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経営者が外国人技能実習生受入を決断できない理由 [経営者の悩み]

今まで技能実習生の受入に関与してきて早十何年。

色々な問題が山積して、一つ一つを乗り越え乗り越え今に至っていますが、
それでも受入すべきであると信じて変わりません。

様々な業種業界にて受入を進めてきましたが、
受入を決断できない経営者が抱える理由を列記してみようと思います。


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①必要ない。
 そもそも日本人で回っているから現状問題がない。


②コストが合わない。
 例えば現在社会保険も雇用保険もかけていない人件費に、
 いくら人手不足でも実習生受入のために対象者全従業員の
 社保加入切り替えは対処できない。


③対象職種に合致しない。
 杓子定規過ぎる2年目以降に移行できる対象職種に当てはまりそうなものの、
 どうみても実習実施許可されない業務を一部でも従事させたいため、
 使い勝手が悪すぎる。


④今は欲しいけど、3年間も必要となるかどうかわからない。
 安定的に必要とされる業務では現状で足りている。
 あくまで繁忙期に人手が欲しいだけ。


⑤3年間は短すぎる。長年育てて戦力としたい。
 専門の技術を身に付けるまでに5年10年かかる技術職の人財を
 必要としているため、中途半端すぎる。


⑥日本語コミュニケーション能力が必要な業務であるため難しい。
 同僚とコミュニケーションを図りながら進める業務であり、
 日本語が理解できない、専門用語の習得が難しいのであれば、
 戦力にならない。育てる時間や労力も割けない。


⑦外国人は嫌い。
 以前採用していた外国人がろくでもないのが多く、
 何かと問題を起こすため、外国人の雇用に否定的。



結局、帯に短しタスキに長しってやつなんですね。

他にも理由は多々あると思いますが、ポッと思いつく限りでも
この通り。


使いにくそうですよね~。


しかしながら、無視できないのは、
それでも、外国人技能実習生の受入人数は順調に増加しているということです。


結局逆を返せば、人手がいないと商売にならない諸事情を抱えた企業は、
どんどん増えていて、上述のような受入を拒否する理由を超えて、
受入せざるを得ない企業が増えているということです。


ダメな理由を列挙するよりも、組合や職員と相談しながら、
いかに活用できるかを考え、従来譲れなかった背景を変えてまでも
受入を進めたほうが良い場合があることを、経営者の方々に
是非ともご一考いただきたいと願っています。



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考えると空恐ろしい人口減少社会と外国人の増加 続き [人口減少社会]

昨日の続きです。

日本人が減り、外国人が増え、問題が山積する過程において、
移りくる外国人の背景の一端から、教育や躾が大事であり、
技能実習生の受入は、様々日本にとって都合がよいということまで
お話しました。


時代はどんどん変化していきます。

戦後の高度成長から、バブルがはじけ、混沌とし始める中、
携帯やインターネットの普及、進歩により、さらに混沌が加速し始め、
結果少子高齢化が進み、人口減少社会へと大きなターニングポイントを
折り返してしまいました。


生きていくということは、相当に困難です。

特に私たちは、先人の尊い犠牲の元に、平和を享受してきましたが、
今また新たな戦いに取り組まなくてはなりません。



人種差別が勝つか、人の知恵(学習能力)が勝つか。
歴史は繰り返されることなく、歴史に学び、正に発展できることを
祈ってやみません。



人口減少も外国人増加も、一晩寝たらその人数が逆転しているってわけではないので、
日本人も少しずつ慣れていけばいいのかなと楽観的に思うこともありますが、
この意識があるのとないのとでは、間違いなく問題は多発することと思います。


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違う視点をもう一つ。

上の画像のように、外国の子供たちもまた苦しんでいます。
外国人が増えるということは、外国人の家庭もちの方もたくさん増え、
実は小学校にも中学校にも、1学年に何人かはすでに一緒に学んでいませんか?


一緒ではない様々な相違を受け止めきれず、自己否定に入りやすい。

何が言いたいかというと、こういう子供たちが数年後、
貴重な労働人口を支えてくれる一翼となるということです。


地域で育てていかなくては、まっとうな労働力は育ちません。


他人事と思わず、せめて自分の周りにいる外国人とも、
機会があれば積極的に打ち解けてみては、いかがでしょうか・・・?


