全うした後の帰国後まで。


どこのブラック企業も同じですが、
そもそも営利を追求してはいけない制度事業において、
丁寧に手間暇かけて真摯に取り組めば取り組むほど、
費用も時間も労力も割かれ、コストが見合うはずもないケースがほとんどです。


それでも、優しい育ちの良いマジメな日本人は、
目の前で困っている企業や実習生のために、
一生懸命に諸問題の解決に当たります。

『スミマセン、コストなどが見合わないから、それは当事者同士で解決してください』

なんて、口が裂けても言えません。


結果、ブラック化していきます。


実習生の保護は長年声高に訴えられ続けていますが、
組合職員の保護は、一切ありません。


それなりの所得で厚遇されている方もいらっしゃると思いますが、
実際は、それほど多くもいません。



どれだけ新制度が、その締め付けを厳しくしても、
現実的な扇の要である、担当職員自体が、厚遇されていなくては、
少なくとも子育てや住宅ローンの返済、両親の介護などに、
十分な所得を得られていなくては、絶対に適正な現実は維持できません。



毎月の給与計算など、ルーティン業務の効率化を各団体ごとに
図っているとも思います。

業務分担などシェアすることで、対策しているところもあるでしょう。


ですが、監理費がほぼすべての実習事業において、
その限界はどうしようもありません。


そう、もしかしたら、制度事業の維持を考えると、
この先、監理団体の職員も、その賃金は増加傾向に考えられます。

個々の経験でしか、その適切な対応判断ができにくい業務である以上、
経験豊富な職員は、超絶的に貴重な人財です。


できることなら、監理費も3万から3万5千、4万から4万5千と、
値上がりしていくのかもしれません。


さらには、キャッシュフローが半年以上ずれることを考えても、
今までに築いてきた事業規模があればあるほど、
今後の選択肢が多そうです。

逆を言えば、経験のない親切組合であればあるほど、
失敗も多く、事業が軌道に乗るまでの時間も長くかかることと思われます。


少し話がそれましたが、
組合職員に十分な評価と応じた対価を支払える監理団体こそが、
適正監理の継続が可能な団体として、生き残っていくとも考えられます。


この視点は、法というよりは、法というアウトラインの中で、
いかに上手な経営(運営)ができるかどうかかと。



監理団体こそが、人口減少、少子高齢化による人手不足を
十二分に理解しているはずでもありますので、

組合職員を大切にする監理団体であって欲しいものです。


もし自慢できるような監理団体がいらっしゃれば、ご意見ください。

また、逆に、転職したい方などいれば、それはそれでご相談ください。


お約束はできませんが、案内してみることは可能ですので。


そして、受入れ企業と実習生並びに送り出し機関の方々には、
より良い組合、より良い担当者とのご縁をお祈りしてやみません。





ちなみに、以下、今までの新制度に対するコメントしてきたことを
まとめてみました。ご参考まで。


外国人技能実習の新制度における注意事項まとめ
http://gaikokujin.link/blog/751.html




宣伝です。


ご関心のある方は、以下よりどうぞ。

●『受入企業専用メール配信登録フォーム』

対象:実習生受入企業の社長またはご担当者の方、
   また受入を希望、検討されている方。

*推薦できる監理団体の紹介(斡旋ではないです)であったり、
 法改正後の具体的ルールなど、不定期に配信します。
 現監理団体へのご不満や確認事項、セカンドオピニオンなど、
 個別相互のご相談も可能です。
 監理費が適正価格なのかどうかも、
 私の主観でしかございませんが、お答えいたします。

 http://www.gaikokujin.link/member/cf/5y


●『監理団体専用メール配信登録フォーム』

対象:監理団体の方

*協同組合(監理団体)の方、良かったらご協力ください。
 様々お困りの受入企業の方のご相談対応等、お願いする場合がございます。

 http://www.gaikokujin.link/member/cf/qmcsb7


※サイト内に就業ビザでのお受入や人財会社向けの登録フォームもご用意いたしました。
※他に送出し機関や、上記に当てはまらない方は、
 サイト内のinfoメールアドレス宛に直接メールください。



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