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経営者が外国人技能実習生受入を決断できない理由 [経営者の悩み]

今まで技能実習生の受入に関与してきて早十何年。

色々な問題が山積して、一つ一つを乗り越え乗り越え今に至っていますが、
それでも受入すべきであると信じて変わりません。

様々な業種業界にて受入を進めてきましたが、
受入を決断できない経営者が抱える理由を列記してみようと思います。


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①必要ない。
 そもそも日本人で回っているから現状問題がない。


②コストが合わない。
 例えば現在社会保険も雇用保険もかけていない人件費に、
 いくら人手不足でも実習生受入のために対象者全従業員の
 社保加入切り替えは対処できない。


③対象職種に合致しない。
 杓子定規過ぎる2年目以降に移行できる対象職種に当てはまりそうなものの、
 どうみても実習実施許可されない業務を一部でも従事させたいため、
 使い勝手が悪すぎる。


④今は欲しいけど、3年間も必要となるかどうかわからない。
 安定的に必要とされる業務では現状で足りている。
 あくまで繁忙期に人手が欲しいだけ。


⑤3年間は短すぎる。長年育てて戦力としたい。
 専門の技術を身に付けるまでに5年10年かかる技術職の人財を
 必要としているため、中途半端すぎる。


⑥日本語コミュニケーション能力が必要な業務であるため難しい。
 同僚とコミュニケーションを図りながら進める業務であり、
 日本語が理解できない、専門用語の習得が難しいのであれば、
 戦力にならない。育てる時間や労力も割けない。


⑦外国人は嫌い。
 以前採用していた外国人がろくでもないのが多く、
 何かと問題を起こすため、外国人の雇用に否定的。



結局、帯に短しタスキに長しってやつなんですね。

他にも理由は多々あると思いますが、ポッと思いつく限りでも
この通り。


使いにくそうですよね~。


しかしながら、無視できないのは、
それでも、外国人技能実習生の受入人数は順調に増加しているということです。


結局逆を返せば、人手がいないと商売にならない諸事情を抱えた企業は、
どんどん増えていて、上述のような受入を拒否する理由を超えて、
受入せざるを得ない企業が増えているということです。


ダメな理由を列挙するよりも、組合や職員と相談しながら、
いかに活用できるかを考え、従来譲れなかった背景を変えてまでも
受入を進めたほうが良い場合があることを、経営者の方々に
是非ともご一考いただきたいと願っています。



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