ていっても、なかなかそうはいかないですよね。

実際には難しい問題です。


だからこそ、この先の日本の将来は混沌としていると思います。

誰もが目の前に差し迫る痛み以外は、『予防』に労力やお金や時間を使わない。


結果、政治が国が、治安維持、事件防止に必要不可欠なインフラとして、
外国人との共生を戦略的に前々から仕掛けていくこと以外に
解決策はないのではと思います。



また、外国人技能実習生の受入が、その免疫として作用され、
ソフトランディングの良い前ふりとなることを願ってやみません。






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考えると空恐ろしい人口減少社会と外国人の増加 [人口減少社会]

数字は過去に幾度となく上げてきたつもりなので、省きますが、

想像するに非常に厳しい将来像をつい考えてしまいます。

外国人が増えていくと、徐々に日本の今までの常識が通用しなくなるかもしれません。


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通勤時バス(電車など)にきちんと順番通りに並ぶ日本人がほとんどかと思われますが、
毎朝10人並んでいる中で、年々外国人が一人増え二人増え、日本人は一人減り二人減り。
いつの日か5人を超えて外国人が並んだ時、
外国人の誰かがひょんなきっかけで我が身かわいさに横入りしたら、
おそらく次の日からは外国人は我先に先頭を取り合い、
お互いに譲り合いながらも整然と並んでいた風景は過去のものとなる。

一事が万事、病院で診察に並ぶ際にも、スーパーでお買い物をする際にも、
学校での各種行事にも様々荒んだ変化を見せていくことでしょう。

そしてTVが何度も言うような、日本の常識は世界の非常識が、
徐々に日本も世界の常識になっていくのでしょう。

ある時は世界から賞賛と敬意を受けるし、ある時にはバカで平和ボケした日本人と舐められる。
本当にそれは個人的にも誇りに思って然るべき文化であると未だ信じてやまないが、
それもまた薄れていくことなのでしょう。


外国の方々で日本に稼ぎに来る方々は、ピンキリのピンをのぞけば、ほぼキリの方がほとんどです。
そして、それらの人たちには共通していることがあります。
基本的な道徳などの情操教育がない、荒んだ地域で育ってしまった、
日々食べるに困る生活レベルの貧困な人たちなんです。

決して全員が全員ではありませんが、
ゆとりのある性格や人格の持ち主はほとんどいません。

なお、誤解なきよう触れておきますが、
この方々も教育や躾のある環境に身を置くことで、
普通の日本人同様の考え方や振る舞いが可能となります。


やはり周りの環境でも変わるので、今後周囲の生活環境によって、
事件が発生しやすくなるのかどうか、変わってくることと思います。



そして、現状で唯一システムとして機能しているのが、技能実習制度です。


技能実習生で増えていく分には、期間限定でも労働し所得を得ながら、
教育や躾を受けていくので、非常に素晴らしい制度だと思います。

誤解を恐れずに言うならば、ある意味、日本にとって都合がいい制度なんですね。


長くなりそうですので、
また続きを明日書きます。




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介護現場での技能実習生受入時の危機的な問題点 [介護 技能実習生]

様々な方々と介護受入について意見交換してきました。

外国人技能実習生の受入緩和について、介護職は必須の既定路線となっていますが、
実際に来年から受入が可能となったとしても、
まともな組合であればあるほど、介護の受入は飛びつかずに様子を見るようです。


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毎日様々な問題が起きている介護現場。

当たり前のように奇声を上げたり、骨が折れていたり、
おっぱいもまれたり、お尻を触られたり。

ある80歳の方は、腕が腫れていたから調べたら骨折していた。
さらに骨密度を調べたなら、骨は折れてももうしょうがないよねって
レベルの数値だったらしく、いたしかたないとのこと。

ある90歳の男性は、お風呂に入れてもらう際に、
40代50代の女性介護士に「勃起」していた。

あってはならないことですが、介護する側も人間なので、
頭にくる入所者に様々な嫌がらせをしていたり。


・・・なんて言い出したらキリのない現実が待っています。


*ちなみに日本人はもちろん、外国の方々も、胸や尻を触られ喜ぶ女性はいません。
 ただ私の知る限り、フィリピン人は明るくおおらかなので、
 大丈夫なのかもしれませんが。苦笑



そして、これらの問題が、外国人技能実習生を受け入れている現場で
ことごとく起こってしまったなら…


ベトナム人女性がお尻を触られたら、バチンと平手うちされるでしょう。
虐待だと騒ぎ立てるかもしれません。


インドネシア人が入所者の方をベッドから降ろす業務をお手伝いをしていて、
過って手が滑って入所者の頭を床に落としてしまい、頭がい骨陥没、
死に至った、なんて事故が発生したなら、アナタはどうされますか?


