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外国人技能実習生の受入後の具体的な問題事例その1 [技能実習生自身の問題]

人手不足、若年労働力確保、低賃金・・・いや、それほど高くはない賃金で
意欲的に働いてくれる若者を求めて、国内に人的在庫が質量ともに
ないことから、ガンバってまじめに働いてくれるなら日本人ではなくてもよいと、
外国人技能実習生の受入に舵を切る企業が増えていることと思われます。


そして、順次各国の若者を、技能実習生として仕事に従事させている
企業も実際に増えてきていることでしょう。


以下は、今までに実際経験してきた問題児の事例です。

順風満帆であればともかくも、モノではなくヒトなので、
問題は様々起きますし、起きない方が少ないものです。

そんな中、受入前、受入後を問わず、
参考になるものであれば幸いです。


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注:画像はイメージです。

ケース1)腕が痛い、肩が痛い。

当時、機械・金属関係での中国人の受入でした。
同じ仕事ばかりやらされているから、腕が痛い、肩が痛い、
病院に行きたい、と訴える実習生がいたので、連れて行きました。

診断は、確か姿勢がそもそも悪い。猫背がひどく、
普通にしてても左肩が下がっている。

ストレッチなどの運動をしなさい。
簡単な運動を教わり、病院を後にしました。

筋肉や筋に異常があるわけではないと、お医者様が診断してくれたので、
本人も気が済めばと思いきや、納得いかない様子です。

『アナタだけではなく、日本人も同じ仕事を、
 アナタよりも長く勤めている。
 アナタだけおかしくなることはない。』

『会社も毎朝みんなでラジオ体操をしている。
 体質などもそれぞれ違うから、各自でストレッチをしたり、
 大人として体調の自己管理をしている。』

話をしても、理解できない。

『あぁ、この子はもう仕事が嫌で逃げ出したいんだな』

この実習生とも、企業の方とも、色々お話ししましたが、
残りの滞在期間が良くも悪くも短いことがあって、
結局やる気のない人間は残しておいても良い事がないと、
帰国させることにしました。


ただし、満了帰国時の帰国渡航費は企業負担ですが、
契約をその実習生の都合で、途中で実習終了とし、
帰国するため、本人負担を認めさせねばなりません。


私は考えた末に、こう言いました。

『お医者さんはアナタの身体に問題はないと言っているが、
 アナタ自身は問題があると思っている。
 そして、それは会社の仕事のせいだと思っている。

 そんな中で、もしそうだとしたら、残りの期間を続けても、
 もっと体を悪くしてしまうかもしれない。

 でも、お医者さんが問題ないと言っている以上、
 会社のせいだとは言えない。

 会社も配属替えをして、アナタが実習を継続できるように
 色々考えてくれたが、会社はアナタの都合だけで回っていない。
 どうにも対応が難しい。


 アナタの身体だから、一番わかっているのはアナタ自身だ。
 だから、もっと悪くする前に、自己都合ではあるものの、
 帰国することを考えるべきかもしれない。』


 結果、彼は自己負担で途中帰国しました。


 これはある意味、日本人社員にもあり得る話です。
 もしかしたら、労災だと騒ぎ立てるモンスターもいかねません。

 実は、この帰国した実習生には、同じ業務に取り組んでいる、
 同僚の同じ中国の実習生もいました。

 それでも、この子は自分の都合で帰国したのです。


 非常に残念でしたが、自分も実習満了まで気持ちをつなぐ
 説得ができなかったことが気残りでした。


 ドライな見方をすれば、スムーズに事を治められたため、
 事なきを得ましたが、どこまでいっても子供を躾ける感覚が
 消えません。


 他に良い対応策があれば、ぜひ教えてください。

 貴社では、こういう場合、いかがなさいますか?
 貴組合では、こういう場合、どう対処されますか?




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