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外国人技能実習生の受入後の具体的な問題事例その2 [技能実習生自身の問題]

昨日に引き続き、受入配属後の実習生の問題について、
具体的に経験則をお伝えいたします。

入国してくる実習生も、その受入企業も、正に千差万別です。

当たり前ですよね、モノではなくヒトであり、
国によっても、その地域によっても、はたまた生活環境や家族構成、
その生い立ちによっても、価値観から何から一人として同じ人間はいません。

同じように、同業界同業種においても、全く同じ仕事という企業は
ありえません。

そのような中で、問題は様々起こります。

nhk2.jpg
注:画像はイメージです。



ケース2)僕ばかり怒られる。


ある企業に3人配属がありました。

その中でも彼は日本語がイチバンできる実習生(仮にAさんとします)でした。

Aさんは勤勉、マジメそのものです。

Bさんはそれなり、Cさんは同期入国組の中でも、帰国させようかと思うくらい
日本語ができない子でした。


配属後、実習という名のもとに仕事が始まり、1,2週間たつ頃、

Aさんがスネているからどうしたものかと、受入企業より相談がありました。


詳しく聞くと、社長が指示したことに対して、

『僕は間違っていない』

と返ってくるため、仕事にならないと。


そう、これはよくあるタイプの問題です。

日本人でもたまにいますね、大したこともできないのに、
自分はちゃんとできていると、一生懸命訴える人。


これが、しばらく続いたため、本人の心はドンドン腐っていきました。

『他の二人(BさんとCさん)は怒られない。』

『僕ばかりいじめられる、社長は僕のことが嫌い。』

『僕は毎日辛い。』


普段の生活も、2対1のように、孤立していきます。

『なんでAさんばかり怒られるんだろうね?』

BさんもCさんも不思議です。

そう、BさんもCさんも自分たちが起こられない理由をわかっているわけではないのです。


もちろん、社長もAさんのことが嫌いで、いじめたいわけではありません。
*むしろ、安くない初期費用を負担し、時間も労力もかけて
 招聘しているワケですから、早く一人前に仕事ができるようになって欲しいだけです。


それは、Aさん自身に問題があるからです。

Aさんが社長の指示を聞かないから。ただそれだけです。

Bさん、Cさんは、

『はい、わかりました』

と素直に社長の指示通りに仕事をするので、どんどんスムーズになり、
社長も受け入れた甲斐があると笑顔になります。


でも、憎くもなかったAさんには、頑なな態度を続けられると

『こいつは使えん』

と烙印を押さざるをえません。



Aさんには、それを説明、指示しましたが、
凝り固まっている相手には言葉がなかなか届きません。


結局様子を見つつ推移を見守り、都度指導をしていた中で、

何とか持ちこたえてくれたので、助かった事例です。




ちなみに、社長がいらない、Aさんも続けられないから帰国する、
となると、双方にとって不利益しか発生しません。

社長はかけた経費も労力もパーになってしまいますし、
Aさん自身も、多少なりとも借金して準備してきたことが、
借金しか残らず、期待して送出した家族はどう思うことでしょうか。



この時には最悪のリスクは免れましたが、
一度折れた心を再びレールに乗せるには、相当な労力を必要とします。


受入企業は早めに組合に相談するなりして、
問題の目は未然に摘み取ることが大事です。


他に良い対応策があれば、ぜひ教えてください。

貴社では、こういう場合、いかがなさいますか?
貴組合では、こういう場合、どう対処されますか?








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