翌日の新聞にはデカデカと施設名ともども乗ってしまうことは間違いありません。


下手すると企業は倒産、職員はみんなてんでバラバラとなります。



施設だけではなく、組合も監理責任を問われ、受入停止もあるやもしれません。

連帯責任として、その組合を通して技能実習生の受け入れを進めている
他の企業にも飛び火します。ひどいとその損害賠償責任まで。


組合も、今までは製造業であったり、モノを主に相手にする業務に対しての
受入を進めて監理していく仕事でしたが、
人間を相手にするサービス業での実習は今まで皆無です。
特に介護職は人の生死にかかわる大変なお仕事です。


組合としても普通に責任問題を考えると、なかなか足を踏み込んでいけないことも
お分かりいただけますでしょうか。

マネーゲームだけの後さき考えていない組合は別ですが。







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ムカつくバカ者ども=犯罪集団 [未だにルールを無視する企業と業者]

これからの日本でもありうる記事でしたので、
取り上げてみました。


シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX 2015年7月6日
外国人を不法入国させた犯罪組織、人材省が摘発
http://www.asiax.biz/news/12258/


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なぜこういう輩が蔓延るのかというと、

①騙されるほど知識も教育もない外国人

②不法就労と承知で安く働かせられることに飛びつく企業

がいるからです。


こういう悪徳企業が新聞紙上を賑わす事件が今後日本でも発生しうることと思います。

そして、そのたびに個人的に、情けなくやるせない思いに駆られ、
同じような目で見てくる心無い方々に、腹立たしさすら感じてしまうのでしょう。


①について
出稼ぎの美味しい話に騙されて、つい乗っかってしまう外国人は、
十二分な教育を受けられず、社会背景が見えていない人が多いです。

発展途上国では、日本と違い、貧富の差が激しく、簡単に騙されて
連れてこられてしまう人々が多いのが実態です。




②について
たためるタイミングでたたむ英断が下せない経営者も数知れず。
切羽詰って会社存亡の危機となると、例えイリーガルと分かっていても、
雇用受入をしてしまう会社があることもわかっています。
そして潰れると、その労働者たちがまた彷徨い始めます。

*これは経営者が悪い、それ以上でも以下でもありません。


被害にあった外国人も、生きるか死ぬかの生活となるため、
イリーガルと分かっていても雇用してくれる企業をまた探し求めます。

食うに食えない場合、万引きなどもしてしまうことでしょう。

治安が悪化し始めます。


・・・犯罪組織にしたら、そんなことは一切お構いなし。


日本人にも外国人にも、良い人もいれば悪い人もいます。


外国人労働者を受入れ拡大しようと、規制緩和に加えて
監督機関も創設されるようですが、
上手にこういったバカどもを駆逐してくれるよう願ってやみません。





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簡単に騙される、外国人技能実習生受入れコストの注意点。 [未だにルールを無視する企業と業者]

経営者の方へ

簡単に騙されないでください。

業者の立場から言えば、正に『正直者は馬鹿を見る』状態のようです。


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★技能実習生の場合

技能実習生の受入時には、『監理費(管理費)』が必要となります。
一人頭月々数万円というのが一般的ですが、これを価格競争によって
かなり安く仕切ってくる組合がいますが、これに引っかからないでください。

・月に一度の組合職員による監査訪問は必須です。
 現場に伺い、経営者や指導担当の方、実習生本人たちと
 マメにコミュニケーションを図ります。
 これらがほぼほったらかしになります。
 具体的にいえば、訪問せずに監査に行ったこととして
 入管などに報告が上がるということです。
 間違いなく異変に対応できません。


