SSブログ

技能実習生が失踪するリアルな理由とその背景 [技能実習生自身の問題]

外国人技能実習生の失踪記事をまたみかけました。

NHK NEWSWEB 2015年6月11日 18時56分
失踪技能実習生の4割が来日1年以内
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150611/k10010111201000.html


この主たる原因は、誰が何と言おうとも、

やはり『組合の指導、管理、監理』にあります。

それを以下にご説明いたします。


色々このブログでも暴露してきていますが、
技能実習生の目的は、『出稼ぎ』です。

okane-fusigi.jpg


来日する実習生のほぼ全員が『お金』を稼ぎたくて、来日しています。

記事にてご指摘の通り、

『現状では制度として機能していないし、
 対策をとってもほころびが生じるおそれがある』

ということです。

いくら建前を振りかざしても、誰も自身へのメリットがなくては
動きません。


日本人のアナタだって、生活費を稼ぐために、会社勤めをし、
もしくは会社を経営しているワケです。

国によって違いはありますが、圧倒的に稼ぎが良いから、
家族や仲間と離れてまで、外国に出稼ぎに行くことが
常識化しています。


でも、ではナゼ稼げるのに、もっと高額給料のほうへと
危険を冒してまで移る=失踪するのでしょうか。


個人的には大きく2つの理由があると考えます。


①本人の考えが甘すぎるから。
 常識や社会のルールを全く理解しておらず、自身の都合の良い解釈のまま
 物事が進み、結果、社会保険や厚生年金、所得税?寮費や電気ガス光熱費など
 様々控除されて、手取り金額が聞いていた金額と違うなど
 勝手に被害者妄想が膨らみ、こんな会社で働いていても
 騙されるだけだと、隣のウチの芝生が青く見え始め、
 失踪する。

 *食費などの生活費も思っていた以上にかかり、
  このままでは思うように貯蓄できない。
  家族などに見栄を張り豪語してきた送金ができないと
  自分のメンツにかかわる。

 *インターネットや日本の求人紙などをみていると、
  明らかに自分より高い時給で募集が出ている。
  時給額がすべてではなく、また派遣などの場合、
  平気で明日お休みでいいからなどと仕事自体させて
  もらえない現実をわかっていない。

 *母国だけでなく、日本国内にも、同郷の徒を騙して
  身勝手な利益を獲得しようとする悪い外国人も
  多く存在することを、来日仕立ての技能実習生たちは
  わかっていない。



②①の部分を組合(監理団体)や送り出し機関、また受入企業が
 十二分に事前説明、ケアを徹底していない。
 
 ⇒この点は言わずもがな、ダメな組合、ダメな送り出し機関、
  ダメな受入企業では改善しようがありませんので、
  取り締まっていただき、厳しい指導をお願いしたいのみです。


上述をご覧いただきお分かりのように、
決していいことだけではない部分もきちんと伝えて理解をさせ、
少なくとも日本社会の仕組みを教えてあげる責務をきちんとしていれば、
失踪はほとんどありません。

人間だから120%とは口が裂けても言えませんが、
ほぼ100%にもっていくことはできないことではないんです。



この点を軽々しく考えて、正に金儲けでしか見ていない組合などと
お付き合いが始まってしまうと、いいことは一つもありません。


まともな組合であれば、まともでない受入企業は排除します。
まともでない送り出し機関とは提携しません。
そして、まともでない技能実習生候補者を合格にはしません。

すべて組合で選別できることなんです。
見る目があれば。
経験豊富であれば。
技能実習生と受入企業双方の利益と安定的な継続を
きちんと考えて物事を進めているならば。


受入企業にしてみても、当事者の一人であり、
決して組合のせいにばかりはできません。

その組合と提携し、制度活用を進めている張本人であるから。
派遣にありがちな、派遣会社にすべて責任を負わせて、
逃げれるものならば・・・とはいかないことも現実なんです。


対価を支払い、その分見返りとしてのサービスを求める。
求められないと判断したならば、どれだけ面倒であっても、
受入組合を変更する決断をすべきではないかと思います。

失踪は悲しい結末しか残りません。
企業にとっても失踪した技能実習生にとっても。

人権問題にかかわるような事態であれば別ですが、
不幸な失踪がなくなることを願ってやみません。









タグ:失踪
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。