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外国人技能実習生の受入後の具体的な問題事例その3 [技能実習生自身の問題]

これは技能実習生だけの問題ではないですが、

かつての失敗例です。


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ケース3)・・・失踪させた。

建築大工/大工工事作業で中国人が入国してきました。

半年前に実際に使う棟梁?が中国まで飛んで、
直接選んできた人財です。


社長の当初の計算では、棟梁1人工に対して、実習生は3名で2人工以上になればよい。
実際のところ、実習生は人件費だけでいえば2人で職人一人分だからです。

ということは、3人いても1.5人工分。
ということは、3人で1.5人工以上の仕事ができれば、
それだけ利益につながるという図式でした。

年配の職人も多いので、力仕事など、指導をしつつ、いわゆるテコで使えれば、
肝心な職人でなくてはならない仕事以外の仕事は、実習生でも十分だからです。



建設現場で棟梁が直接指導にあたっていました。
自分で選んで半年も待っていた分、可愛がって指導にあたっていました。
実習生達も棟梁を慕って一生懸命頑張ってくれていました。


しばらくして、社長から相談がありました。

当初のもくろみ通りに利益が上がらない。
実習生が日本語が喋れないから、現場でのコミュニケーションが思うようにとれず、
結果仕事が効率的に進まず、うまく使えないと。


棟梁とも相談し、色々指導にあたりました。


そんな簡単に日本語能力は伸びません。



そんな中、根本的な原因は、他にあることが判明しました。



・・・経費が合わない答えは、棟梁が偉そうにふんぞり返って、
結果棟梁自身が1人工の仕事ができていないことだったのです。

棟梁も腕は立つものの、それなりのお年でした。

テコとして使うにあたり、現場で座って煙草をふかすばかりで、
ジュースを買うにも何やるにしろ、実習生を使いっぱしりにし、
現場では

『俺が面倒みてやらなければ、こいつらは何にもできない』

と、各現場の同業他社に、見せびらかすがごとく付き従えていたようです。



実習生達も、当初こそ慕っていましたが、徐々に気持ちは離れていきました。


腐った従業員は、なかなか元に戻すことはできません。



結果、百害あって一利なしとなり、社長も帰国させようと
決断せざるをえませんし、それが自然な流れとなりました。


実際に、職場に行っても仕事をしない実習生に支払う給料はありません。


ただし、会社都合にて帰国させる場合、会社が渡航費を負担するお話でした。



結果、詳しいことは忘れてしまいましたが、コンプライアンスを破らない範囲で、
減給に処理せざるを得ない段取りを取り、
彼らに、このままいても十分に稼げない状況をへと持って行きました。


結果、目論見通り、失踪し、警察に失踪届を報告しに行き、
実習終了となりました。




正直、当初は他の選択肢を取れず、確か中国の送り出し機関が、
それなりの保証金もとっていたことがあり、稼げない以上、
借金しか残らないままにメンツの国へ帰ることはできず、
リスクを抱えてでも失踪する選択を、彼らは取ったわけです。




他に良い対応策があれば、ぜひ教えてください。

貴社では、こういう場合、いかがなさいますか?
貴組合では、こういう場合、どう対処されますか?










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