・『まとも』な送り出し機関との提携、受入が大事です。
 送り出し機関って実はピンキリなんです。
 ひどいところは、組合に一人送出せたら数万円支払います、
 送り出し機関への管理費の20~30%はキックバックしますから、
 などとアピールし営業してくるところがごまんとあります。
 こういう送出し機関との提携は絶対やめるべきです。
 結果を言うなら、技能実習生候補の方々から手数料として搾り取るだけだから、
 何にも腹は傷まない。
 配属されてから、騙されたと受入企業が言われる始末。
 こういうところは、当たり前ですが監理費(管理費)は安く済ませられますよね。


結果、かかる部分にはかかるんですね。
日本式で、「この費用でやれるといったのはお前のとこの組合じゃないか!」
というのは通用しません。
組合に騙されたといっても、失踪したなら、初期費用は帰ってきません。
ペナルティは受入企業にもやってきます。
正に不法就労を助長しただけです。
組合には、すべきことはやったと言われてお終いでしょう。
それを選んだのはアナタですから。



今まで求人募集について、それほどコストを必要とせず、
人財確保ができてきましたので、安くないと手が出せないといった
経営者の感覚はわかります。

しかしながら、この業界自体、まだまだクローズドで成熟されていないため、
どの程度が適正価格でいくら以上が高いのか、誰もわかっていない状況です。


ちゃんと吟味して、まっとうな営業マン(組合職員)ときちんと話をすべきでしょう。


普通にお話していれば、営業マンは実体験を様々お話してくれますし、
良きにつけ悪しきにつけ助言や注意をしてくれます。
結局は営業マンからの情報を信じられるかどうかでしか、判断できないのですから、
営業マンと何度もお話してみることがイチバンでしょう。



これからの時代には、海外から選りすぐりを招聘してくるパターンが
圧倒的に多くなってくると思われます。
そんな将来に、例え騙されたとしても、
御社として入管のブラックリストに載ってしまうことは
非常に有効な選択肢を自ら放棄してしまうことになります。



コストは非常に大事な要素ですが、
コスト以前に信用、信頼を築けるかどうかを特に重要視して
判断、決断されるのが良いと思います。


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こういう国だから日本に出稼ぎに来たがっているんです。 [人口減少社会]

ふとフィリピンの人口増加についてグラフで見てみたくて調べてみました。

今の日本とは全然違うことに改めてビックリです。


フィリピンの人口の推移(1980~2015年)
ダウンロード.png
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LP&c1=PH&s=&e=


IMFによる2015年4月時点の推計によると、
2015年では1億01.42万人とのこと。
ここ近年では毎年100万~200万人ずつ順調に増えています。


日本人にしたら、いったいなんでと不思議に思うかもしれません。


でも、これがフィリピンです。

以下、独断と偏見ですが、その増加背景についてコメントしてみます。


・宗教上の理由
 キリスト教徒が多く、中絶は悪徳との意識が強い。
 離婚も簡単にはできない。
 女性は子供を授かったら、中絶するという選択肢はほぼありません。
 中絶する費用もない、中絶できる医者も病院もないのが答えなのかもしれません。

・習慣上の理由
 これぞ国民性なのかもしれませんが、男女とも性に対しておおらかです。
 言葉を変えて言うならば、男女ともにお股が緩い。
 もちろん避妊意識もほぼない様子です。


固定観念もありますが、基本的に刹那主義な気がしてなりません。
他の国にも共通して言えることですが、あまり将来のことを
真剣に考えて準備したり、計画を持って人生設計しようという考え方が
そもそもないように思います。


余談ですが、職に困る人が多い中、明日明後日のことよりも、
今日のご飯にありつけるかどうかを考えて生きている人たちにとって
明日のことは、明日になってから考えればよいとなるのは、
自然なことなのかもしれません。

日本人にはピンとこない人も多いと思いますが、実際そういう方々を
目の当たりにしてお話を聞いてみると肌身でわかります。


話がいつものごとくそれました。汗

つまりは、計画性もなくどんどん赤ちゃんが生まれ続けてるんですね。

自分の将来の経済力を考えると何人も育てられない…考えたこともない。
親の介護を考えると貯蓄しとかないと...考えたこともない。

増えるわけですね。苦笑


そして、そんな生活を繰り返す人々に、

実は日本に出稼ぎに行けるよ。
家族を養えるだけの収入を得られるチャンスがあるけど、
面接に挑戦してみるか?

