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本来の制度趣旨である技能実習とは。。。 [技能実習生自身の問題]

外国人技能実習制度の本来の趣旨は、
人材育成、国際貢献、国際協力であり、

一つの視点を言えば、農業の施設園芸での技能実習を受ける(受けた)者は

その身に付けたであろう技能を母国に持ち帰り、
母国にて施設園芸の技能を活かし、発展に寄与することを
結果として求められています。



加えて、そのために、例えば『ベトナム』の『施設園芸会社』の『従業員』が、


『日本』の『施設園芸会社』に『技能実習』をしにきて、


技能実習終了後、またその『ベトナム』の『施設園芸会社』に勤務し、


そこで身に付けた技能を活かすということで、


日本の入国管理局も、許可を出します。



実際にベトナムの〇〇会社の会社案内などの資料やその会社の在籍証明など、
送り出し機関が全て用意して、日本の組合に送ってきます。


本当かどうかなんて、聞かないでくださいね。苦笑



そう、全ては作文です。・・・と言い切ります。

ですので、帰国後、その技能を活かせる職場につかないことが
ほとんどと言っていいでしょう。


そう、、、建前はともかくも、現実は『労働力確保』と『出稼ぎ』であり、
組合も送り出し機関も、正直ビジネスであることは、
言うまでもありません。

注:ただし、完全に守銭奴の組合もあれば、真摯に組合員のため、
  実習生のために尽くしている組合もあります。




マジメな経営者の方の中には、ここに疑問や不信を感じ、

『せっかくウチで身に付けた技術やノウハウを、
 母国に帰って活かさないなんてけしからん』

と憤慨され、制度利用を取りやめる企業さんもいなくはないです。



こんな記事がありました。

レタス栽培で国際交流
YOMIURI ONLINE 2015年11月06日
http://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/news/20151105-OYTNT50269.html


国内有数のレタス産地として知られる川上村(長野県)が、
ベトナム南部のタイグエン農林大学と協定を結び、
来年度に20人規模で学生を受け入れて、
野菜生産を体験してもらう就業実習(インターンシップ)を計画している。
環太平洋経済連携協定(TPP)による市場拡大を見据え、
村側は「アジアで村のレタスが認知されるチャンス」ととらえる一方、
ベトナム側も人的交流を通して、高品質な野菜の国内生産増大につなげたい考えだ。

・・・

 同村では、外国人を最長3年間、農家が受け入れ、
賃金をもらって働きながら農業技術を学ぶ技能実習生として、
年間約700人を受け入れている。
インターンシップはこれとは異なり、村が受け皿となって、
短期留学に近い形でカリキュラムを実施する。
村は、学生らに春の苗の植え付けから秋の収穫までの作業を
体験してもらうのに加え、地元住民との文化交流も進めてもらう考えだ。



。。。なんででしょう?



インターンシップよりも、技能実習のほうが、正に適しているし、
なによりすでに受入が進んでいるのに、またどうしてなのか。


私にはいまいちピンときません。


記事にはそれらしきことも書かれていますが、
より技能実習自体の内容を深堀りしていけば、
半年足らずしかいられないインターンシップよりも、
よっぽど目的に合致していることと思われます。


 川上村の担当者は「ベトナムでのレタス生産は始まったばかり。
学生らとの人的交流を通じて、アジア圏での消費拡大の可能性を探りたい」と話す。
一方、クオン大使はセミナーで
「高品質の農産物をベトナムで生産し、国内外に普及させたい」と強調した。

この明らかな食い違いももちろん疑問ですが、

逆に、半年足らずで、
「高品質の農産物をベトナムで生産し、国内外に普及させたい」という目的を、
「アジア圏での消費拡大の可能性を探りたい」という目的が、
果たせられるのでしょうか。


よくわかりませんが、日本国内の受入側が求める目的と、
送出すベトナム側での目的と、微妙にズレていると感じるのは私だけでしょうか。


様々な思惑が交錯すると、なかなか実現は難しいものです。


ある意味、技能実習生の『出稼ぎ』と、
受入企業側の『労働力確保』とのほうが、
単純明快で合致させやすいのではと思います。


建前も、現実的に人材育成であり、国際貢献、国際協力となるからです。




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