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外国人技能実習生の受入事業は儲からないんです…苦笑 [組合などの監理団体について]

改めて外国人技能実習制度事業は儲かりません。笑

まともにやればやるほどに、到底かかる費用と付随する労力がかかります。
そして、普通の人間は頑張れば頑張るほどに給料は上がらないとモチベーションも下がります。

かたや、受入企業にしてみたら、ボランティアで受入ている企業は皆無です。
労働力としてコストパフォーマンスが成立する算段があればこそ、受入ているワケです。

結果、民間の事業と同様に、価格競争はもちろん、サービスの手厚さも問われるワケです。


マジメなことを言いますが、外国人であっても当然ヒトですから、
やっぱり様々なコトがあり、都度都度対応しなくてはなりません。
ホカっておくワケにはいかないんですね。


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そこで、当然送り出し機関に事前教育や躾を依頼して、
来日前に出来るだけ手間暇かからないようにしようとなりますが、
コレまた外国並びに外国人だけあって、
世界の非常識な日本の企業が求める様々な常識のレベルまでには、
結局なかなか底上げ出来ない。


ならばと、人材募集のイチバン最初の入口の時点で、
手間暇のかからない良い人材を揃えさせようとなります。
しかし、コレまた外国人には、その求めるクオリティが実感出来ない。


ならばならばと、日本人自ら送り出し機関を設立しようとなりますが、
コレまた外国では外国人である日本人には、
そうそう簡単に送り出し機関を設立出来るワケではありません。


更にはそんなブラッシュアップに精一杯動いている間に、
時代は変わり、
その国にとっては、日本への出稼ぎには魅力を感じなくなるほどに、
経済格差は縮まってしまいます。

結果、次の国へ、一から作り直し。。。


入管対応も労働局対応もバカになりません。
アホみたいな書類をアホみたいに種々雑多逐次揃えなくてはならない。


月例訪問、給与チェック、損益・貸借や、36協定、変形労働、社内カレンダー、
様々回収し、実習記録も毎月分を確認しなくてはならない。


なにより、申込いただいてから、来日して始めて発生する監理費の実収入は半年後から。
途中帰国などなったなら、三年間入ってくるはずの収入は
パァになる。

加えて、面接に外国まで渡航する費用は持ち出し。

通訳にしても、国内での経費はかかります。


そして、3年、5年経過して、ズブの素人がある程度勝手がわかるようになり、
アレ、オレってもっと給料もらってもよくない?となる。
事務員も事務仕事が増えれば増えるほど、
私こんなに膨大な量の業務量をこなしてるのに、
給料が増えないってどうなの?・・・と。


まったくもって愚痴にしかなりませんが、
手を抜いて、監理団体の労力を減らし、
受入企業も実習生も、自力で対処してくださいなとばかり、
定期訪問もしない。
通訳も連れていかない。
選考も同行も立ち会いもせずお任せ。
書類管理も適当に済ませたいですね…
そうできれば、確かに儲かるから。

そして、現在そんな監理団体が存在していることは、
ある意味、当然なのでしょう…厳罰的な罰則がないから。

いや、受入停止処分や、お家取り壊しや、
悪質認定では不法就労助長罪、労務法違反などで
逮捕されることになりますよ、もちろん。

その後、常識であれば、迷惑かけた受入企業などに対して、
ペナルティーが発生するワケなんですが、
そういういい加減な対応を平気でしている方々は、ドロンしてしまうのですから、
結果、受入企業も実習生の送り出し機関も、悲惨な目に合うんですね。

一応、常識人として社会人として普通に責任を負って仕事をしていると自負している私たちには、
まったく理解に苦しむ部分ですが。


金儲けをしたいならば、
もっともっと楽で投資がいらなく、実入りの良い商売はあるでしょう。

お金儲けがしたくて外国人技能実習制度事業に
取り組もうとお考えの方には、当事業はあまりオススメできません。
自身のためにも、受入企業のためにも、
送り出し機関のためにも、実習生のためにも。



そして、ここを知恵を絞って乗り越えていく方々にこそ、
明るい未来が待っているのかもしれませんけどね。








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