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外国人技能実習生の送り出し機関に求めたいこと [技能実習生輩出国、送り出し機関の現実]

2国間取り決めがベトナムで皮切りとなり、
送り出し機関も今後ゆっくりと変わっていくことでしょう。

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ベトナムを例に出して言います。

今まで、ベトナムの送り出し機関は、ハノイを中心に、
サービス合戦が繰り広げられてきました。


私の知るところ、その送り出し機関は、
ベトナムでも1,2を争う大きなところだそうです。

一監理団体に30人以上の受け入れをしてもらえれば、
一人ベトナムの通訳をその組合専属で常駐させるとのこと。

そして、配属時には、2週間はつきっきりで現場へのソフトランディングに努めると。
もちろん、専属一人では手が回らない時には、
他の専属などヘルプが来てフォローしてくれます。


聞くと、家賃だけは持ってほしいと。
その給料などは、送り出しもちです。


・・・


今時、外国人通訳を抱えるだけでも、いったいどれだけのコストがかかるのか。


意味が分かっていないところ、
事業運営を数字だけで判断するところ、
体力もなく目先しか追わない(追えない)ところ、

まんまとしてやられます。


その送り出し機関が負担するコスト(専属通訳人件費+諸経費)は、
どこから捻出されると思いますか?


受入企業?

組合?

送り出し機関の経営努力?


そう、実習生たちの保証金や必要経費などから捻出されます。



確かに数の論理で行けば、フォローする人員を手厚くすることは
可能なはずです。

結論としては、そのバランスであろうかと思いますが、
えてして現実は、結果として実習生の借金額が平気で100万円を超え、
先々の失踪リスクを増大させることになっています。

半面、来日後の実習生へのサービスがより良くなっているかと思いきや、
量産化され均一化され、通訳個々の思いや気持ちに大きな違いがあり、
下手をすれば同朋である実習生の肩だけを持ち、
モンスターすら育てかねません。



何が言いたいのかというと、
ルールばかり、サービスばかり目が行き、
本質を忘れていませんかと改めて問いたい。


ベトナムの送り出し機関をそうさせてきたのは、
やはり日本の監理団体であると思いますが、
本来はちょっと焦点がズレているように思えてなりません。


外国人技能実習事業は、あくまでも『ヒト』をお世話するお仕事です。
キレイごとだけでなく、この制度にのっとって、ビジネス的にも
安定化を図るならば、実習生も大事にしないことには、
成立しない事業であると、理解できている代表理事並びに専務理事が、
意外と少ないことには、ビックリするほどです。



確かに、自身が食えていないんじゃ、よそ様に施すことはできません。

であれば、当制度事業をやる資格はないということです。

貧乏な輩を利用して荒稼ぎをしよう、としかならないからであり、
それは成立しない世の中です。



送り出し機関には、もっと実習生を大事にして欲しい。

送り出す実習生を、入口から出口まで、本当の意味でお世話できるのは、
送り出し機関以外にはありません。



そして、それらを大事にして信頼関係を育くんでいれば、
それは後々トンデモない資産へと変化してくことでしょう。


ビジネスでもありますから、諸経費は掛かりますし、
それを取ってはいけないなどとは言えません。

しかし、必要以上の費用であったり、保証金であったりは、
取る意味が分からない。


ある送り出し機関は、来日後、1年以内に体調が悪いとか、
家庭の事情がとかになったら、今までの費用全額返してあげるから、
連絡してきなさいと指導しているようです。

当然、保証金はとっていません。


また、半年いようが、一年いようが、
寮費(全寮制)含め、追加費用は一切取らないと。
*総額がいくらかは聞いてないです。



個人的には、2国間取り決めにおいても、
後述のような送り出し機関に限定されていくようになると嬉しいんだけどなぁと、
思っていますが、お国がすることなので、果たしてどう転がっていくことなのか。



目先のサービスだけで、送り出し機関の選定をするのは、
浅はかだと多少なりともご理解いただくきっかけになってもらえれば幸いです。

そうそう、前述のような送り出し機関は、
一人受け入れたら、○万円のキックバックなんてのも、
当然のごとくにありますから、組合はウハウハですよね~。苦笑







ちなみに、以下、今までの新制度に対するコメントしてきたことを
まとめてみました。ご参考まで。


外国人技能実習の新制度における注意事項まとめ
http://gaikokujin.link/blog/751.html




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