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労働力確保の延長線上にこそ、技能実習制度の趣旨、人材育成と国際貢献があります! [技能実習生の法改正]

外国人技能実習制度の趣旨が、
もし本気で『技能』の『修得』をもって『国際貢献』『人材育成』と
考えているのであれば、頭でっかちな机上の空論でしかありません。


現実はズバリ、受入企業にとっては『労働力の安定確保』であり、
実習生にとっては、『出稼ぎ』です。

それでも、その先には正に民間レベルでの『国際貢献』があり、
『人材育成』ともなるんです。


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現実を言います。

受入を実行している企業のほとんどすべては、『労働力の確保』に尽きます。

ボランティアで、費用持ち出しで『国際貢献』や、『外国人の人材育成』に
取り組む企業があれば、見てみたい。

現実論で考えた場合、ほぼほぼ胡散臭いですよね。苦笑

そして、本物は例えあってもほんの一握りでしょう。
そして、その企業のためにだけある制度ではないハズです。
そして、そんな企業はおそらく技能実習制度は利用してはいません。

メリット、実利、理由、背景なくして、わざわざ外国人を費用払って
日本語勉強させて、渡航費まで出して、監理費まで支払って、
受け入れる企業は常識的にありえません。


そして・・・

外国人技能実習生とは、海外で以下の目的にてエントリーしてくる方々です。

①職がない。家族を養えない。食っていけない。
②自己キャリアのステップアップ。
③日本に行ってみたいけど、行くこと自体が難しいから。
・・・

ほぼほぼ①です。
そして、①で来る実習生のほうが、一生懸命に働いてくれます。

『出稼ぎ』以外の何物でもありません。


前述の企業同様に、自国で十分に家族を養うくらいに稼げるのであれば、
わざわざ家族と離れて外国にまで出稼ぎに行く必要はないんです。

生きていくために、数年も家族に会えないけれど、
稼ぎの良い外国に行くんです。
わざわざその国の勉強までして。


加えるならば、その日のご飯を心配して生活している人たちに、
『日本で技能を身に付けて職の足しにしよう』なんて目的を持った
実習生は一人もいません。

どこでもいいんです。お金さえ稼げれば。



これが現実です。


そして、逆を言えば、人手不足の企業にしてみれば『労働力の確保』ができ、
食えない実習生にしてみれば、家族を養うことができる。

病気になった親に薬を買ってやれるんです。
生まれた赤ちゃんに、ミルクを買ってあげられるんです。

これを『国際貢献』とは言えないものでしょうか。

また、日本の企業で働くということは、社会の常識を学びます。
生きていく術を学べます。
一緒に働く仲間が得られます。
働くということが、どういうことかを体で理解できます。

これも『人材育成』と言ってもいいのではないでしょうか。


そして、身に付けた『技能』とは、まさしく『日本語』です。

母国に戻って、日系企業に就職できるチャンスは格段に広がることでしょう。
日本人ガイドになった方も多くいらっしゃいます。


職種的な技能はもちろんですが、それよりなにより、
『日本で日本の企業で3年間無事勤め上げた』こと自体が、
まぎれもなくその方の『キャリア(技能)』となるんです。


この現実論を、ぜひとも法制化して、堂々と受入を進められる
世の中になれば、もっと広く公平に『国際貢献』、『人材育成』が
進むと思いませんか?

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