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介護は外国人技能実習生では無理だという方々へ。 [介護 技能実習生]

外国人労働者では、技能実習生では介護は無理だという意見が多く見受けられます。
代替案にて、一度離れた資格保持者を呼び戻せる待遇改善が先だ。
女子労働力の活用なども言われています。

果たして、そうなのでしょうか。
何が正解なのでしょう。

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ブロゴスでこんな記事を拝見しました。

藤田哲朗2015年03月19日 20:57
「外国人労働者なら低賃金でも喜んで介護をやる」という発想の愚
http://blogos.com/article/108259/

外国人は低賃金でも日本で働きたいのか?
介護スタッフの年収は看護師よりも200万円安いという事実。
介護スタッフにどうやって高いフィーを払うか。


様々コメントされていますが、ではどうしたら解決されるのかについては
やはり具体的な提言は見受けられませんでした。

「人」のお世話ができるのは、結局「人」でしかありえません。
そして、その「人」の在庫がないから、外国人の方々にお願いできれば
ということが基本スタンスです。



まず先に代替案に対してですが、
有資格者を呼び戻すことは、これも現実的に不可能です。
*女子労働力活用については個々では省かせていただきます。

なぜならば待遇改善は不可能だから。

給与(人件費)を増やしたならば、施設は利益を生み出せない構造です。
施設もビジネスとして利益を追求せねば、
一般的な会社同様に、給与を支払い続けることは不可能です。
そして売上を伸ばし、仕入れと経費(人件費含む)をスリム化する以外、
利益の増大は見込めません。

そして売上は決められてしまっています。

床数が決められている=客数に上限がある。
介護報酬が決められている≒単価を上げられない。

完全民間サービスにて、至れり尽くせりの施設もありますが、
入居できるのは大金持ちだけです。




そして、では外国人はどうなんだと。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
海外では日本人には信じられない境遇の方々がたくさんいらっしゃいます。

戸籍そのものがない=普通に職にすら就けない人たちもごまんといます。
注:このような方々は日本も受入はできません。

そして、戸籍があったとしても、
そもそも職がない、
職に就けるだけの学力もない、
職につけても給料も払ってもらえない、
質素な生活ですらできない給料しかもらえない、
半年も雇用してもらえない、
・・・

こんな方々が日本に様々な憧れを抱きつつ、
日本で3年間も働かせてくれて、
なおかつ手取りで毎月(例えば)8万円ももらえる。

これで家族が養える。
日々食べるものにすら苦労して腹ペコなのに、
やっとご飯が食べられる。
子供にミルクを買ってあげられる。
子供が学校に行く時の洋服をそろえてあげられる。
祖父母が病気になった時に、薬を買ってあげられる。

今の日本人と比べても、明らかにモチベーションが、
根っこの必死さが全く違います。

もちろん、性根の腐った悪い輩もいますので、
ふるいにかけますし、
教育レベルも低いので、躾からケアが必要ですが、
家族を思う気持ちは今の日本人以上で、
一生懸命に働いてくれます。

少し独断と偏見が強くなるかもしれませんが、
外国人には無理だといわれる方々は、
こういう方々を馬鹿にしているとも思えてきます。

それだけ日本人であるだけで優秀なのでしょうか。
性根の腐った、人を思いやる気持ちすらもてない人材よりも
言葉や文化が違えど、自然と人に優しくできる人材こそ
介護業界に求められていることだと思います。

そして、面倒で大変だから、彼らの不足な点を補う努力をしたくないと
言っているようにしか聞こえてきません。

果たしてどちらが正解なのでしょうか。

私には、悪い人間は日本人にも外国人にもいますし、
同様に良い人間も、日本人にも外国人にもたくさんいると思います。

できれば個々の「人」にフォーカスしてケースバイケースを
なるべく許容できる緩和政策の施行を願うばかりです。









タグ:介護
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