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外国人技能実習生の失踪は借金ではなく賃金格差が原因へ!? [技能実習生受入時の本音の問題点]

失踪は何が原因で起きるのでしょうか。
具体的にグリップするためには、どうしたらいいのでしょうか。

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外国人実習生、失踪急増 県内64人
好待遇求め都市へ?
佐賀新聞LIVE 2018年1月16日8:35
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/169929



今でも主な理由は借金にあるのは事実だと思われますが、
時代と共に変わりつつあるようにも思われます。

記事にあるように、都会への失踪が増えているのも現実なのでしょう。

以下、厚労省にある全国の最低賃金の一覧です。


http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/


改めてみてみると、

958円 東京

737円 佐賀、高知、長崎、鹿児島、大分、熊本、宮崎、沖縄

738円 青森、岩手、秋田、鳥取

739円 山形、愛媛


730円台の県だけで14県、約3割の県が、
一カ月173時間計算でみても、

958円×173h=165,734円

737円×173h=127,501円

差し引き38,233円

年間458,796円、
3年間では、1,376,388円も違う。

自分でも計算してみてビックリポンです。



日本人では、住まいや東京は何かと生活費が高いと思い、
考えにくいことかもしれませんが、

外国人である彼ら彼女らにしてみれば、
根底が出稼ぎである以上、
手取りで見ても100万円以上違うので、
リスクを背負っても飛びつく子が多いのでしょう。



この点を回避するためには、
雇用条件をよくする以外に基本的には解決策はないと思われるかもしれません。


でも、福岡以外の九州や沖縄、東北の一部で、
月々4万円以上ものコストアップには、耐えられない企業がほとんどでしょう。
ただでさえ、受入前の事前費用や月々の監理費もかかるというのに。


結果、どうすべきなのか。

総合的にグリップするしかないですよね。

実習生は、近視眼な分、人は悪くない子が多いし、
そういう子を選んでいると思います。

であれば、彼ら彼女らとも人間関係、信頼関係をきちんと作ること。
これは、受入企業側はもちろんのこと、監理団体の職員も同様です。
100人のうちの一人だから、名前も顔もわからないなんて、
誰一人として信頼関係は築けないことでしょう。


残業をなるべくたくさんさせてあげる。
他へ移るのは実習生とはいえ、ストレスはかかるので、
残業とはいえ、今いるところでもそれなりに稼げるようであれば、
歯止め要因の一つになるでしょう。


失踪のリスクを徹底して何度も教える。
以前私も当ブログで伝えましたが、脅しととれるほどに、
その怖さをちゃんと伝わるように伝えることです。
そして、人は忘れる生き物ですので、
たびたび話題にして言動を見るのも必要なのかもしれません。


無論、送り出し機関側でも、借金額があまりに大きくならない範囲に
指導、コントロールしてもらうことも、必須です。
つまりは、地方都市での手取りであっても、
十分に返済してそれなりのプラスの稼ぎで帰国できる見通しが立たねば、
本人にすれば、否応なしに失踪してしまいますので。



SNSなどネット環境が整っているがゆえに、
日本人の私たちでは与り知らぬネットワークにて、
相当の誘惑情報が、実習生のもとに届いていることと思います。

彼ら彼女らも、すぐに飛びつくほどに無鉄砲ではないと思われますが、
残念ながら、そういう世界こそ誘惑の仕方もブラッシュアップされていきます。

中国ではないので、これらを規制することはできませんし、
止められるものではありません。


であるならば、無い知恵を絞って、
あの手この手で実習生のハートをちゃんとつかんでいないと、
失踪のリスクは喫水域を容易に超えてしまうことでしょう。


たぶん、大人数の受入をしている企業や、
大人数の受入をしている組合などが、
『日々アレもコレも忙しいのに、一人一人の面倒なんて見てられるかいっ!』
って状況なのではないでしょうか。


ある方がおっしゃっていました。

面倒と思うなら、辞めたほうがいい。


そう、どんな仕事も面倒ばかり。
面倒なことをするからこそ、コストがかかり、お給料がいただけるわけです。

大手の担当者の方などは、逆にお金を払っているんだからこそ、
組合がちゃんと責任もって面倒見ろよ、
と心では思っている方がほとんどだと思いますが、
そういう方のいる事業所に限って、失踪は止まらないでしょう。
*賃金が高いところでは一定のグリップが効きますが、
 違う理由で失踪する確率は増大しますから。



記事には、OTITがお役所にしては珍しいコメントをしていました。

「雇用のミスマッチや実習生への人権侵害など
複雑な要因が絡み合って失踪者が出ている」
と全国の傾向を指摘する。
その上で
「受け入れ側が現地での募集や選考に参加して人材を見極めたり、
実習生と信頼関係を築いて親身に対応したりすることが必要」と話す。

現地に面接に行くべきだと。笑
そして、親身に相手してあげなさいと。笑

お役所もイイカゲンに受入してる企業や組合のお尻ふきは、
うんざりなのでしょうね。

この先、こういうことまで法で定められるのでしょうかねぇ。苦笑





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