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介護の人手不足を外国人材に。立ちはだかる日本的献身を期待する難しさ。 [介護 技能実習生]

正に今の介護現場の現実を切り取っています。

「人手不足があまりに深刻、現場はまるで戦場のようです」

中部地方のある老人保健施設。現場からは毎日毎晩、
「手が足りない! 」の悲鳴が上がる。
ドスンとベッドから人が落ちる音、
バーンと車いすがひっくり返る音、
何かに抵抗する叫び声……。
施設のあちこちで四六時中、何かが起きているからだ。

この老人保健施設は入所する100人の利用者に対し、
最大で12人の介護士がつく。
だが、それでも利用者たちをケアするには手が足りない。

これが夜勤となれば、100人に対して介護士は4人に減る。
その4人が広いワンフロアを縦横に駆けずり回る。
「利用者が急病になり救急車で搬送することもあるが、
付き添うことができない。
夜中に亡くなった方がいてもかかりきりになれない。
ほかの大勢の利用者たちは待ってはくれないんです」

これは、以下リンク先の記事の冒頭部分です。

ダイヤモンド・オンライン 5月22日(金)8時0分配信
日本的献身が通じない中国人に介護人材を期待する難しさ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150522-00071945-diamond-bus_all


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募集広告を掲げても、ここ数年、介護士の応募は途絶えている。
今年の4月から勤務待遇の改善が実施され、少しばかり給料はよくなった。
だが、仕事がきつい、体調を崩しても休暇が取れない、
託児所がなく子どもを預けられない、などを理由に敬遠されてしまう。
この施設では介護の現場を支えるために、ついに事務職員ですら駆り出されるようになった。

「今後、団塊の世代が高齢化すればもっとひどいことになる」と危機感を高める。


引き続きの引用でしたが、本当に戦場のようです。

そして、ここに外国人の介護人材をもってくることが提案されています。

確かに外国人は来てくれる方がいますが、記事にあるような中国人では
ほぼ無理だと思います。
中国自体が65歳の高齢者が2億人を数える高齢者国家。
一人っ子政策の結果、夫婦で4人の父母の面倒をみなければならない。

では、ベトナムはどうか。
敬老の精神やおもてなしの心がありません。
自分のキャリアアップへのモチベーションは高いのですけれども。


そこで、フィリピン人です。

フィリピンのお国柄、国民性では非常にフレンドリーで
明るく朗らか、自然と助け合う習慣があります。

他の国では見受けられない特徴です。



それでも、日本独特の献身の心や気遣い、心遣い、おもてなしの精神とは
違う国だけあってなかなか理解し咀嚼しきれない部分があります。


でも、介護人材では、プロとして求められてしかる場面が多々発生するのが
現場の現実です。

このギャップをどう埋めるのか。

これは非常に難しく、簡単に越えられるハードルではありません。


それでも、他に選択肢がない中、立ち向かわなくてはなりません。

おそらく技能実習生の対象職種に追加され、2016年4月以降に施行され、
徐々に受入が始まっていくことでしょう。

しかし、数カ月後に新聞紙上をにぎわす事件などが
発生することでしょう。

もちろん、そうあってはならないので、
関係者たちはみな十二分に注意して取り組んでいることと思いますが、
人が行うこと、ミスは絶対なくなりません。


それでも、進めていくことが必要なんです。


当ブログの別記事に、介護人材の教育について少し触れていますが、
我々もまた逃げずに挑戦しているところです。

介護施設様方と一緒に。

それぞれが当事者意識を持って、前に進めていきたいと強く考え動いています。

このような介護アクセントをブレンドできる日本語教育のプロの方々にも、
日本的献身をいかに教育すべきかについて、議論し、現実に落とし込めていけるよう
進めてまいります。












タグ:介護
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