といったお誘いが来るんですね。



その人たちは喜んで面接に来てくれます。


食うに困る人たちが、家族を養うために必死で面接官に自分をアピールするわけですね。

面接は緊張して手足が震えている人が多いです。
面接官からの質問に一生懸命答えます。

受かると本当に泣き崩れます。


こういう人達が日本に出稼ぎに来るんです。
来たがって並んでいる人たちがごまんといます。

正直なところ、頭が良いわけではありません。
前述のように、計画性もなく、十分な教育も受けていない人たちです。
性格も色々いますから、ちゃんと性格や人格など選ばないといけませんが、
非常にまじめに一生懸命生きようという方々も確かに多くいます。


辛いキツイ仕事だから、今日は体調が悪いから、大変な割に給料安いしなぁ、
なんていってばかりの日本人と比べるまでもありません。


ちなみに、最近では韓国、台湾、他、日本より条件の良い就業先も
多々あるようです。
もともとフィリピンは出稼ぎ大国ですが、今まで日本は断然優位でしたが、
時代は変わりつつあります。

時代の変化を考えながら、日本の企業も活用をもっと進化させたいものです。















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だから人手が集まらない。 [益々多様化する日本]

外国人技能実習生について、とやかくお話してきていますが、
今回は人手不足で困っている業界が、ナゼ人手が集まらないかについて
お話してみます。

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例えば、こんな記事のような動きが出てきます。

産報 15/07/01
6年間で3700人計画 外国人造船就労者受入事業
http://www.sanpo-pub.co.jp/topnews/2015/0701018092.html



ここで、一つ確認したいことがあります。

この造船就労者で受入をする外国人は、
はたしていったいいくらの給料を提示されているのでしょうか。


こういった業務での就労受入の外国人と言えば、
良く見て言えば、母国での造船工場勤め経験のある方々、
悪く見て言えば、母国で職にあぶれ困っている方々、であることでしょう。


そして、実際には、そんな外国人の方々でも勤まる仕事だからこそ、
現実的に外国人の就労者を受け入れられるのです。




もしこの仕事の給料が、毎月額面で50万円以上くれるといえば、
日本人でもこぞって集まることでしょう。

だけど、わかりやすく言えば、誰でもできる仕事に50万円以上の給料を
くれる会社や仕事はどこにもありません。



要は、日本人には、そこで働く魅力が感じられないのです。




だから、「低賃金」ではなく、「ちょっと安めの給料」でも
外国人によっては「かなり高い賃金」とみえて、
喜んで働きに来てくれる外国人に頼ることになるワケです。


これは政府がどれだけ法改正や規制緩和を行っても、
決して変わることはないでしょう。


これだけの仕事をする人には、これだけの賃金を支払う。

しごく普通の考え方ですし、合理的です。


むしろ、この経済格差を活用して、もっともっと外国人就労希望者を
受け入れていけば、人手不足の問題については解消されることでしょう。

人を惹きつけるだけの十分な魅力を打ち出せないのであれば、
(普通に生活もままならない所得しか提供できない職であれば、)
その魅力でも大きく引き付けられる人材を準備するしか
(その給料額面でも喜んで来てくれる人材を連れてくるしか、)
事業は成り立たないのですから。


いろいろ考えさせられます。





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外国人技能実習生受け入れ組合事業のノウハウ [組合などの監理団体について]

少子高齢化、人口減少社会への突入による人手不足に対して、
外国人労働力の受入や活用に門戸が開きつつある今、
新規で外国人技能実習生受け入れ事業に参入したがる方々が
増えてきています。

果たして如何にして取り組めば良いのでしょうか。

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私が知る限りの現実論を列記してみます。

■事業可能な器

まずもって、外国人技能実習生受入事業は民間ではできません。
なぜならば『人材育成』『国際貢献・国際協力』を趣旨とする
外国人技能実習制度では、営利を追求する民間企業には
ふさわしくないとの見解です。

よって、

(1) 商工会議所又は商工会
(2) 中小企業団体
(3) 職業訓練法人
(4) 農業協同組合、漁業協同組合
(5) 公益社団法人、公益財団法人
(6) 法務大臣が告示をもって定める監理団体

でしか受け入れ事業そのものができる資格はありません。


ですので、一般的には『組合』の事業として
会員企業への手助けの一環として取り組むパターンが圧倒的に多いのです。


また、組合という器があったとしても、現時点でも許認可事業であるため、
県単位もしくは全国単位のどちらかで許認可を取得する必要があります。

県単位は中央会、全国単位は各種関係省庁に申請が必要です。


■人材

また、技能実習においては実習実施計画の策定が必須です。
そして、それぞれの職種分野において、業界経験などが5年以上などの
経験豊富な方でないと、実習実施計画書の策定は不可能です。
*入管で策定者の経歴など求められます。

これがかなり面倒で、農業であれば農業の、漁業であれば漁業の、
建設であれば建設の有資格業界経験者からお名前を借りられなくてはなりません。


ココに加えて、それぞれの対象職種によって技能実習生に従事させたい業務が
きちんと当てはまるかどうか、当てはめ方など、入管と折衝できる人材がいないことには
そもそもが在留許可すら公布いただけずに受入は不可能です。
許認可をいただけなければ入国すらままなりません。



■送り出し機関

当ブログでも何度か触れてきていますが、ブローカーがうじゃうじゃいる世界ですので、
きちんと責任のある対応ができ、なおかつ信用のおける相手先を如何にして見つけるのか。
また、見つけて受入を開始した後、如何にして3年間以上コントロールできるのか。

ここもかなり神経を使い続けるところです。


■最後に『新設は不可能?!』

そもそも新設の組合では、よほどのことがない限り、外国人技能実習生受け入れ事業の
許認可はおりません。
お役所は、申請はいつだって『わかりました~』って受けてくれますが、
申請受付だけではいつまで待っていても許認可は降りてきません。

また背景として3000近く乱立の様を呈しているため、新設する意味がないと
お役所も下ろしてくれず。逆に増えすぎているため、減らす算段をしているようです。



結果として、許認可を受けている組合を買うことが現実論としては
早いでしょう。
ただし、聞くとかつては数百万だったのが、
今では数千万ともいわれているようです。


結局参入障壁は決して低くなく、さらには申し込みをいただいてから
売上計上には、半年以上かかります。
キャッシュフローなど考えた場合、ゆとりのあるスポンサーがいないと、
なかなか難しいことでしょう。


こういった諸事情を乗り越えて、初めて外国人技能実習生受け入れ事業は
現在成り立っています。


売りに出ている許認可を有する組合もありますので、
ご興味のある方々はお買い求めください。















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外国人技能実習生への人権侵害を防止するための法案等の審議が未だに行われていません! [技能実習生の法改正]

『外国人技能実習生への人権侵害を防止するための法案等の審議が未だに行われていません。』

今通常国会にて審議可決される予定でした外国人技能実習制度の改正法案ですが、
なんと未だ審議されず、95日間の延長国会への持ち越しとなっています。

(2015年6月30日現在)

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私は右翼でも左翼でもありませんが、安保関連はもちろんのこと、
まったなしの法案が多々審議待ちにて順調に進んでいかないことが原因のようです。

今までいったい何をしてきたのか。

根回しは当にされ、コンセンサスを築き上げてきた結果の閣議決定、
法案提出であるはずなのに、ナゼ今この場になってまた審議を求められているのか
私にはさっぱりわかりません。



先行きの見えない今の時代、スピードも求められる大きな要因です。
乱暴な言い方をすれば、決めて走りながら修正していく、臨機応変な対応こそ
求められていることと思います。



既得権益なのか、反対野党抑えられないのか、私にはとんとわかりませんが、
一年遅れれば、それだけ経済縮小による日本沈没の確立が高まる人口問題こそ、
待ったなしの問題であります。


実は何年も前から改正は訴えられてきましたが、
都度政権争いに翻弄され、ズルズルと今日まで至ってきていることを
ご存知な業界関係者も多いことでしょう。
自民党が民主党に政権交代された時から、ずっとズルズルなんです。


ここをきちんと改正しないからこそ、問題解決が進まず、
事件発生を野放しにしている現状は、いったい誰が責任を取るべきなのでしょうか。


そして、被害者に言わせれば、責任なんて誰も取れず、一日でも早く改善して欲しい。
ただそれだけは誰もが思う唯一の真理であり、
スピードが遅いということが、如何に罪が重いことなのかを、
頭の良い政治家達に是非ともわかっていただきたいものです。





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